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bolt.new を使いこなすコツ

2025/01/13に公開

はじめに

bolt.new や v0 を試したものの、思ったように動かない、修正が難しいといった壁にぶつかり、諦めたことはありませんか?
少しの工夫で、こうした課題を解決しながら使いこなすことができます。今回、前から欲しいと思っていたタイマーの Web アプリを bolt.new を使って作成してみました。その過程で得られた知見を共有します。

完成したタイマーアプリの UI は以下の通りです。簡単な作業やポモドーロテクニックに便利に使えます。残り N 分でもアラームを鳴らせるようにしたのがポイントです。

以下では、bolt.new を活用するためのコツや、実際に直面した課題とその解決方法を具体的に説明します。


bolt.new を使いこなすためのコツ

  1. 事前に仕様を整理する

    • bolt.new に指示を出す前に、作りたいものの仕様をテキストで整理しましょう。
    • ChatGPT などのツールを活用して、仕様を対話的に決めるのがおすすめです。
    • 「実装するために他に必要な情報はありますか?足りない情報があれば質問してください。」のように指示を出すことで、漏れを防ぎつつ具体化できます。
  2. コードをコンポーネントごとに分割する

    • bolt.new で生成されるコードは、コンポーネントごとにファイルを分割するように指示すると便利です。
    • ファイルを分割することで、特定箇所の修正やメンテナンスが容易になります。また、後からの再利用性も高まります。
  3. ツールを併用する

    • bolt.new の生成結果をそのまま使うのではなく、必要に応じて ChatGPT を併用するのがおすすめです。
    • ChatGPT は、特定のファイルに絞った修正や、細かい調整を行う際に有用です。適材適所でツールを使い分けることで、効率が上がります。

実際に直面した課題と解決方法

bolt.new を試す中で、以下の課題に直面しました。

課題 1: UI の仕様を具体的に伝えられない

状況:
「タイマーアプリを作りたい」と指示しても、期待したレイアウトや動作にならないことがありました。

解決:
ChatGPT を活用し、仕様を事前に整理することで、具体的な指示が可能になりました。例えば、「どのようなデザイン要素を含めるべきか」「操作手順をどう伝えるか」を明確にしてから指示を出しました。


課題 2: 修正時に再現性を確保できない

状況:
一度生成されたコードを修正する際、指示した機能以外も変更され、デグレしてしまうなどの問題が発生しました。

解決:
bolt.new にファイルをコンポーネントごとに分割してもらい、特定の箇所に絞った修正を行いました。この方法により、修正範囲を明確にし、予期せぬ変更を防ぐことができました。


課題 3: 細かい修正が手間

状況:
bolt.new で生成されたコードの細かい調整が難しい場面が多々ありました。

解決:
ChatGPT にコードをコピーし、ピンポイントで修正を依頼する方法を採用しました。これにより、修正範囲を限定して効率よく作業が進みました。また、複数のツールを組み合わせることで、手間を最小限に抑えることができました。


学びと今後の展望

現時点では、bolt.new を使いこなすためには、プログラミングやフレームワーク、Web アプリについての技術的な知識が求められます。動作しない場合の修正や仕様の見直しには、基礎的なスキルが必要です。こうしたスキルは、生成 AI の進化によっても不要にはならないでしょう。

また、生成 AI を活用しつつ学習を進めることで、技術理解を効率よく深めることができます。英語の勉強と同じように、ツールが進化しても基本的なスキルが役立つ場面は多いです。今後も学びを止めることなく、AI ツールを活用しながら成長していきたいと思います。

この記事が bolt.new を再挑戦するきっかけになれば幸いです。


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