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Slackのフリープラン変更対策、履歴テキストとファイルをpythonでバックアップ
Slackのフリープランの変更
2022年9月1日より、Slackフリープランのメッセージ履歴が1万から過去90日に変更になるようです。
では、現時点でバックアップは?
フリープランでやってる人のバックアップで、各チャンネルの過去ログとファイルを
ローカルPCにバックアップするものがあるのかよく分からなかったです。
手動でバックアップ??
いやー、、それはキツイです。
最後の手段かもしれませんが、あんまり人間的な仕事としては違うます。
流行りのヘビに任せるか、、
最近流行りのヘビでお馴染み 邪神ちゃ・・・ではなく、pythonがあれば、なんとかできるかな、、、
pythonコードは、あくまで手段
こだわりのない仕様
- Slackの各チャンネルのログとファイルを取得する
- python(3.8.10)
- できるだけ同名保存されていることを考慮する(間違って上書きさせない工夫を入れる)
仕様上の制限
apiの仕様で履歴が最大1000件しか取れないようです。
これ以上の履歴を取得できるようにしたかったのですが、制約上できないのかもしれません。
入出力
- 入力:トークン・・・(Slack APIのページで用意する取得)
- 出力:
- Slackのチャンネル名がフォルダ名になる
- 各チャンネルに履歴ログのjsonと管理上同じフォルダ名ファイル名のデータでファイルを取得
実行環境
- OS:Windows(WSLでUbuntuを環境起動)
- 開発環境:VSCode
動作方法
- 以下のソースコードをpy形式で、[slack_data]フォルダに保存して下さい
slack_data/
└ get_channels.py
↓ソースコード
get_channels.py
import requests
import json
import os
import codecs
# アドレス取得 チャンネルリスト
url_converlist = "https://slack.com/api/conversations.list"
# アドレス取得 各チャンネルの履歴
url_converhist = "https://slack.com/api/conversations.history"
# トークン
token = "Slackのtokenは、SlackAPIから取得しておくこと!"
headers = {"Authorization": "Bearer " + token}
# 作業フォルダ
work_dir = "slack_data/"
# レスポンスのtextにchannelsを取得。そしてjson形式に持ち替えて取得
response_json = requests.get(
url_converlist,
headers=headers).json()
# 例 : {'ok': True, 'channels': [{...}, {...},
# 見やすさのindentを指定した変換
# indent : 半角スペースの数
channel_json = json.dumps(
response_json,
indent = 2)
# 取得内容をチラ見
print(channel_json)
# 例 :
# {
# "ok": true,
# "channels": [
# {
# "id": "AAAAA",
# "name": "general",
# ・・・・
# チャンネルごとの特定データを辞書型でコレクション
channeldict = {}
# チャンネル履歴向けの辞書型コレクション
channelhist_dict = {}
# チャンネルごとにイテレートして、下記内容を取得
# channel_iterator :各チャンネル
# name : チャンネル名
# id : 識別子
# topic : トピック ~ヘッダ向けの記載、作業内容、スケジュールなど
# purpose : 説明 ~その他詳細な内容
for channel_iterator in response_json["channels"]:
# チャンネル名ごとに生成
channeldict[channel_iterator["name"]] = {
"id" : channel_iterator["id"],
"topic" : channel_iterator["topic"],
"purpose": channel_iterator["purpose"]
}
# チャンネル履歴取得向けに生成
channelhist_dict[channel_iterator["id"]] = channel_iterator["name"]
# 辞書キーでソートして日本語表記をそのまま出力、indentを見やすく整形
# sort_keys : True 出力が辞書のキーでソートされる
# ensure_ascii : False 非ASCII文字をそのまま出力
# indent : 半角スペースの数
channel_json_out = json.dumps(
channeldict,
sort_keys = True,
ensure_ascii= False,
indent = 2)
# 出力内容をチラ見
print(channel_json_out)
# 取得したチャンネルを指定ファイルに書き込むます
path = os.path.join(work_dir, "channels.json")
with open(path, "w") as f:
f.write(channel_json_out)
# 例 : channels.json
# {
# "general": {
# "id": "AAAAA",
# "purpose": {
# ・・・・
# },
# "topic": {
# ・・・・
# }
# ・・・・
# 取得したチャンネル名のフォルダ名を生成するます
# channel_name : 各チャンネル
for channel_name in channeldict:
channel_path = os.path.join(work_dir, channel_name)
if not os.path.isdir(channel_path):
os.mkdir(channel_path)
# 例 :
# general/
# random/
# チャンネル名1/
# チャンネル名2/
# ・・・
# チャンネル履歴取得向け処理
for channelhist_itr in channelhist_dict:
# 各チャンネルごとのペイロード
# 履歴数は最大値 1000件
# 履歴の開始日時は指定しない 0
payload = {
"channel" : str(channelhist_itr),
"limit" : "1000",
"oldest" : "0"
}
headersAuth = {
'Authorization': 'Bearer '+ str(token),
}
# レスポンスのtextにchannelsを取得。そしてjson形式に持ち替えて取得
response_json = requests.get(
url_converhist,
headers = headersAuth,
params = payload).json()
# チャンネルの履歴をmessagesから取得
messages = response_json["messages"]
# メッセージ内容をチラ見
print(messages)
# 辞書キーでソートして日本語表記をそのまま出力、indentを見やすく整形
# sort_keys : True 出力が辞書のキーでソートされる
# ensure_ascii : False 非ASCII文字をそのまま出力
# indent : 半角スペースの数
channelhist_json = json.dumps(
messages,
sort_keys = True,
ensure_ascii= False,
indent = 2)
# 各チャンネル履歴をチラ見
print(channelhist_json)
# 各チャンネルフォルダに履歴用を記載するjsonを定義
# 誤操作でファイル名を上書き防止するのため、チャンネルidも付与
path = os.path.join(
work_dir,
channelhist_dict[channelhist_itr],
channelhist_itr + "_channel_hist.json")
# 取得した各チャンネル履歴を指定ファイルに書き込むます
with open(path, "w") as f:
f.write(channelhist_json)
# 各チャンネルにアップロードしたファイルのアドレスを取得
url_private_download_list = []
url_download = "url_private_download"
files = [file_data.get("files") for file_data in messages if file_data.get("files") is not None]
for file_ids_list in files:
for file_id in file_ids_list:
if url_download in file_id:
url_private_download_list.append(file_id[url_download])
# 各チャンネルにアップロードしたファイルを、それぞれのアドレスごとに取得
for url_private_download in url_private_download_list:
content = requests.get(
url_private_download,
allow_redirects = True,
headers = {'Authorization': 'Bearer %s' % token},
stream = True
).content
# フォルダを生成してその先にファイルを保存する
strlist = url_private_download.replace('https://files.slack.com/files-pri/', '').split("/")
# 各チャンネル以下に、次の3区分に分かれているので踏襲
# strlist[0] : Slack上で管理されたフォルダパス名
# strlist[1] : 次のパス名(通常[download])
# strlist[2] : 保存するファイル名
if len(strlist) == 3:
download_dir = os.path.join(
work_dir,
channelhist_dict[channelhist_itr],
strlist[0],
strlist[1])
# Slackで管理されたフォルダ名で作成
if not os.path.isdir(download_dir):
os.makedirs(download_dir)
# ローカルの保存先名を決定
save_path = os.path.join(
download_dir,
strlist[2])
# ファイルの保存処理
with codecs.open(save_path, 'wb') as target_file:
target_file.write(content)
- tokenにSlackのトークンをいれてください。
token = "Slackのtokenは、SlackAPIから取得しておくこと!"
- VScodeで保存した.pyを実行します。
- 環境の設定は各自お願いします。
-
取得処理が始まります。
フォルダが作成されるので、更新日とちょくちょくF5押しながら待ちます。 -
終了について
ログなどいれてもいいです。とりあえず、コマンドにカーソルが戻ってきます。
slack_data/
├ general/
│ ├ ZZZZZZZ_channel_hist.json・・・履歴jsonテキスト
│ └ WWW,SSS,CCC・・・・各フォルダにそれぞれのファイルを保存
│
├ チャンネル名1/
│ ├ XXXXXXX_channel_hist.json
│ └ AAAA,BBB,CCC
│
├ チャンネル名2/
│ ├ YYYYYYY_channel_hist.json
│ └ SSSS,DDDD,YYY
│
├ ・・・・・
│
├ get_channels.py・・・本ファイル
└ channels.json・・・各チャンネルの情報があるファイル
結果の確認方法
Slackを操作して数の少ないチャンネルなどから取得したものがあるか確認してください。
おわりに
フリープランは自由がありますが、その分の自己管理が任されている気がします。
皆さんのファイルと履歴取得に役立てたり、また有識者の方により、この実装をブラッシュアップしていただけたら助かります。
参照したサイト
-
キノコードさんのコードを参考に骨組みを作成
https://kino-code.com/python-slack-api/ -
みやびのさんのファイルダウンロード手法を参照
https://miyabikno-jobs.com/slackbot-download-file/ -
kiku11さんtoken、APIの有効性で確認
https://kiku11.hatenablog.jp/entry/2017/02/12/215902
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