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車載システムの理解におすすめの書籍
車載システムの理解におすすめの書籍
とてもニッチな分野で書籍自体も少なく、その中で解説がわかりやすいものは非常に限られます。そのため自習することが難しい中で、なんとか後輩などに勧めてきた書籍をまとめました。
最新オールカラークルマのメカニズム
車載システム業界に入ってくる方は、車好きの人とそうでない人に二分されます。前者の方は特に躓くことなく全体像を掴むことができるのですが、ソフトウェアにしか興味がない後者の方々は、車両開発側と共通のコンテキストが持てず、コミュニケーションに苦労する場面があるようです。
そのため、特にこの本である必要はないのですが、自動車の仕組みについて何らかの本を一通り読んでおくことをおすすめします。
図解カーエレクトロニクス
この記事は本書だけでいいのでは、と思えるくらい 一番オススメできる本 です。というよりも、本書以外にカーエレクトロニクスについて日本語でまとめた書籍は殆どありません。デンソーの技術者が書いており情報元としても信頼できます。
車載ネットワーク・システム徹底解説―CAN,LIN,FlexRayのプロトコルと実装
CANに関する解説書としては唯一ではないでしょうか。通信機能はミドルウェアが提供してくれるので、生のCANコントローラを叩く場面はあまりないと思います。しかしソケット通信のようなノリでブラックボックス的に使っているだけでは、IDによって優先順位が調停される仕組みなど、電気的な動きの理解が深まらず、いざというときに不具合解析に困るかもしれません。
自動車の運動と制御
アッカーマンリンクなど、ステアリング角度やタイヤ回転から、車両の運動軌跡を求める理論を学ぶために使いました。全部きちんと読めたわけではないのですが、少なくとも左記の範囲だけでも有用なものでした。
ボッシュ自動車ハンドブック
この手の話題で真っ先に紹介される、全自動車エンジニア必携、卓上のお供に…というノリの本です。ちなみに私は持っていません。
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