AIのPoC開発をミニ版デザインスプリントで行った| Offers Tech Blog
はじめに
こんにちは!
プロダクト開発組織・人材を対象に、開発パフォーマンス・生産性の最大化インフラ Offers MGR と副業転職プラットフォーム Offersを運営する株式会社 overflow のエンジニア、Taiga です。
新しい機能を開発するにあたり、そのアイデアの実現可能性はどうなのか。と考えることがあるかと思います。
コロナが落ち着いて出社もしやすくなったので、オフラインにて、デザインスプリント(ミニ版) を行いましたので、今回はその過程や雰囲気をお伝えできればと思います!
コードベースではなく、雰囲気に重点を置いた内容となっておりますのでその点はご了承ください。
デザインスプリントとは
デザイン スプリントは、ユーザーとのアイデアの設計、プロトタイピング、テストを通じて問題を解決するための実証済みの方法論です。デザイン スプリントは、明確に定義された目標と成果物を含む共有ビジョンの下でチームを迅速に調整します。結局のところ、これは仮説を立て、アイデアのプロトタイプを作成し、できるだけ少ない投資で実際に近い環境で迅速にテストするためのツールです。
Google で作られた概念で、本来は 5 日間かけてアイデアからプロトタイプまで完成する手法です。
5 日間(40 時間)でアイデアからプロトタイプの完成までを行います。
ミニマムで行った理由
ChatGPT はじめとした AI の導入の流れを受けて、弊社でも AI を組み込むためのチームが発足され日々邁進中です。
例: わくわくITアニマル占い
AI を既存のサービスにどう組み込めるのかということで、PoC(Proof of Concept)開発を実施する企業も多いのでしょうか?
しかし PoC 開発は、時間をかけたにもかかわらず、プロダクトに組み込むには至らない実装になることも想定されます...。
私が所属するチームでは AI を使った PoC 開発をしておりますが[1]
- AI(今回は ChatGPT)の知見も溜まってきたので共有したい
- PoC 開発でリソースを割きすぎることを懸念[2]
- オフラインで集まりたい
- デザインスプリント体験してみよう
との理由で、本来は 5 日間で行われるデザインスプリントを 1 日で行うという流れになりました。
(オフラインでわちゃわちゃしながらイベントを行いたい!!というのが実は一番の理由でしたがw)
タイムスケジュール
実際のタイムスケジュール(目次)は、下記のようになりました。 (羅列しており、冗長かと存じますがご了承ください。)
1. 目的と方向性を設定する 11:00~11:20
1.1 目的設定(5 分)
1.2 方向性設定(10 分)
1.3 今回のデザインスプリントのルール(5 分)
2. ユーザーニーズと課題を理解する 11:20 ~ 12:00
2.1 今回のターゲット(ペルソナ)の紹介(5 分)
2.2 ユーザージャーニーマップの紹介(10 分)
2.3 ペインポイントの抽出(25 分)
~休憩1H~
3. ソリューションのアイデア出し 13:00~14:30
3.1 ワーストアイデア(15 分)
3.2 クレイジーエイト(15 分)
3.3 ソリューションスケッチ①(10 分)
3.4 各自プレゼン①(10 分)
3.4 各自アイデアをマッピング(10 分)
3.5 投票(5 分)
3.6 アイデアの決定(5 分)
~小休憩~
4. プロトタイプの作成 14:30 ~ 17:00
4.1 アイデアを元にユーザーストーリーを作る(25 分)
4.2 役割分担(5 分)
4.3 プロトタイプの実装①(60 分)
4.4 プロトタイプのレビューと改良(10 分)
4.5 プロトタイプの実装②(50 分)
4.6(進捗次第で)オフィスに来ているメンバーにフィードバックを貰う
~定例MTG(17:00~17:30)
5. まとめと次回に向けての計画 17:30 ~ 18:00
5.1 作ったプロトタイプの評価(15 分)
5.2 作ったプロトタイプを PoC タスクとして進めるか判断(10 分)
5.3 最後に(5 分)
以降は、上記項目から抜粋して紹介します。
1.目的と方向性の設定
通常 5 日間で行うデザインスプリントを、1 日で行うためにどのような段取りで行うのか、
また、どんな機能を作成するのか決め下記のゴールを選定しました。
最短最速最高の採用体験実現のために、
Open AI の GPT × 候補者 or クライアントのデータを活用した機能のプロトタイプを作成する
※前提条件として、既存の Offers のプロダクトが対象です。
Offers のどの機能に対し何を作成(追加)するのか、制約事項はあるか、扱えるデータは何か。等の確認し、解像度をあげていきます。
2. ユーザーニーズと課題を理解する
ゴール選定後は、ペルソナを細かく決め(時間短縮のため事前準備) [3]
前提条件を決定し
- すでにOffersは登録している
- Offersを利用したばかり
- どういう機能があるかはなんとなく把握している
Offers を利用した場合のユーザージャーニーマップから、ペインポイントを以下から洗い出します。
Step1 技術要件の確認
Step2 候補者のリストアップ
Step3 候補者リストの共有
Step4 オファーメッセージ
Step5 面談の決定
実際に採用担当者の目線に立ち、どう感じるかを言語化していく作業は
メンバーの経験によって多種多様で、採用をする上での担当者の感情への解像度が上がります。
3. ソリューションアイデア出し
ペインを洗い出したのち、解決するためのソリューションをアイデア出ししていきます。
Step1 アイデア出し: 各参加者に5-10分程度の時間を設け、最悪のアイデアを書き出します。
Step2 アイデアの共有: 書き出したアイデアを全員で共有します。
その後、各自全アイデアから 1 つピックアップし、下記ルールのもとソリューションスケッチを行います。
1. タイトル゙: スケッチが何を表しているのかを一目で理解できるようなタイトルをつける
2. イメージ: コンセプトを視覚化するスケッチまたは図解を描く。UIでもユーザーフローでも可
3. 注釈: スケッチの各部分を説明する短い注釈を書きます。これにより、他の人がスケッチを理解するのを助ける。
4. 説明: スケッチの全体的なコンセプトや、なぜそれが問題解決に役立つのかを簡単に説明
4. プロトタイプ作成
作る機能が決まったので、アイデアを元にユーザーストーリーを作っていきます。
Step1: ユーザーの行動を付箋に書き出す
Step2: それぞれの行動に必要な画面・機能を付箋で書き出す
Step3: 機能案の優先順位づけをする
メンバー5 人で役割分担し、2 時間程(圧倒的短さ)で形にするべく、実装にすすみます。流れとしては、
Step1: 実装 (50分)
Step2: チームでプロトタイプレビュー (10分)
Step3: 再度実装 (60分)
実際にできたプロトタイプが、下記の
「オファー(スカウト)時に、採用担当者が候補者のスカウトする文章の草案をレビューする」 機能です!!
まとめと感想
本来 5 日間で行うデザインスプリントを、1 日で行いましたので、そちらを紹介しました。
プロトタイプを PoC タスクとして更に進めるかという判断には
至らなかったものの、(AI の制度や、文字の調整の Prompt)
オフラインで知見を共有しつつ、一気に企画〜開発まで行う経験は貴重でした!
個人的には、5 日間かけてデザインスプリントを行ってみたいという感情が渦巻いております...!
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