生成AIを活用した業務効率化・開発の第一歩として、APIを理解しよう
APIとRESTの基本 - プログラミング初学者向け解説
💡 そもそもAPIとは?
APIは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略です。ちょっと難しそうな名前ですが、
簡単に言うとソフトウェア同士がやりとりするための窓口のことです。
例えるなら、レストランでお客さん(あなたのアプリ)と厨房(他社のサービス)をつなぐ「ウェイター」のような存在です。メニュー(APIの仕様書)に沿って注文(リクエスト)すれば、料理(レスポンス)が返ってくる仕組みです。
🧠 用語をざっくり理解しよう
- アプリケーション → ChatGPTなどの「作業をしてくれるソフトやシステム」
- プログラミング → ソフトに命令を出す「作り方」や「レシピ」
- インターフェース → 他のソフトや人が操作するための「入り口」や「つなぎ目」
🗺️ APIの大切さをGoogleマップで考えてみよう
皆さんはGoogleマップを使ったことがありますか?ブラウザで地図を見たり、行き先を調べたりした経験があると思います。
では、「自分が作ったWebサイトやアプリにGoogleマップを組み込みたい」と思ったことはありませんか?
その時に使えるのが、**Googleが提供している「Google Maps API」**なんです。APIを使えば、自分のシステムの中にGoogleマップの機能を取り入れることができるんです!
たとえば、不動産サイトで物件の場所を地図上に表示したり、飲食店のサイトで店舗の位置を示したりするのに、Google Maps APIが活用されています。
🤖 ChatGPTも同じ!
ChatGPTも、ブラウザ上で使えば簡単ですが、「自社のアプリやシステムの中で使いたい!」と思ったらどうなるでしょう?
普通にやると…
- 高性能なサーバー(GPU)が必要
- 開発にもコストや時間がかかる
でも、OpenAIが提供するChatGPT APIを使えば、PythonなどのプログラムからChatGPTを呼び出して使うことができるんです!
これにより、自社の業務システムに組み込んだり、カスタマーサポートの自動化に活用したりと、様々な用途に展開できます。
🌐 RESTって何?よく聞くけど...
APIの中でも特によく使われているのが「REST API」です。REST(レスト)は「Representational State Transfer(レプリゼンテーショナル・ステート・トランスファー)」の略で、Webサービスを設計するための共通ルールのようなものです。
先ほどのレストランの例でRESTを考えてみましょう:
- リソース:提供されている料理(ユーザー情報、画像データなど)
-
HTTPメソッド:注文の仕方
- GET:メニューを見せてもらう(データの取得)
- POST:新しい料理を注文する(データの作成)
- PUT/PATCH:料理の内容を変更する(データの更新)
- DELETE:注文をキャンセルする(データの削除)
-
エンドポイント:料理の注文番号のようなもの(例:
/users/123
)
実際のRESTful APIの例を見てみましょう:
# ツイッターのツイートを取得する
GET https://api.twitter.com/tweets/12345
# 新しいユーザーを登録する
POST https://api.example.com/users
# ユーザー情報を更新する
PUT https://api.example.com/users/789
このようにRESTは「何を(リソース)」に対して「どうするか(HTTPメソッド)」を直感的に表現できるので、理解しやすく使いやすいという特徴があります。
大手のサービスのほとんどがこのRESTの考え方でAPIを提供しているので、この基本を覚えておくと様々なAPIを使えるようになりますよ!
✅ まとめ
- APIは他のソフトの機能を自分のシステムに組み込む窓口
- RESTはWeb APIの共通ルールで、HTTPメソッドとURLで簡潔に操作を表現
- GoogleマップやChatGPTもAPIを使えば連携できる
APIとRESTの基本を理解することで、生成AIの力を自社のシステムやアプリケーションに取り入れる第一歩を踏み出せます。最初は小さな機能から試してみて、徐々にその可能性を広げていきましょう。
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