中学校の職場体験でFlutterFlowを使うとどこまでできるか試してみた
この記事は、【 可茂IT塾 Advent Calendar 2024 】の8日目の記事です。
職場体験概要
11月某日、岐阜県美濃加茂市の某中学校の職場体験の受け入れ依頼があり、中学2年生5名を2日間可茂IT塾で受け入れることになりました。
時間は2日間とも10時〜16時で、せっかく2日間あるのなら、FlutterFlowによるアプリ開発でどこまでできるかを試してもらおうと思い、急ぎチュートリアルを作成しました。
事前準備
生徒には「学校生活が便利になるアプリ」を考えてきてもらうよう事前宿題を出しました。
自分は以下のチュートリアルの3章(全9章)までを準備しました。全体としては、FlutterFlowとFirestoreと連携してCRUDのCとRまでを実現し、FirebaseHostingにデプロイまでをする内容となっています。
(チュートリアルの内容が微妙だったので、年末のハッカソンに向けてリニューアルされると思います)
そう、これはあくまで職場体験であり講座ではないので、このチュートリアルを進めてもらっている間に自分は自分の仕事(この記事の続きを執筆)をしようという魂胆で挑みました。
職場体験1日目
アイスブレイクしたり環境を整えたりでチュートリアルは10:45ぐらいからスタート。
生徒はチュートリアルを進めている中、途中ちょくちょく詰まる部分があるのですが、ある程度は生徒同士で助け合って解決してもらい、自分はひたすらチュートリアルの続きを書き進めていきます。
追いつかれた時は、生徒自身が企画したアプリのUIを進めてもらいつつ、1日目の終盤にはチュートリアルを一通り書き終え、生徒も一通りのチュートリアルを完了しました。
1日目終了後
現状のチュートリアルだけでは生徒たちのアイデアがうまく実現できないなと思い、追加の章を加筆しました。
職場体験2日目
追加のチュートリアルを進めてもらい、完了後は生徒それぞれが企画したアプリの開発を行いました。
自分は、打ち合わせがあったり、溜まっていた仕事を進めたりであまり関与できず、14時ぐらいに状況を確認しました。
開発の状況
チュートリアルでFirebaseを活用したデータの書き込みと読み取りをやりましたが、様子を見にいくとみんな似たようなページをコピペして文言を変えたアプリになっており、Firestoreに自分の企画したアプリに合ったコレクションを作っている人はいませんでした。
アプリケーションとはこんなもんっていうような説明や、企画したアプリに対してどんな設計をすればいいかなども一切すっ飛ばしている上、やったのはハリボテのチュートリアル。それはそうなるよな...という感じです。
ある程度この状況は想定しつつ、あわよくばって思っていた部分もありましたが、総じて想定内ではあります。
すまんな、実験台になってもらって。
開発のヘルプ
ちょっと進みの良い子のプロジェクトにFirebaseのコレクション追加を手伝ったり、全体的にちょびちょびヘルプを加えつつ、15時過ぎぐらいに一旦の完成としてFirebaseHostingにデプロイしてもらいました。
成果物
実質3時間程度の開発時間だったので、どう頑張っても大したものはできませんが、それぞれのアプリの成果物を紹介します。
予定アプリ
カレンダーの日付を選択すると、日付の詳細に遷移し、予定を入力することができます。
このアプリはFirestoreへの書き込み・読み取り・更新ができています。もちろんそこは手伝いました笑
授業振り返りアプリ
授業の振り返りができるアプリです。
一部、Firestoreへの書き込みと読み取りができている画面があります。予定アプリを作った子がちょっと教えてくれました。
遷移がバグっていますので、ブラウザのクラッシュにご注意ください。
その他
Firestoreとの連携まで辿り着けなかったアプリです。それでもUIは頑張って作りました。
- https://mino-k42lwt.flutterflow.app
- https://kensei-p73wdo.flutterflow.app
- https://saekiayuna-z71m95.flutterflow.app
反省点
サポート不足
流石にもうちょっと丁寧にやらないと理屈を理解することは難しいし、アプリの設計もちゃんとサポートしないとチュートリアルの内容を自分のアプリに応用するのが難しい。
だが2Daysの職場体験なので仕方なし。
チュートリアルの内容がよくない。
自分もFlutterFlowは全然わからないので、調べながらの行き当たりばったりで作ってしまった。当然質は高くならない。
綺麗なUIのアプリにして、やる事の全体像を提示したり、どんな意図でこれから何をするのか、その辺りをもっと丁寧に書きつつ、オリジナルアプリにチュートリアルの内容を活かせるよう、年末のハッカソンに向けてリニューアルする。
ただ、大半をリニューアルしたいのでリニューアルしたくない(腰が重い...)
最後に
よかった点
なんとかなった。
仮に来年2daysの依頼が再度あった場合、リニューアルされたチュートリアルと、個々のオリジナルアプリのコレクション設計をサポートしてあげれば、自分の負担としては2,3時間程度でも、それなりの成果物ができるのではないかと思います。
今後
一部の業種のみが実現可能な事かもしれませんが、こういった地元学校への地域貢献活動は、こちらがいかに楽にこなせるかが継続的に受け入れられる鍵だと思うので、引き続き、ある程度ほったらかしつつも多大な成果を出せるような仕組みとなるよう職場体験プログラムをアップデートしていきたいです。
ということで来年もご依頼お待ちしております。
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