【第1回】Make STG with Pygame Zero
今回やること
- ファイルを作る
- 変数にふれてみる
- (変数を使って)ウィンドウを表示する
Let's create the new file - 新しいファイルを作成する
まず、Muを起動してください。Muを起動したら、左上のほうにある「モード」をクリックしてください。
そして、「Pygame Zero」を選択してください。これで、Pygame Zeroの開発が出来るようになります。
次に、モードの右隣りにある「+」マークの新規と書かれたアイコンをクリックしてください。すると、新しいファイルが作成されます。しかし、この時点ではファイルが保存されていません。新規ボタンのちょっと右側にある「保存」ボタンを押してファイルを保存しましょう。これは前回と同じ流れですね。
ファイルは保存しても大丈夫なのですが、まとめるためのフォルダを作って関連するファイルをそのフォルダの中に置いておくのが良いでしょう。なので、まずフォルダを作成しましょう。名前は、「pygame_tutorial」などが良いでしょう。
次にファイルの名前を決めます。どんな名前であろうと動作には関係ありません。しかし、人間 のために、分かりやすい名前を付けてあげることは大事です。
良くない例
- aaa.py
良い例
- game.py
- shooting_game.py
- などなど
.py
の部分は拡張子といって、ファイルの種類を表しています。Pythonのファイルは.py
と付けるのがルールです。
さて、ここまで出来たら次の章へ行きましょう。
Before creating a window - ウィンドウを作成する前に
その前にまず「変数」について理解しましょう。ほとんどのプログラミング言語には変数と呼ばれる機能があります。変数は何かしらの値を保存しておくために使います。
変数の書き方は、基本は以下の通りです。
変数名 = 値
変数名 = 式(計算されると値)
例えば、1玉123円のリンゴを何個か購入するときの税込み価格を計算するコードがあったとします。
print("Cost: " + str(123 * 3 * 1.08))
print("Cost: " + str(123 * 4 * 1.08))
print("Cost: " + str(123 * 5 * 1.08))
よく見ると、リンゴの価格と消費税率は同じ数字が何回も使われています。しかし、リンゴの価格が変わったり、消費税率が変わったりしたりしたら、全部書き換えないといけませんよね。そんな面倒なことを避けるために変数が役に立つのです。変数を使うと次のようになります。
apple = 123
tax = 1.08
print("Cost: " + str(apple * 3 * tax))
print("Cost: " + str(apple * 4 * tax))
print("Cost: " + str(apple * 5 * tax))
そして、リンゴの価格や税率が変わったときは、それぞれの変数の値を書き換えるとよいことが分かります。
apple = 150
tax = 1.1
Exercise 1
変数を使ってキャラの得点を表示するプログラムを書いてみましょう!
手順
- キャラの名前を保管する変数を作る
- 得点を保管する変数を作る
- 作った変数を利用して文字列を出力する
ヒント
- 文字列の出力は
print("文字列")
で可能です - 文字列同士をくっつけるのは
文字列 + 文字列
で可能です - 数字から文字列に変換するのは
str(数字)
で可能です
花子の得点: 123点
Let’s create a window - ウィンドウを作成する
さて、「Pygame Zero」と「Mu」を使っているのには理由があります。それは、これらを使えばクリック一つでウィンドウの表示ができるからです。
「プレイ」と書かれたゲームコントローラーのボタンをクリックしてみましょう。これだけで、ウィンドウが表示されるはずです。Pygame Zeroが必要な作業をすべてやってくれているのです。(他の環境だと、こう簡単にはいかない)
しかし、これだけでは面白くないですよね。
今回はウィンドウの大きさを変えたり、タイトル付けたりしてみましょう。
ウィンドウの大きさを変えるには、次のようなコードを書き加えます。
WIDTH = 600
HEIGHT = 400
この書き方はさっき説明した変数です。しかし、この部分での変数の使い方はちょっと特殊なので今のところはオマジナイとして覚えてください。
書き加えたら保存して実行してみましょう。この「編集、保存、実行」の流れはプログラミングの基本です。クセにしちゃいましょう。
次はウィンドウのタイトルを設定して見ましょう。次のコードを書き加えて、保存、実行するとどうなるか確認しましょう。
TITLE = "SHOOTING GAME"
ウィンドウにタイトルがちゃんと設定されていれば完璧です。
最後に、画面の色を変えてみましょう。
def draw():
screen.fill((255, 128, 0))
これで画面の色が変わります。
今回のコード
# coding: utf-8
TITLE = "Shooting Game"
WIDTH = 600
HEIGHT = 400
def draw():
screen.fill((255, 128, 0))
参考サイト
Discussion