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garuda linuxのMokkaエディションの一目惚れしたので普段使いする

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はじめに

Garuda Linuxは、Arch Linuxをベースにした、使いやすく美しいデスクトップLinuxディストリビューションです。

https://garudalinux.org/editions

CatppuccinをテーマとしてKDEデスクトップ環境を普段使いしていきます。
結構、日本語入力の設定などで詰まりました。
また、どうやって使いたいアプリをインストールしていくかも調べないといけないですね。

困ったところや設定などを備忘録のように記載していますので、
Linuxのおすすめアプリを探している人やトラブルシューティングなど、誰かの役にたてば嬉しいです。

インストールについては多くの記事やYoutube動画が出ているのと、長くなるので割愛します。

私の環境

良い点

🌟デザインが良すぎる!!
🌟OSインストール時に必要なアプリを選択でき、一緒にインストールしてくれる。

悪い点

🥲Chrome系のOSで、日本語入力できなくなったりなど、たまに不安定。(Waylandなのも原因かも)
実はZennの記事もマークダウンがバグって書きにくいのでFirefoxベースのブラウザで書いています。

良い点、悪い点ありますが、好きなものを使うのが一番良いですね💫

雰囲気

よく観ている「Distroナナッキー」さんのYoutubeで紹介されているので、そちらをオススメします。
https://youtu.be/3PjORfw1eLw?si=hsrcwA54DONATpkc

Kubuntu → CachyOSに変えて使っていたのですが、
これを動画をみて速攻で変更しました🚀

他のDistributionとか気になれば、DistroWatchのページランキングとか参考にすると良いかもです。
DistroWatch.com: Put the fun back into computing. Use Linux, BSD.

インストーラーもあります

簡単にインストールできました。

最初にインストールするものを選択できるのですが、英語ですしそこで迷うかもです。

日本語化

たしかfcitx5とmozcが入っていたか、選択してインストールしました。

設定はKDEシステム設定を開き「入力メソッド」→「Mozc」が設定されているか確認。なければ、「入力メソッドを追加」で追加しておきましょう。

そして、X11のときは、環境変数に色々と設定していたのですが、Waylandでは、
「キーボード」→「仮想キーボード」→ Fcitx5を選択します。

ここまで設定したら、一度ログアウトしましょう。
これで日本語入力が出来るようになっていると思います。

日本語入力を確かめるときは、ChromeやVSCode以外がよいです。
設定しないと日本語入力できなかったので。

フォルダが日本語なので英語にする

vim ~/.config/user-dirs.dirs

以下を追記

XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop"
XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/Downloads"
XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/Documents"
XDG_MUSIC_DIR="$HOME/Music"
XDG_PICTURES_DIR="$HOME/Pictures"
XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/Public"
XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/Templates"
XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/Videos"

Dolphinで設定済のフォルダをクリックすると「フォルダが見つかりません〜」みたいになるので、編集でパスを変更してあげてる。

ブラウザ

デフォルトブラウザが「FireDragon」で、Floorp(Firefox)ベースのブラウザです。
これは私の環境ではちょっと遅いのであまり使っていないのですが、ZennやMicrosoft Webでの日本語入力が安定しているので、そのときだけ使ったりします。

ブラウザはどれもフォントが中華っぽいので、「Noto Sans CJK JP」などに変えるとよいです。

Chrome

🔻インストール

yay -S google-chrome

Chromeの日本語化

Chromeで下記にアクセス。

chrome://flags
  • Preferred Ozone platform:Wayland
  • Wayland text-input-v3:Enable
    に変更。

ブラウザ再起動で日本語入力できるようになります。

BraveやVivladiなどのChrome系のブラウザだったら設定箇所は一緒です。

Vivaldi

Vivaldi最高ですね。長年Chrome信者だったのですが、乗り換えました。

🔻インストール

yay -S vivaldi

※日本語化はChromeと同じ

Brave

Braveブラウザも最高です。Braveの垂直タブが一番好きですね。

🔻インストール

yay -S brave-bin

※日本語化はChromeと同じ

Slack

🔻インストール

yay -S slack-desktop

UbuntuやKubuntuのときはワークスペースに参加するのになかなかWeb認証後にアプリに飛ばなくて苦労しましたが、Archだとアプリ⇔Web認証で困ったことはないですね。

Slackの日本語化

mkdir -p ~/.local/share/applications

cp /usr/share/applications/slack.desktop ~/.local/share/applications/

vim ~/.local/share/applications/slack.desktop

~/.local/share/applications/slack.desktopファイルに以下を追記します。

Exec=env OZONE_PLATFORM=wayland GTK_IM_MODULE=fcitx QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx slack --enable-wayland-ime --disable-gpu %U

更新します。

update-desktop-database ~/.local/share/applications/

反映させるために一度Slackを終了しましょう

killall slack

Slackを起動して日本語入力を確認してみます。
ターミナルでも、

pidof slack
> Slack のプロセス ID(PID)をすべて取得(例:11092 11063 10928 10923 10890 10888 10887 10881)

# SlackがWaylandかX11か調べてみる
tr '\0' '\n' < /proc/11092/environ | grep -E 'WAYLAND_DISPLAY|DISPLAY'

ファイルマネージャー

デフォルトで「Dolphin」が入っていますね。

カレントディレクトリでターミナルも常に開いている状態にできますので、GUI+CLIがすぐに使えてめっちゃ便利です。

ターミナル

デフォルトのターミナルは「Konsole」でfishになっていますね。

「Konsole」と「Dolphin」が好きすぎて、Linuxを使っているまでありますね。

VSCode

OSインストール時に一緒にインストールできます。
OSSの方だと、アカウント連携が見当たらなかったので、公式のやつをインストールしました。

VSCodeを日本語化

Wayland用のフラグを追加

vim ~/.config/code-flags.conf

で以下を追記。

--enable-features=UseOzonePlatform
--ozone-platform=wayland
--enable-wayland-ime

足りない場合、私は下記も入れているので、これがうまくいってるかも。

sudo vim /etc/environment

以下を追記

XMODIFIERS=@im=fcitx

VSCodeでデフォルトのシェルをfishに設定する

ctrl + shift + p で「基本設定:ユーザー設定を開く(JSON)」を選択。

"terminal.integrated.defaultProfile.linux": "fish",
  "terminal.integrated.profiles.linux": {
    "fish": {
      "path": "/usr/bin/fish"
    }
  },

VSCodeでリガチャ

Hackは入っていましたね。
Fira Codeをインストールします。

sudo pacman -S ttf-fira-code

VSCodeの設定

"editor.fontFamily": "'Fira Code', 'Hack', 'monospace'", // フォントファミリーを設定
"editor.fontLigatures": true, // リガチャ

VSCodeを再起動すると反映される

Windsurf Editor

AI付きのエディタ

🔻インストール

yay -S windsurf

こちらもVScode同様に、Wayland用に設定を追加します。
ただし「渡し方」には注意が必要です。
Windsurf は code のように code-flags.conf を読みません。
代わりに、以下の方法でフラグを渡す必要があります。

🔻.desktopファイルにオプションを追加する

cp /usr/share/applications/windsurf.desktop ~/.local/share/applications/

vim ~/.local/share/applications/windsurf.desktop

Exec行を以下に変更

Exec=windsurf --enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland --enable-wayland-ime

🔻参考
https://ktkr3d.github.io/2024/07/23/mutter-text-input-v1/index.html

yakuake

ドロップダウンターミナルは、ちょっとターミナル使いたいときに上からヒュッと出てきて、使わないときは閉じておけるので便利です。

🔻インストール

sudo pacman -S yakuake

日本語化は、ページ上記に記載。

Neovim

🔻インストール

sudo pacman -S neovim

CopyQ

高機能クリップボードマネージャ。これがあるのとないのとでは、生産性が全然違います。
ただ、Waylandだと、単語選択しても自動で貼り付けられないので面倒です。。
よく使うものは、固定登録しています。

履歴だけだったら、デフォルトの「Klipper」を使ったりしています。

OBS Studio

配信や画面録画ができるアプリ。配信は使ったことないですが、Web会議の録画などで画面録画はよくやっています。
便利すぎます。

🔻インストール

sudo pacman -S obs-studio

mkv形式で出力されます。OBSが強制終了しても壊れにくいらしいです。VLCのメディアプレイヤーがダウンロードされていると思うので、動画形式を気にせず見れました。

Spotify

🔻インストール

yay -S spotify

MusicPod


🔻インストール

paru -S musicpod

Anki

勉強するのに最適。
🔻インストール

yay -S anki

appimagelauncher

AppImageの管理がめっちゃ楽になります。

🔻インストール

yay -S appimagelauncher

UpNote

スマホでも書きやすいのと、連携も出来るのでNotionと使い分けています。

Best Notes App - Write and Organize with UpNoteの公式ウェブサイトからAppImageファイルをダウンロード

🔻実行権限を付与

chmod +x UpNote.AppImage

Timeshift

バックアップ。
🔻インストール

sudo pacman -S timeshift

GUIもあります。

ClamAV

オープンソースのアンチウイルスエンジン

🔻インストール

sudo pacman -S clamav

🔻ウイルス定義ファイル(ウイルスのパターン)を更新

sudo freshclam

🔻GUIのアプリが欲しいなら

sudo pacman -S clamtk

🔻GUIアプリの起動

clamtk

Stacer


Stacerはオープンソースのシステムオプティマイザーであり、アプリケーションモニターでもあります。
Stacer - Linux System Optimizer & Monitoring

🔻インストール

paru -S stacer

もし、下記のようなエラーが出たら。

make: ディレクトリ '/home/yuuki/.cache/paru/clone/stacer-git/src/stacer/build' から出ます
/usr/lib/qt6/bin/lupdate: error while loading shared libraries: libclang-cpp.so.19.1: cannot open shared object file: No such file or directory
==> エラー: build() で問題が発生しました。
中止...
エラー: 'stacer-git-1.3.3-1' のビルドに失敗しました:
エラー: パッケージのビルドに失敗しました: stacer-git-1.3.3-1

不足ライブラリを補完

sudo pacman -S llvm clang

Gnome Boxes

Virtual Boxでも良いのですが、こちらの方がシンプルなので使っています。

🔻インストール

sudo pacman -S gnome-boxes

Windows11をインストールするなら下記の動画が参考になります。

https://youtu.be/do7zTvZ0TA4?si=qbxqMAg8sFTZidTO

Local(WordPress)

インストールできましたが、Ubuntuなどに比べるとArchはちょっと面倒です。

ubuntuとかでしたら公式からダウンロードしてインストールできるのですが。

Archは以下でインストールを進めていきます。

🔻インストール

yay -S local-by-flywheel-bin
sudo vim /etc/polkit-1/rules.d/90-local.rules

以下を追記

polkit.addRule(function(action, subject) {
  if ((action.id == "org.freedesktop.policykit.exec" ||
       action.id == "org.freedesktop.policykit.run") &&
      subject.isInGroup("wheel")) {
    return polkit.Result.YES;
  }
});

🔻wheel グループに自分が入っているか確認

groups

→ wheel があればOK。

起動してもサイトが作れないときどうするか

test.local のlocalがよくないみたい。

cat /etc/hosts してみると、

## Local - Start ##
::1 test.local #Local Site
127.0.0.1 test.local #Local Site
::1 www.test.local #Local Site
127.0.0.1 www.test.local #Local Site
::1 test2.local #Local Site
127.0.0.1 test2.local #Local Site
::1 www.test2.local #Local Site
127.0.0.1 www.test2.local #Local Site
::1 test3.wp #Local Site
127.0.0.1 test3.local #Local Site
::1 www.test3.local #Local Site
127.0.0.1 www.test3.local #Local Site
## Local - End ##

とあって、.localの部分を適当な名前に変更してあげれば良いです(例:.wpなど)

管理画面からも変更可能です。

btop

モダンでカラフルなリソースモニターツール
aristocratos/btop: A monitor of resources

🔻インストール

sudo pacman -S btop

🔻起動

btop

lazydocker

Garuda Mokkaでは、インストール時にDockerを入れたので最初から、

  • docker compose
  • docker-compose
    コマンドも使えました。

🔻lazydockerのインストール

yay -S lazydocker

🔻起動

lazydocker

「Smart Video Wallpaper Reborn」で動画をデスクトップの壁紙に

これはKDE Plasmaのプラグインです。

好きなmp4の動画を壁紙に設定することが出来ます。

アップデートで紫のボーダーがなくなったとき

  • KDE のウィンドウの見た目(特に Mokka 独自のテーマやトランジション)は kwin のエフェクトモジュールに依存しています。
  • kwin-effect-rounded-corners-git は更新頻度が高く、KDE Plasma や KWin 本体とバージョン不整合が起きやすいです。
  • その結果、角がなくなったり、境界線が消えたりすることがあります。
garuda-update -- -u

🔻参考
No Window Borders in Mokka - Issues & Assistance / KDE - Garuda Linux Forum

Konsoleから開かれるデフォルトのブラウザを変更する

AWSの認証などでブラウザで自動的にページを表示するとき、デフォルト設定していないfire dragonブラウザが起動することがあります。

KDEの設定では「Brave」をデフォルトに設定しているのですが。

以下のコマンドで設定を確認してみます。

# xdg-open のデフォルトブラウザ設定を確認
xdg-settings get default-web-browser
> brave-browser.desktop

# 環境変数 $BROWSER の確認
echo $BROWSER
> firedragon

xdg-open のデフォルトブラウザ設定は意図通りになっているので大半のGUIアプリやファイルリンククリック時には Brave が使われるはずです。ですが、$BROWSER が firedragon に設定されていることで、一部のターミナルアプリやCLIツールはそちらを優先して使うことがあります。

以下で変更できました。

# グローバルの BROWSER を削除
set -e BROWSER

# 念のためユニバーサルスコープにも削除(衝突防止)
set -e -U BROWSER

# Brave をユニバーサル変数としてエクスポート(永続化)
set -Ux BROWSER /usr/bin/brave-browser

確認のコマンドで、以下のようになっていればOKです。

echo $BROWSER
> /usr/bin/brave-browser

Garuda MokkaでのDNS設定(NetworkManager)

KDEシステム設定 → Wi-Fiとネットワーク

下記はCloudflare DNSの例

# IPv4(Cloudflareのみ)
1.1.1.1, 8.8.8.8, 1.0.0.1
# IPv4(Googleバックアップ)
1.1.1.1, 8.8.8.8, 1.0.0.1

# IPv6(Cloudflareのみ)
2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001
# IPv6(Googleバックアップ)
2606:4700:4700::1111, 2001:4860:4860::8888, 2606:4700:4700::1001


🔻確認
ネットワークを一度切り、再接続。

cat /etc/resolv.conf

# 下記のように出力されていればOK
> # Generated by NetworkManager
> nameserver 1.1.1.1
> nameserver 1.0.0.1
> nameserver 2606:4700:4700::1111
> # NOTE: the libc resolver may not support more than 3 nameservers.
> # The nameservers listed below may not be recognized.
> nameserver 2606:4700:4700::1001

🔻参考
https://developers.cloudflare.com/1.1.1.1/ip-addresses/

試しにdigコマンドで私の環境を測定

dig @1.1.1.1 archlinux.org # 56 ms
dig @8.8.8.8 archlinux.org # 25 ms
dig @自宅ルーター archlinux.org # 318 ms

自宅ルーターは明らかに遅いですね。Cloudflareは安定していると言われますがGoogleより遅いです。Googleが最速でした。
Cloudflareはログの保持が24時間だったと思うので、プライバシーや追跡回避を重視するならCloudflareがおすすめですね。

Garuda で日本のミラーを使う

Garuda Mokka(=Arch Linux ベース)で パッケージミラー(ダウンロード元)を日本のサーバに設定します。

sudo reflector --country Japan --age 12 --protocol https --sort rate --save /etc/pacman.d/mirrorlist
  • --country Japan 日本にあるミラーサーバーを選択
  • --age 12 12時間以内に同期されたミラーだけを使用
  • --protocol https HTTPSプロトコルのみ使用(セキュリティ的に安心)
  • --sort rate 通信速度(ダウンロードレート)でソート
  • --save /etc/pacman.d/mirrorlist 結果をミラーリストとして保存(pacmanが使うファイル)

🔻設定反映後の確認

cat /etc/pacman.d/mirrorlist

→ 上の方に Japan のサーバが来ていればOK。

🔻ミラーの反映を確認

sudo pacman -Syy

ディスプレイの明るさを変える

ディスプレイの明るさをボタンで変更するのが面倒になりました。コマンドで対応します。
※一部のモニターでは DDC/CI が無効になっていたり、対応していない場合があります

🔻モニターの設定制御ツールをインストールします

sudo pacman -S ddcutil

🔻PCに接続されているディスプレイを確認します

ddcutil detect

→ Display 1 のように識別されたモニター番号が表示されたら、明るさを変更します

🔻コマンドでVCPコード10(=輝度)を50にします

ddcutil --display 1 setvcp 10 50

時間帯で変更したい場合など、スクリプト書くと調整できますね

git init で作成される デフォルトブランチ名を main に変更

git config --global init.defaultBranch main

他のディストリビューションとの比較

・Kubuntu24.04(Ubuntu)のX11のとき
過去一番、普段使いでもかなり快適でした。やりたい事はほぼ出来て満足だったのですが、少し不便でも新しいもの試したくなりますね。SlackみたいにWebで認証するアプリは全然うまくいかず、いつも苦労していました。waylandやHyprlandなどを入れてカスタマイズしていくと、起動に失敗したり、ログインできなくなったり不具合多い印象です。
Dockerなども安定していたので、開発で使うならUbuntu系が良いかもです。

🔻他のディストリビューションの注目度は以下のサイトで分かります
https://distrowatch.com/

おまけ

🔻私のサイトです
https://www.moncoure.com
こちらでもアウトプットしているので良かったら見てもらえると嬉しいです

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