🤖

"AI時代"のテックブログに求められること

2025/02/03に公開

はじめに

正直、AI時代という呼び方はあまりよくないかもですが、昨今AI主にLLMの進化はすさまじく結構な技術的課題はChatGPTやGithub Copilotに助けられています。o3-miniもつい最近公開されましたし。
だけどふと立ち止まって考えてみたときに、技術的な課題はAIが(割と)解決はしてくれるものの、現場で感じたリアルな『苦労』や『喜び』、そして『失敗談』というのはAIには表現こそできても温度感がないなぁと思う今日この頃です。

この記事では、そんな私の思いを交えつつ、今のテックブログに何が求められているのかを語ってみたいと思います。

技術的な課題はAIに任せたい

まずは、技術的な課題の一部は、もうChatGPTやCopilotといったツールでカバーできる時代に来ているという現実を認めざるを得ません。実際、私は業務や個人開発でも、コード補完やリファクタリングなどのヒントは、これらのツールのおかげで効率よく進められています。こと個人開発においては「ChatGPTに指示している間にXでも見とこ」といった怠惰を極めるときもあります😪

ただ、ここで一つだけ補足すると、全ての問題がAIで解決するわけでは現状ないというのは皆さんの感じるところに同意します。新しいアーキテクチャの設計や、実務に合わせたシステムの最適化など、まだまだ多くの部分で私たち人間の勘や経験が大切です。

ユニークでパーソナルな視点

ここからが本題。技術的な解決策はAIがどんどん提供してくれる中で、今後求められるのはどこか人間味のあるパーソナルな視点や経験だと私は思っています。

失敗談から学んだ教訓

実体験なので詳細は避けながら書いてます。ご了承ください🙏

数年前、私が在籍していた会社で新しいツールが導入されたときの話です。最初は「これで効率がグンと上がるはず」と期待に胸を膨らませていましたが、実際には現場の運用ルールと合わず、結果的に失敗に終わりました。後日、原因はツールそのものにあるのではなく、ツールが真にもたらす恩恵とこちらが解決したい課題に齟齬があることが原因でした。
この時ツールを導入すると判断したのは私ではありませんが、この失敗体験から得た経験や所感などは当時の意思決定者から話を聞いてみたかったなと今では思っています。

AIが提示するのはあくまで過去のデータに基づいた推論であって、そこに私たちが実際に直面する「予期せぬ事態」をどう乗り越えるかは、経験と試行錯誤の中でしか得られないものがあり、その温度感こそが大事なのだと私は思っています。

成功談を生々しく

一方で、もちろん成功体験も同様です。別の仕事では自動化ツールを導入してチームの生産性が大幅に向上した経験があります。
その時は、担当者から「どうやってチームに浸透させるか」「最初の抵抗感をどう乗り越えたか」「チームメンバーからの反響は」などのエピソードを聞くことができました。

こういった生々しいエピソードや経験が、同じ悩みを抱える人たちにとって何よりも価値ある情報になるし、より求められるのではないかと私は考えています。

これから記事を書くときに大切にしたいこと

ここまでで私の主張が少しは伝わっているとうれしいです。もちろん賛同できないという意見があるのは当然だと思います。指摘などありましたら優しくコメントいただけると嬉しいです。😢

また、「求められること」といった他責と思われても仕方がないような内容をここまで書いてきたので、ここからは私が記事を書く際に意識していきたいポイントを挙げてみます。

「○○をやる方法」系記事は書かない

まず、こういった記事の存在を否定しているわけでは全くありません。これまで何度もお世話になってきました。
ただ私がここまでしてきた主張に矛盾しないように一旦書かないようにしようというだけです。
この役目は他の有識者やAIに任せ、私自身はよりリアルな体験にフォーカスしていくつもりです。

実体験に基づくエピソードを語る

私たちエンジニアは、失敗や成功といった生の経験からしか学べないことがたくさんあると思います。その自分自身の経験や過程を重要視し、自分なりの解釈や推測を交えた文章を作りたいです。

おわりに

ちょっと偏った意見だったかもしれませんが、AIが発展しても人間が働いている限りは、現場のリアルな体験や個人の主観に基づくエピソードこそが、これからのテックブログにおいて本当に価値のある情報になると考えています。
もちろん、私もまだまだ勉強中で、偉そうなことを言える立場では全くないのですが、これからも自分の経験をありのままの言葉で共有していきたいと思います。また、皆さんのそういった記事をたくさん読んでみたいです!

以上、私なりの「テックブログに求めるもの」でした。読んでいただき、ありがとうございました。

Discussion