大学生が情報処理安全確保支援士試験を合格してみた話
筆者のスペックと試験結果
情報理工学部という学部に通っている平凡な大学4年生。
授業でもセキュリティ云々という話はあるのでそのへんのイロハはわかる程度。
応用情報取得済み。
試験結果は下記の通り
どんな資格?
情報セキュリティにおける最難関の国家試験です。 ITスキル標準ではレベル4に属しています。
情報処理技術者試験としては最難関の高度区分と言う区分に分類されています。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html より
なんで取ったの?
新卒就職の対策として自分の技能を客観的に証明したかったという意図があります。
(結局のところ合格発表の前にほとんどの就職活動が終わってしまいましたが...💦。)
ちなみに半年前の試験で同じく情報処理技術者試験の応用情報にも合格していました。そのおかげで「基礎は理解している」とご評価いただけることは多数ありました。一般的には難関資格なので新卒時点で取得できれば一定程度の学習意欲と基礎学力の証明になります。とはいえ、難易度の割にはあまり評価されることはありませんでした。就活対策が目的なら資格試験よりコーディングテスト対策やポートフォリオ制作に力を入れたほうが賢明です。
中途採用や昇進における資格の効果
新卒採用での就職活動には役に立たない一方で、多くの会社で資格手当や昇進の条件に用いられているという事実もあります。ですので、早めにとっておくと何かと得だと思います。
昇進や資格手当
ゆめみ
合格すれば10万円の手当が出るようです。羨ましい✨
大手のSIerでも応用情報や高度区分の試験が昇進試験の代わりとなっているという情報を入手しています。
中途採用
中途採用に関してはセキュリティ関連のポジションで必須ではない歓迎条件として書かれる常連資格になっています。
個人的にはセキュリティという分野の特性から国家資格の権威性が大きく発揮されているように思います。また、政府調達においては情報処理安全確保支援士が入札条件になるなど日に日に重要度が上がっています。政府や経営者としても有資格者を雇用することで社内外にアピールできるため今後とも需要は増えていくでしょう。
SBテクノロジー
MonotaRO
どうやってとったの?
全体的な知識の習得
知識の習得はまさるの勉強部屋さんのYoutubeチャンネルで行いました。
応用情報・情報処理安全確保支援士・ネットワークスペシャリスト・CCNA等の勉強動画が載っており非常に簡潔で分かりやすいです。僕の場合はウォーキングや作業をしながらBGMとして聞いていました。
各試験範囲の対策
午前Ⅰ
事前に応用情報を取得していたので免除されました。免除されたので対策していません。
午前Ⅱ
午前の問題演習としては『情報処理安全確保支援士ドットコム』を活用しました。活用したといってもほとんど対策していません。4択なので対策せずとも十分に対応可能でした。
午後Ⅰ午後Ⅱ
午後の試験に関しては記述試験です。採点の基準がわからなかったので『うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集』を読んで対策しました。知識の取得というよりは試験で点数を取るためのテクニック本だと割り切って読むのがよいでしょう。表紙の可愛さと内容の毒舌感にかなりギャップがあります。
まさるの勉強部屋等で一通りの知識を学んだあとに読むとかなり有意義だと思います。
最後に
巷では「情報処理技術者試験は実務で役に立たない」だとか「情報処理安全確保支援士は罰則規定だけのメリットがない士業」だとか言われています。それらの意見には僕も賛成です。情報処理技術者試験は座学なのでそれだけ取得しても業務にはいかせないでしょう。情報処理安全確保支援士もメリットがないので登録しない予定です。しかし、情報処理技術者試験には『体系的知識の習得ができる』『客観的な知識レベルの証明ができる』というメリットがあります。また、試験の質も非常に良いものです。これらのメリットを踏まえるとITエンジニアとして情報処理技術者試験を受験する価値は十分にあります。
これを読んでいる皆さんに情報処理技術者試験に興味がある人がいましたらTwitterのフォローなどお待ちしております。DMもウェルカムです。
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