【セッションレポート】AWS-18 オンラインマルチプレイゲームにおける... #AWSSummitTokyo2023
はじめに
AWS Summit Tokyo 2023 Day1 (4/20 (金)) に参加してきました!
「オンラインマルチプレイゲームにおけるゲームサーバーホスティングの選択肢とその選び方(AWS-18)」のセッションレポートを投稿します。
セッション動画と資料
以下にアーカイブがありますので、自由に視聴可能です。
セッション概要
オンラインマルチプレイゲームに必要な専用ゲームサーバーをAWS上で構築する場合にどのような選択肢があるのか、それら選択肢の中からどういった観点で最適なゲームサーバーホスティングの技術選定をしていったらよいのかをご案内します。2022 年 12 月に GA した Amazon Gamelift Anywhere のユースケースについても触れます。
レポート
セッションゴール
AWS でオンラインマルチプレイプレイヤーゲームを構築するにあたり、アーキテクチャの選択肢を把握したうえで、技術要件にあったアーキテクチャを選択できるようになる
マルチプレイヤーゲームと専⽤ゲームサーバー
- オンラインマルチプレイヤーゲームの通信形態
- Peer to Peer (P2P) 型
- Listen Server 型
- 専用ゲームサーバー型
- 専⽤ゲームサーバー型
- 複数のプレイヤー間で共有されるゲーム空間を提供するためのステートフルなサーバー
- 同じゲームに参加する各プレイヤーは、クライアントから直接 ゲームサーバーに接続する
- 専⽤ゲームサーバー型に必要な機構は以下の4つ
- インフラストラクチャ管理
- ゲームセッション管理
- セッション管理
- マッチメイキング
Amazon GameLift について
- フルマネージド型 Amazon GameLift
- 上記機構を全て提供
- Amazon GameLift FleetIQ
- フルマネージド型 Amazon GameLift の機能の中でスポットインスタンスの制御部分を切り出したもの
- Amazon GameLift FlexMatch
- フルマネージド型 Amazon GameLift の機能の中でマッチメイキングの部分を切り出したもの
- Amazon GameLift Anywhere
- インフラストラクチャ管理の機能は AWS に持たせつつ、実際のゲームサーバー等は自身のインフラストラクチャを利用できるようになる
ホスティング方式の選定について
以下のチャートを利用して選定が可能
感想
現在所属している paiza 株式会社ではプログラミングゲームを提供しているので、何かに使えないかなと思いセッションを聴講してきました.
現状はブラウザゲームが基本なため、このようなオンラインゲームはまだないのですが、今後開発するとなってきた時にインフラのことをあまり意識せずにゲームのロジックに集中できそうというのは敷居が下がって良いなと感じました。
また、paiza ラーニングでは linux の操作なども学習できる講座があるのですが、そこで利用者に払い出している操作環境の管理を Amazon GameLift FleetIQ でスポットインスタンスを利用することで安価にかつ運用負荷低く実施できるかもしれないなと感じました。
現職に限らず、オンラインゲームを作って提供してみたい、と考えている個人や同人グループなどにとっても敷居が下がるのは良さそうな感触でした。(ただし、それなりのコストはかかってしまいそうなのはネックかなとも思いました。)
Discussion