ChatGPTとClaudeってどうちがうの?
今までChatGPTを使っていたのですが、最近ClaudeにMCPが追加されClaudeを使い始めたので、改めてChatGPTとClaudeについてまとめておきます。
ChatGPTはどんな特徴があるの?
今更説明不要ですが、ChatGPTは、OpenAIが開発した超優秀なAIアシスタントですです。
自然な会話はもちろん、文章作成、コーディング、質問への回答など、マルチな才能を持つAIアシスタントです。
無料版と有料版があって、最新のGPT-4oモデルを使えば、かなり高度なタスクもこなて使い勝手がよく、大人気なAIアシスタントです。
Claudeはどんな特徴があるの?
Claudeは、OpenAIの元社員たちが立ち上げたAnthropicという会社が作ったAIアシスタントです。
特徴的なのは、プライバシーやセキュリティにこだわっているところです。
ChatGPTはオプトアウト設定をするか、Teamプラン等に入って、入力データを学習に使われないようにできますが、Claudeはユーザの入力データを学習に使わないという方針を打ち出しておりプライバシーが守られています。
また、長い文章を理解する能力が高くて、複雑な分析や推論が得意とされています。
ChatGPTで使えるGPT-4oとClaudeで使えるClaude 3.5 Sonnetの性能比較
ChatGPTのGPT-4oとClaudeのClaude 3.5 Sonnetって、どっちが優秀なんだろう?って思いますよね。
実は、Anthropicが公開した情報によると、Claude 3.5 Sonnetはかなりの実力を持っているみたいです。
まず、計算速度の面では、Claude 3.5 Sonnetは以前のバージョンと比べて2倍以上速くなったんだとか。これって結構すごいことで、ユーザーの待ち時間がグッと減るってことですよね。
性能面でも、いろんなベンチマークテストで高いスコアを出しているみたいです。
例えば、数学や科学の問題を解く能力を測るMMLUテストでは、Claude 3.5 SonnetはGPT-4をと同じスコアを出しています。
コーディングの能力も高くて、HumanEvalというテストでは92%という正確さを示したんだとか。これは、プログラマーの皆さんにとっては朗報かもしれませんね。
言語理解の面でも、Claude 3.5 Sonnetは優れた能力を発揮しているようです。複雑な文章を理解したり、長い文脈を把握したりするのが得意みたいです。
ChatGPTとClaudeを徹底比較!
機能面では、ChatGPTがMyGPT(カスタムAIの作成)とCanvasという機能を持っているのに対して、Claudeは、Projects(カスタムAIの作成)とArtifactsといった機能を持っています。
価格については、ChatGPTは無料版から月20ドルのPlus版、さらに企業向けの高額プランがあります。
Claudeも同じように、無料版から月額20ドルのPro版、さらに企業向けの高額プランがあります。
まずプランごとの価格とプロンプトに入力できるトークン数を比較してみましょう。
プラン | 価格 | コンテキストウィンドウ |
---|---|---|
ChatGPT 無料 | - | 約8千トークン |
Claude 無料 | - | 変動 |
ChatGPT Plus | 月額20ドル | 3万2千トークン |
Claude Pro | 月額20ドル | 20万トークン以上(変動) |
次に、機能を比較してみます。
機能 | ChatGPT | Claude |
---|---|---|
インタフェース | 日本語対応 | 英語のみ |
カスタムAIの作成 | MyGPT、Projects | Projects |
共同作業 | Canvas | Artifacts |
音声入力対応 | 対応 | 未対応 |
Web検索 | 対応 | 未対応 |
画像生成 | 対応 | 未対応(SVGであれば可) |
動画生成 | 限定対応 | 未対応 |
MCP対応 | 未対応 | 対応 |
カスタムAIの作成
カスタムAIの作成についてですが、ChatGPTのMyGPTはプロンプトに入力可能な文字数が最大8000文字、ナレッジとして最大20ファイル(1ファイル最大512MB、200万トークン)がアップロード可能です。
12/14にProjectsという新機能も発表されましたがこちらもプロンプトに入力可能な文字数が最大8000文字となっています。
ClaudeのProjectsはプロンプトに入力可能な文字数とナレッジ(1ファイル最大30MB)合わせて20万トークンが上限となります。
トータルのトークン数で見るとChatGPTのほうが優れているように見えますが、プロンプトとして指示できる文字ではClaudeの方が優れており、両方使った体感としてはClaudeの方が優れていると感じています。
ChatGPTのナレッジは、ナレッジを見て回答するようプロンプトで指示しても、ナレッジに書かれているのに答えてくれないことがあり、ナレッジのデータはあまり使い物にならないと感じています。
共同作業
Claudeが先にArtifactsという機能をリリースしていて、それに追随してChatGPTがCanvasという機能をリリースしました。
ともに使い勝手は良いです。
MCP対応
11/26に発表されたClaudeの新機能です。
MCPというのは、Model Context Protocolの略でAIモデルとアプリケーションやファイルシステムの間でデータをやり取りするための新しい標準プロトコルです。
これを使うことで、Claudeが直接ローカルPCのファイルを読み書きしたり、DBのデータを取得したり、GitHubのリポジトリを操作したりできます。
現在ClaudeではMCPでの連携として以下をサポートしています。
- AWS KB Retrieval - Retrieval from AWS Knowledge Base using Bedrock Agent Runtime
- Brave Search - Web and local search using Brave's Search API
- EverArt - AI image generation using various models
- Everything - Reference / test server with prompts, resources, and tools
- Fetch - Web content fetching and conversion for efficient LLM usage
- Filesystem - Secure file operations with configurable access controls
- Git - Tools to read, search, and manipulate Git repositories
- GitHub - Repository management, file operations, and GitHub API integration
- GitLab - GitLab API, enabling project management
- Google Drive - File access and search capabilities for Google Drive
- Google Maps - Location services, directions, and place details
- Memory - Knowledge graph-based persistent memory system
- PostgreSQL - Read-only database access with schema inspection
- Puppeteer - Browser automation and web scraping
- Sentry - Retrieving and analyzing issues from Sentry.io
- Sequential Thinking - Dynamic and reflective problem-solving through thought sequences
- Slack - Channel management and messaging capabilities
- Sqlite - Database interaction and business intelligence capabilities
- Time - Time and timezone conversion capabilities
MCPはかなり強力な機能で、別途記事にまとめてあります。
まとめ
ChatGPTとClaudeの違いをざっくり見てきましたが、一言でまとめると、それぞれの得意分野が違うってことですね。
ChatGPTはWeb検索や音声入力、画像生成ができるので、インターネットとつながった環境でいろんな情報を引っ張ってきたり、音声で操作したりしたい人にはぴったりです。しかも、MyGPTを使ってカスタムAIも作れるので、自分好みにカスタマイズもでます。
一方で、Claudeはプライバシーに配慮しているのがポイント。データの取り扱いに敏感な人や企業でも安心して使えます。
そして、カスタムAIの作成もなかなか優秀で、特に長い文章や複雑な推論を扱うのが得意。また、MCP対応で、ローカルのデータやツールと連携できるのが強力です。
どっちがいいかは、使いたいシーンや重視するポイント次第。
用途に応じて使い分ければ、どちらも強力なツールになること間違いなし
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