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【Salesforce】 アクセス制御の設計フロー(順番と理由付き)

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🔵 1. ユーザーライセンスの決定

➤ 理由:

  • Salesforce では、ライセンスによって使える機能やオブジェクトが制限される。
  • 「そもそも使えるかどうか」がここで決まる。

📌 例:Sales Cloud ライセンスなら商談が使えるが、Chatter Free ライセンスでは無理。


🟢 2. プロファイルの設計(基本セット)

➤ 理由:

  • プロファイルは「最低限の操作・アクセス権」を設定するベース。
  • ユーザーに1つだけ割り当てられるので、「職種(営業、サポートなど)ごとの基本ルール」として設計する。

📌 例:

  • 営業用プロファイル:商談と取引先を表示・編集できる。
  • サポート用プロファイル:ケースと取引先を操作できるが、商談は見れない。

🟠 3. 権限セットの設計(追加の柔軟な許可)

➤ 理由:

  • 権限セットは「追加の権限を個別に柔軟に付け足す」ために使う。
  • プロファイルを増やしすぎずに済む。

📌 例:

  • 営業の中でも「インポート作業」できる人だけに「データインポート権限セット」を割り当てる。

🟣 4. 権限セットグループ(複数の権限セットをまとめる)

➤ 理由:

  • 複数の権限セットをまとめて管理・割当しやすくなる。
  • 職種や役職ごとの「追加パック」として考えると良い。

📌 例:

  • 「営業マネージャー用権限セットグループ」には、レポート編集・承認・エクスポートなどをまとめる。

🔴 5. ロールと共有設定(データの見せ方)

➤ 理由:

  • プロファイルや権限セットでは「操作の許可」しか制御できないが、
  • ロールや共有設定では「誰のデータを見れるか」を制御する。

📌 例:

  • ロール階層で、上司は部下の商談を見れる。
  • 「マーケティング部には取引先責任者を共有する」など、共有ルールを使う。

🔄 図にするとこう:

1. ライセンス(使える機能の制限)
        ↓
2. プロファイル(基本の許可)
        ↓
3. 権限セット(個別に追加)
        ↓
4. 権限セットグループ(まとめて管理)
        ↓
5. ロール / 共有設定(誰のデータが見れるか)

💡 まとめ:判断ポイントの早見表

要素 管理対象 特徴 設計の考え方
ライセンス 使える機能 強制的 Salesforce側が制御
プロファイル 基本的な操作許可 1ユーザー1つ 職種や役割ごとに用意
権限セット 追加の操作許可 複数割当OK 個別対応、柔軟に追加
権限セットグループ 複数の権限セット まとめて管理 役職や業務単位で整理
ロール レコードの共有 階層構造あり 組織の構造で設計
共有設定 レコードの共有 条件ベース データの可視性を制御

✅ 設計の考え方(おすすめ)

「プロファイルで最低限を守る → 権限セットで柔軟に追加 → ロールでデータ共有」
この順番で考えると、試験でも実務でも応用が効きます!

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