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DNSレコードとは?

2024/07/25に公開

はじめ

DNS(Domain Name System)レコードは、ドメイン名とその対応するIPアドレスやその他の情報を管理するためのエントリ。
これにより、ドメイン名を入力するだけで、適切なサーバーにアクセスできる。
もしインターネットが大きな郵便局だとしたら、DNSレコードはその郵便局で働く名簿のようなものです。住所(ドメイン名)を入力すると、DNSレコードが「あっ、この住所はここだよ!」と教えてくれるのです。
この記事では、DNSレコードがどのように働いているのか、主要な種類とその役割を紹介します。

Aレコード(Address Record)

Aレコードは、ドメイン名をIPv4アドレスに変換する。
これにより、ユーザーがブラウザにドメイン名を入力すると、そのドメインに対応するIPアドレスのサーバーに接続される。

hogehoge.com.   IN   A   192.0.2.1

AAAAレコード(IPv6 Address Record)

AAAAレコードは、ドメイン名をIPv6アドレスに変換する。

hogehoge.com.   IN   AAAA   2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334

CNAMEレコード(Canonical Name Record)

CNAMEレコードは、ドメイン名のエイリアス(別名)を設定。
これにより、1つのドメイン名が別のドメイン名にリダイレクトされる

www.hogehoge.com.   IN   CNAME   hogehoge.com.

MXレコード(Mail Exchange Record)

MXレコードは、ドメイン名のメールサーバーを指定。
これにより、メールの配送先サーバーが指定される。

hogehoge.com.   IN   MX   10 mail.hogehoge.com.

TXTレコード(Text Record)

TXTレコードは、任意のテキスト情報をDNSに格納するためのレコード。
SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)などのメール認証情報が含まれる。

hogehoge.com.   IN   TXT   "v=spf1 include:_spf.hogehoge.com ~all"

NSレコード(Name Server Record)

NSレコードは、ドメイン名を管理するネームサーバーを指定。
これにより、DNSクエリが適切なネームサーバーにリダイレクトされる。

hogehoge.com.   IN   NS   ns1.hogehoge.com.
hogehoge.com.   IN   NS   ns2.hogehoge.com.

SOAレコード(Start of Authority Record)

SOAレコードは、DNSゾーンの権威情報を提供する。
これには、ゾーンの管理者のメールアドレスやゾーンの更新情報が含まれる。

hogehoge.com.   IN   SOA   ns1.hogehoge.com. admin.hogehoge.com. (
                     2022071701 ; Serial
                     3600       ; Refresh
                     1800       ; Retry
                     1209600    ; Expire
                     86400 )    ; Minimum TTL

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