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個人開発においてストーリーポイントを用いたプロジェクト管理に対する所感
【きっかけ】
昨今の流れでアジャイル開発のプロジェクトが増えていることから、個人開発でアジャイル的にサービスを作ってみたらどんな良いところと悪いところがあるのか実際に小規模チームで開発をしてみた(作業中)。
その中でアジャイルの要素であるポイントについて、メンバーが会社でも使っていないとのことだったため、実際どうなのかというところを試してみた。
【やったこと】
- チーム人数:四人
- 作業時間:仕事後と土日(週5~6時間)
- スプリント間隔:2週間
- 開発工程:課題発見から、用件定義、開発環境構築まで
- プロジェクト管理ツール:Jira software
- 確認観点:アジャイルの要素であるストーリーポイントについて、個人開発で利用したときのメリット・デメリットの検討
- ※ ストーリーポイント:「プロダクトバックログ項目またはその他の作業を完全に実装するために必要な労力全体の見積もりを示す測定単位です。チームは、作業の複雑性、作業量、リスクまたは不確実性に関連するストーリーポイントを割り当てます。」
- 当初ストーリーポイントに求めた役割:メンバー間の作業量の均一化、週の作業量の見える化によるやる気向上
【結果】
ポイントから得られるメリットよりも、ポイントを管理する手間が面倒臭い。
【メリット】
- 納期が決まっているプロジェクトでは、予算や作業量の予想を立てる指標になると感じた。
- 仕事として開発をする場合は、メンバーで作業を分担する必要があるため、ポイントごとにタスクが管理できるのは分担する側として振りやすそうだと感じた。
【デメリット】
- 毎週の作業量が多くないため、毎スプリントでタスクが完了していない、作業途中になるタスクが頻発した。
- タスクの大きさをスプリント内に収まる程度にしようともしたが、メンバーの繁忙期など確保できる作業量にばらつきがあったため、作業時間などの正確なポイントを割り出す指標を作れなかった。
- メンバーで分担作業をしているため大きなタスクを連続して進める関係から、途中経過報告のためのタスクになることが多かった。
- 納期があるわけではないので、調査・検証をしながら開発をした結果、そのタスクにかかったポイントが実際どの程度なのか分からなくなった。
- どの程度ポイントを消化したのかを可視化できたとしても、やった感は得られるが実際の成果物との相関が薄い物になりがちだった。
- 忙しいタイミングがメンバー同士違ったため、納期を決めず、できる人ができる時に開発する個人開発ではポイントを設定しない方が自由に時間をかけて作業をすることができた。
- 用件定義から開発環境構築まで手探りで行ったため、最初からある程度正確なポイントを設定することが極めて難しかった。
【まとめ】
自分たちのペースで開発し、各々疑問があったら時間を使って勉強しても良いとしている私たちの進め方だと、ポイント設定は縛りを作ることになり、やりずらさと管理の面倒さが大きかった。
ただ、やりずらいと感じ開発工程での試験は少ししかしていないため、今後ポイント運用についてもう少しやりやすい方法を考えてみたい。
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