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スティック型USB SSDにUbuntuを複数入れる

2023/12/30に公開

これは?


PC Watchの記事【第41回】流行りの超小型USB SSDを使い、Ubuntuをポータブルに運用するを参考にスティック型USB SSDにUbuntuを複数インストールするメモです。

グラフィカルな見た目にひかれたので、スティック型USB SSD(以降、USB SSDと書きます)にClover Bootloaderを書き込んでおきます。
インストールするUbuntuは、22.04で、ダウンロードしたISOイメージを別途用意したUSBメモリに書き込んでおきます。
PC Watchの記事では、インストール対象外のストレージを取り外したPCでインストールすることが大事だと述べられていますが、PCから取り外すのが大変なため、この手順ではOracle社のVirtualBoxを使用します。

用意するもの

  • USBメモリー:Ubuntu 22.04のISOイメージが書き込める大きさのもの
     (32GバイトのUSBメモリを使用しました)
  • USB SSD:バッファローのSSD-PST250U3-BA
     (250Gバイトを購入しました)
  • Oracle VirtualBox

最終的なUSB SSDのパーティションイメージ

250GバイトのUSB SSDを使用したので、32Gバイトを3つ、16GをFAT32にして、WindowsやMac、iPadでデータのやり取りのために使用します。
インストールしたUbuntu間で使用したいので、130Gバイトをext4にしました。
130Gバイトの領域にgitなどで取得した環境を持っておくようにします。

作業フロー

準備編

Rufusで書き込み(Clover Bootloader)

Rufusで、USB SSDにClover Bootloaderを書き込みます。
デバイスにUSB SSDが表示されてない場合は、次のように、「詳細なドライブプロパティ」を押して、「USB接続のHDDを一覧表示」にチェックをつけてください。

Rufusの以下の項目を設定しました。

  • ブートの種類 : Clover-5156-X64.iso
  • ターゲットシステム : 選択肢がなく変更できませんでした。
  • パーティション構成 : GPT
     
    後は、スタートボタンを押して開始します。

Rufusで書き込み(Ubuntuインストーラー)

Rufusで書き込み(Clover Bootloader)と同じような手順で、USBメモリにUbuntu 22.04 のISOイメージを書き込んでおきます。

VirtualBoxの準備

VirtualBoxをインストールした後、USB SSDを起動するための設定をします。
仮想マシンを新規作成します。名称などは適当です。

割り当てるCPUのコア数とメモリは使用するPCより違うため、図は参考値としてください。

ストレージはUSB SSDを使用するため、「仮想ハードディスクを追加しない」を選択します。

一連の設定をした後、完了ボタンを押すと、仮想ハードディスクに関する警告が表示されますが、「続ける」ボタンを押します。

追加で、仮想マシンの設定を行います。

USB SSDを起動できるように、「+」ボタンを押してUSBを追加します。
ついでにUbuntuインストール用のUSBメモリも追加します。

システムの起動順序でハードディスクだけ選択しておきます。

VirtualBoxの起動確認

USB SSDをPC本体に接続して、VirtualBoxで作成した仮想マシンを起動します。

仮想マシンの仮想ハードディスクを作成してないため、起動できないというメッセージが表示されます。
Enterキーを押して、Boot Managerを起動します。

VirtualBoxのBoot Managerから、USB SSDを選択します。

Clover Bootloderが起動することを確認します。
この様な画面になれば、設定はほぼできています。
確認ができたら、仮想マシンを強制シャットダウンします。

Ubuntuのインストール編

このフローは「準備編」が完了した状態で実施する内容です。

VirtualBoxの起動

仮想マシンの仮想ハードディスクを作成してないため、起動できないというメッセージが表示されます。
Enterキーを押して、Boot ManagerからUSBメモリを選択します。

Ubuntuのインストール1

Web検索などで見かけるUbuntuの手順で進めていきます。

この手順では初めてUbuntuをインストールするので、全領域がClover Bootloaderに割り当てられています。
Ubuntuをインストールする領域を空けるために、Clover Bootloaderの領域を128Mバイトにリサイズします。

空き領域に対して、Ubuntu用のEFI System Partition(ESP)領域に128Mバイト割り当て、「/」領域に32Gバイト割り当てます。

あとは、よく見かける手順でインストールを続けます。
インストール完了後、仮想マシンを再起動して、Ubuntuが起動することを確認します。
Ubuntuが起動することを確認したら、シャットダウン操作をして、VirtualBoxの画面に戻ります。

Ubuntuのパーティション情報の変更

2回目以降のUbuntuをインストールする準備をしていきます。
VirtualBoxの仮想マシンを起動します。
前回のインストールと同様にEnterキーを押して、Boot ManagerからUSBメモリを選択します。
Ubuntuのインストールをする前に、インストール済みのUbuntuのEFI System Partition(ESP)をLinux Reservedに変更します。
「Ubuntuを試す」を選択して、インストールしなくても使用できるUbuntuに切り替えます。

Terminalを起動してパーティションを変更します。
図では、gdiskを使用していますが、変更できれば何を使用しても問題ありません。
USB SSDが/dev/sdaですが、環境によって異なる可能性があるため、USB SSDがどこにあるか事前に探しておきます。
pコマンドでパーティション構成を表示します。
インストール済みのUbuntuのEFI System Partition(ESP)をLinux Reservedに変更するので、変更対象は図のcodeが「EF00」です。

tコマンドで、変更対象のパーティション番号(今回は2)を入力して、コードをLinux Reservedにあたる8301を入力します。

wコマンドで変更内容を反映して終了します。
Ubuntuを再起動して、Ubuntuをインストールします。

Ubuntuのインストール2

Web検索などで見かけるUbuntuの手順で進めていきます。
注意点として、複数のパーティションにすることが目的のため、「インストールの種類」で「それ以外」を選択します。

1回目のインストールと同様に、空き領域に対して、Ubuntu用のEFI System Partition(ESP)領域に128Mバイト割り当て、「/」領域に32Gバイト割り当てます。
あとは、よく見かける手順でインストールを続けます。

「Ubuntuのパーティション情報の変更」と「Ubuntuのインストール2」の手順を繰り返して、複数のUbuntuをインストールします。

最終的にどうなったか

PC Watchの記事でも触れられていますが、USB SSDから起動するためにBIOSの設定が必要になる場合があります。

(Boot Manager問題はありますが)VirtualBoxの仮想マシンでClover Bootloaderで起動した場合は、以下のように表示されます。

Ubuntuのディスクで確認した場合の構成は以下のようになります。

リアルPC(WindowsがインストールされているPC)で起動した場合は、以下のように表示されます。

MacのVMware Fusionで起動した場合は、以下のように表示されます。

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