[Economics Letters]Experimental evidence on the transmission of honest

要約

社会行動の理論に基づいて、正と負の道徳的価値を伴う行動の拡散を研究した実験について述べています。実験の結果、嘘は真実よりも強く拡散することがわかりました。

要点

• 社会行動の理論では、個人は道徳的価値を伴う行動を、他の人の行動に従って条件づけると考えられています。
• この条件づけを評価するために、負の道徳的価値を伴う行動の拡散に焦点を当てたものが多くありました。
• この研究では、正と負の道徳的価値を伴う行動の拡散を同時に研究するために、被験者を2人ずつペアにして、嘘をつくか真実を言うかを選択するゲームを行いました。
• 被験者は、相手の選択を観察した後に、自分自身の選択を行います。その結果、相手の選択が嘘であった場合、自分も嘘をつく可能性が高くなることがわかりました。
• 一方、相手の選択が真実であった場合、自分も真実を言う可能性が高くなることはほとんどありませんでした。
• この結果は、嘘は真実よりも伝染しやすいことを示しています。これは、嘘は真実よりも目立つという心理的な理由や、嘘をつく人は不正直な人物であると評価されるという社会的圧力などの要因が考えられます。

キーワード

• 社会行動
• 道徳的価値
• 条件づけ