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[AWS]AWSを効率よく学習できる参考書/技術書ロードマップ

2022/10/27に公開約5,600字2件のコメント

背景

ゴリゴリ系エンジニア、pageoです。
最近社内外でAWS初学者から「おすすめの参考書は何ですか?」と質問されることが多くなってきたので、自分が初学者だった頃に読んでいて且つオススメできる参考書/技術書を備忘録的に整理いたしました。

はじめに

想定読者

  • AWS初学者
  • SAA, CLF保有者
  • 初めてAWSを触ることになったエンジニア
  • AWSを使ってインフラ設計/構築が必要になったエンジニア
  • 脱AWS初心者を目標にしているエンジニア

習熟度/レベルの定義

AWSの習熟度/レベルによって読むべき参考書/技術書は変化すると思うので、以下の習熟度別にオススメの本を整理しています

  • 🥚初学者
    • そもそもAWSやクラウドサービス自体を初めて学ぶ
    • 「ナニモワカラナイデス」なレベル
  • 🐣初心者
    • AWSの概念について理解している
    • 各AWSサービスについて表面的に理解している
    • 「何となくわかってきたけど、使い方はわからん」なレベル
  • 🍳脱初心者
    • 一般的なAWSサービスについては理解(設計/構築できる)している
    • マイナーなサービスにも手を伸ばし始めている
    • 「AWSチョットデキル」なレベル

1. 🥚初学者

1.1 クラウドってなんぞや?な人

クラウドエンジニア養成読本

そもそもクラウドエンジニアって何する人なんだっけ?をざっくり理解できます。
「自分はなぜこれを学ぶのか?」を意識して学習するのはかなり重要だと思うので、一番最初にこの本を持ってきました。
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-7741-9623-7

クラウドネイティブ・アーキテクチャ 可用性と費用対効果を極める次世代設計の原則

「クラウドサービスを使う意義は何か」をかなり詳細に学ぶことができます。
エンジニア歴が浅い方にはオススメではないです。
https://book.impress.co.jp/books/1119101032

1.2 AWSって名前は聞いたことあるな〜な人

図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

AWSを手っ取り早く表面的に理解したい場合は、この本がベストです。
主要なAWSサービスについて、図解を大量に使って説明しているので挫折せずに学習できます。
また、専門的な用語についても噛み砕いて説明されているので、エンジニア歴が浅い人はこの本をまず手に取ることをオススメします。
https://gihyo.jp/book/2019/978-4-297-10889-2

この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集

資格取得に関する記事ではないので、試験対策本について紹介する気はなかったのですが、この本は資格取得目的ではなくとも初学者には読んでほしいです。
「図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」を読み終えて表面的な知識を身につけたのちに、もう少し詳細な知識を付けつために読むべき本です。
簡潔で網羅的な文章/豊富な図解が特徴で、主要なAWSサービスを実際に設計/構築する際に必要な大雑把な知識を身につけつことができます。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321811001165/

2. 🐣初心者

2.1 IAMでつまずいている人

AWSをAWSたらしめているのはIAMサービスである」と本気で思えるほどに、IAMサービスは重要だと感じています。
どのAWSサービスを触る際にも必ずIAMに関する知識が問われるので、AWS習熟度の成長にはIAMサービスに対する徹底的な理解が必要になります。
AWSを触り始めて各AWSサービスへの理解度が増してきた段階で、「AWSの薄い本」シリーズの2冊を読み込んでIAMサービスの知識を深めるのがオススメなロードマップです。

AWSの薄い本 IAMのマニアックな話

https://booth.pm/ja/items/1563844

AWSの薄い本Ⅱ アカウントセキュリティのベーシックセオリー

https://booth.pm/ja/items/1919060

2.2 初めてインフラ構築を任された人

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

AWSを使う際に必要となるNetwork周りの知識を体系的に学べる本です。
インフラ知識がなくても読めるように配慮されているので、インフラ/クラウドエンジニア以外の方にもオススメです。
この本を読むことによって、AWS管理コンソール上で簡単なWebアプリケーションを構築できるレベルに到達できます。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/17/261530/

2.3 初めてインフラ設計を任された人

Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド

AWSを使用したプロジェクト全体(アカウント設計から監視まで)を網羅的に学べる本です。
クラウドエンジニアはシステムのインフラ構築だけでなく、アカウント設計(AWSアカウント構成/IAM設計含む)やシステム移行、運用監視など担当範囲が広大です。それらを体系的に学ぶことができる良書になります。
この本を読むことによって、PJ/プロダクト/サービス開発の発足から運用監視フェーズまで設計/構築できるレベルに到達できます。
https://www.sbcr.jp/product/4797392562/

Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド

各AWSサービス/Netoworkについては理解してきたけど、これらを使ってどんなサービスが構築できるのだととうか?」と疑問を持ち始めたら読む本です。
最初は簡単なシステムの構築から入り、徐々に難易度が高まっていく構成になっているので、挫折しにくい章構成になっていて、オススメです。
この本を読むことによって、AWS管理コンソール上で一般的な難易度のシステム基盤を構築できるレベルに到達できます。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/18/268950/

Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイド

「Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド」を読んで一般的なシステム基盤の構築方法を理解した後に読む本です。
大量のデザインパターンを頭に入れることで、ビジネスのユースケースごとに「どのようなシステム構成に設計すれば良いのか?」や「どのAWSサービスを選定するのが最適か?」を反射的に決定することができます。
この本を読むことによって、小規模~中規模程度のシステムにおいて、ビジネスの特性ごとに最適なインフラ設計ができるレベルに到達できます。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/15/238170/

AWSコンテナ設計・構築[本格]入門

特別な理由(例えば金融系/医療系のPJやミッションクリティカルなPJなど)がない限りは、Web/App/Batch/BastionサーバーにEC2を選定するのは時代遅れです。
コンテナサービス(ECS/EKS)への理解は今後必須になってくるので、この本は必読になります。
AWSコンテナサービス(この本では特にECS)を使用する際のベストプラクティスを網羅的に解説している良書です。
https://www.sbcr.jp/product/4815607654/

2.4 初めてサーバレスアーキテクチャに触る人

AWSによるサーバーレスアーキテクチャ

コンテナサービスに並んで、サーバレスアーキテクチャの需要も今後増えてくると思われます。
フルマネージドなサービスを選定することのメリットや、それらを用いてできることそれらの連携方法などを網羅的に解説している良書になります。(本の内容は少し古めです)
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798155166

3. 🍳脱初心者

3.1 IaCを学びたい人

AWS管理コンソールを用いてマニュアルでインフラを構築している現場は、今後消え去ります。(というか消え去るべき)
早い段階でIaCに触れることをオススメします。

実践Terraform AWSにおけるシステム設計とベストプラクティス

AWSサービスのIaCには、CloudFormation(SAMも含む)/CDK/Terraformなどが挙げられると思いますが、他クラウドプロバイダーでも使用できるTerraformがIaCのデファクトスタンダードになりつつあります。
Terraformについて体系的に学ぶには、この本一択です。
Terraformを用いて実際に小規模なシステムを構築していくハンズオン形式の技術書なので、実際の現場で必要な知識(例えばtfstateの管理やディレクトリ構成など)を学ぶことができます。
https://nextpublishing.jp/book/10983.html

3.2 初めてデータ基盤を任された人

データエンジニア(データアナリスト/機械学習エンジニア/データ基盤エンジニアなど)に関する需要は増加しています。
さまざまなPJ/プロダクト/サービスでデータを扱うことが増えてきて、システムのインフラ構築とデータ基盤の構築がセットになる案件が大半になってきました。
脱初心者の方は、一般的なシステムインフラ構築を学んだ後に、AWSのデータ周りのサービスについて学ぶことをオススメします。

ビッグデータを支える技術

https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-11952-2

AWSではじめるデータレイク: クラウドによる統合型データリポジトリ構築入門

https://booth.pm/ja/items/2204135

クラウドでデータ活用! データ基盤の設計パターン

https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/20/279220/

3.3 性能負荷試験を任された人

Amazon Web Services負荷試験入門

AWSの負荷試験というより、性能負荷試験全般に求められる知識を網羅的に学べる良書になります。
https://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-9262-8

3.4 AIサービスについてざっくり知りたい人

AWSでつくる AIプログラミング入門

AWSのさまざまなAIサービスについて、表面的に理解できる本です。
システムの一部でAIサービスを使用する際などに見返せる辞書的な役割の本です。
https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798059051.html

実践 AWSデータサイエンス ―エンドツーエンドのMLOpsパイプライン実装

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119687/

最後に

"🍳脱初心者"以降の中級者レベルの本については紹介してくれないのか」と疑問に思った方もいると思いますが、そもそも中級者以上を対象にしたマニアックな本は日本では需要がないので紹介できる本自体が存在しないのです。
"🍳脱初心者"の次のレベルを目指す人は以下の技術ブログやQiita/Zennなどの技術記事を定期的に眺める習慣をつけて、自分の中のベストプラクティスやデザインパターンを確立していくのが良いのではないかと思います。

自分もまだゴリゴリのヒヨッコAWSエンジニアなので、上記で説明したした参考書/技術書以外にもオススメの本があればコメントください🙏

Discussion

良記事ありがとうございます!!

「aws おすすめ 書籍」でググっても、"お前その本読んだことないやろ。てかAWSすら触ったことないやろ"的な記事が溢れていたので、自分が読んだことがあって本当にオススメできる書籍を習熟度ごとにまとめてみました!!
(少しでも参考になっていれば幸いです、、🙏)

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