設定とセットアップまとめ
📘 Salesforce アドミニストレーター試験対策
【分野】設定とセットアップ(Setup and Configuration)
⸻
✅ 1. 組織と会社情報の設定
◆ 組織の会社情報ページで確認できる内容
• 組織ID(Salesforceが一意に発行する識別子)
• 利用可能なライセンス数と使用状況
• データ/ファイルストレージ使用量
◆ デフォルト設定の影響範囲
項目 内容
言語 UIの表示言語(例:英語、日本語)※ユーザー単位で設定可
ロケール 日付、通貨、数字の形式に影響
タイムゾーン レコードの日付・時間表示に影響、新規ユーザーの初期値になる
⸻
✅ 2. ユーザー管理とライセンス
◆ ユーザー作成時に必要な情報
• ユーザー名(メール形式・一意)
• プロファイルの割り当て(1つのみ)
• ロール(任意)
• ライセンスの選択(Salesforce、Chatter Freeなど)
◆ ユーザーライセンスの種類
ライセンス 説明
Salesforce 主要機能すべて利用可能(標準オブジェクト)
Salesforce Platform 限定された標準オブジェクト+カスタムオブジェクト
Chatter Free Chatterのみ使用可能(商談などの標準オブジェクト不可)
◆ 一時的にユーザーを無効化する方法
• 「フリーズ」機能を使うことで、ユーザーを削除せずにログイン不能にできる
※レコードの所有者としては保持される
⸻
✅ 3. プロファイル、権限セット、ロール
◆ プロファイル
• ユーザーの基本的なアクセス権限を定義
• オブジェクト権限
• 項目レベルセキュリティ
• ログイン時間・IP制限
◆ 権限セット
• 特定ユーザーに追加的な権限を付与する手段
• 複数の権限セットをユーザーに割り当て可能
• 複数をまとめて扱うには「権限セットグループ」を使用
◆ ロールと組織の共有設定(OWD)
項目 内容
OWD(組織の共有設定) オブジェクトごとのデフォルト共有レベル(非公開/参照/参照・更新など)
ロール階層 上位ロールのユーザーは、下位ロールのユーザーのレコードを参照・編集できる(OWDと併用)
⸻
✅ 4. ログイン制御とセッション管理
◆ IP制限の方法
設定箇所 内容
プロファイル ログイン可能なIP範囲を定義(該当範囲外はログイン不可)
組織のネットワークアクセス 信頼済みIPを設定し、検証コードの入力を省略可能にする
◆ ログインフロー
• ログイン時に同意画面やチェック項目を表示できる
• 管理者がFlowを使って柔軟にカスタマイズ可能
◆ セッション設定
• タイムアウト時間
• HTTPS接続の強制
• セッションの固定や再認証の条件を設定可能
⸻
✅ 5. アプリとUIのカスタマイズ
◆ Lightningアプリケーション
• タブ構成、表示順、初期タブの設定が可能
• 表示対象のプロファイル・ユーザーを限定可能
• 権限セットで追加表示も可能
◆ カスタムタブの設定
• オブジェクトと紐付けて作成
• 表示順はアプリごとに設定可能
◆ テーマとブランド設定
• 自社ロゴ、ブランドカラーをナビバーに表示
• Lightning UIでも利用可能
◆ ユーザーインターフェース設定(UI設定)
• 関連リストの展開表示
• 一括保存ボタンの表示
• 開発モードの切り替えなど
⸻
✅ 6. 検索とレイアウト
◆ グローバル検索
• 検索対象オブジェクトの選択が可能
• 検索レイアウトで、結果画面に表示するフィールドを制御
◆ 検索レイアウト
• オブジェクト単位で表示カラムを制御
• 検索結果やルックアップダイアログで有効
⸻
✅ 7. システム監査と管理支援
◆ 監査証跡(Audit Trail)
• 管理者が行った設定変更の履歴(最大6ヶ月)
• Excel形式でエクスポート可能
◆ 項目履歴管理(Field History Tracking)
• 特定の項目に対して変更履歴を記録
• ページレイアウトに履歴リストを追加して表示
◆ ログインアクセス許可
• 管理者がユーザーに代わってログイン操作を行える
• ユーザーが「アクセス許可」を設定する必要あり
◆ リリース更新(Release Updates)
• 次回リリースで強制的に適用される変更点を事前に確認・テスト
• 検証・有効化・延期などの対応が可能
⸻
🔚 総まとめ
項目 習得済みか?
組織情報とデフォルト設定 ✅
ユーザー管理とライセンス ✅
プロファイル・権限セット・ロール ✅
ログイン制御とセッション管理 ✅
アプリ・UI・テーマ設定 ✅
検索レイアウトと表示制御 ✅
監査・履歴・リリース管理 ✅
⸻
🧠 補足アドバイス
• この分野は「Salesforceの管理者としての実務イメージ」が問われます。
• 設定画面のどこに何があるかをナビゲーション感覚で理解できると、試験でも迷いにくくなります。
• 試験対策用の模擬問題やLightning環境での操作経験も併せてやると完璧です!
⸻