【RN Update 2024年8月】React Native v0.75がリリース 他
はじめに
こんにちは!
「愛犬との毎日を楽しく便利にするアプリ オトとりっぷ」でエンジニアしています、足立です!
この記事では、今月の React Native に関連するニュースを紹介します。
目次
- ライブラリ情報
- 【React Native】 v0.75 がリリース
- 【Expo】 v51 がリリース
- 【React Native MMKV】V3 がリリース
- 【@react-native-async-storage/async-storage】 v2 がリリース
- React Native 関連情報
- Skip v1.0 がリリース
ライブラリ情報
【React Native】 v0.75 がリリース
React Native の v0.75 がリリースしました!
主な変更点は以下の通りです。
- Yoga 3.1 によるレイアウト改善
- 安定版 New Architecture
-
react-native init
コマンドの廃止
Yoga 3.1 によるレイアウト改善
これは、先月の【Yoga】 v3.1 を発表
が React Native v0.75 に搭載されたよ、ということですね。
Yoga v3.1 の主な修正点は先月の記事に記載しておりますので、よろしければそちらをどうぞ。
安定版 New Architecture
New Architecture がいよいよ安定版としてリリースされました。
React Native Directoryに記載されているライブラリにも New Architecture 対応済みかどうかが記載されています。
この修正に伴い、まだまだ C++周りが修正されたりと内部に手が加えられています。
そのため、一部のライブラリではまだ挙動が安定していないようです。利用しているライブラリの Issue のチェックを忘れずに。
react-native init
コマンドの廃止
公式から「Expo 使ってね」というお達しが出ました。
これに伴い、2024 年 12 月末をもってreact-native init
コマンドによってプロジェクトを作成できなくなります。
ちなみに、公式ドキュメントページから既に「react-native init
コマンドによるプロジェクト作成方法」のリンクはされており、Expo での Init 方法のみが記載されています。
(これ、今 Expo 使ってないユーザーはどうすればいいんでしょうね。)
【Expo】 v51 がリリース
Expo の v51 がリリースしました!
React Native v0.75 リリースに合わせて、Expo SDK もバージョンアップされました。
なので、Expo 自体のアップデートではなく最新の React Native を利用可能にするための処置ですね。
前述の通り、Init には Expo を使ってねという公式からの発表がありますので、今後も Expo と React Native の共同作業が増えるのかもしれませんね。
v51 へのアップデートに対応するためには、内部で利用しているライブラリのバージョンの互換性に注意する必要があるそうなので、対応される方は公式ドキュメントを一読されることをお勧めします。
【React Native MMKV】V3 がリリース
React Native MMKV の v3 がリリースされました!
これによって、内部モジュールがC++ / CxxTurboModule
に完全に置き換えられました。
ですので、v3 は New Architecture が必須となっています。ご注意ください。
react-native-mmkv V3 is now a pure C++ TurboModule, and requires the new architecture to be enabled. (react-native 0.75+)
- If you want to use react-native-mmkv 3.x.x, you need to enable the new architecture in your app (see "Enable the New Architecture for Apps")
- If you cannot use the new architecture yet, downgrade to react-native-mmkv 2.x.x for no
【@react-native-async-storage/async-storage】 v2 がリリース
React Native Async Storage の v2 がリリースしました!
v2 による大きな変更はなさそうで、最新の React Native への追随対応が主な修正点みたいです。
このアップデートによって、React Native のサポートされる最低バージョンが v0.60 から v0.65 に引き上げられました。そもそも React Native の下位バージョンサポートはそこまで広くないので、影響がある方は少ないと思いますが。
React Native 関連情報
Skip v1.0 がリリース
Skip というツールがリリースされたようです。
これは、SwiftUI でクロスプラットフォーム アプリを作成できるツールらしいです。
Skip の核はSwift から Kotlin へのトランスパイラ
のようです。
(公式から引用)
Native コードから Native コードをトランスパイルで生成するアイディアはとても秀逸で、クロスプラットフォーム用のツール群として注目していきたいですね!
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
もし犬専用の音楽アプリに興味を持っていただけたら、ぜひダウンロードしてみてください!
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