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「ChatGPT o1 pro mode」を使ってみて「ChatGPT o1」と回答の比較をしてみた 23日目

2024/12/07に公開

「ChatGPT o1 pro mode」を使ってみて「ChatGPT o1」と回答の比較をしてみた

記事の概要

米OpenAIより新たに発表された「ChatGPT o1 pro mode」を実際に使い、従来のモデルとの比較をしてみました。価格は3万円とやや高額(うそ、超高いって思います)ですが、その価値を見極めるため、早速契約し、機能や回答内容を確認しました。

本記事では、ChatGPT o1 pro modeがどのようなものか、どのような特徴や追加機能があるのか、そして従来モデルとの違いを簡単にレポートします。

はじめに

昨日、OpenAIは新プラン「ChatGPT Pro」を発表しました。価格は約3万円と聞くと高く感じるかもしれませんが、私は以前から、生成AIにはこれくらいの価値があるのではと考えていました。そこで、思い切って契約し、従来モデルとの違いを確かめてみることにしました。

今回は特に「ChatGPT o1 pro mode」を使って、記事の執筆やタスクの実行を試し、その所感をまとめています。

ChatGPT o1 pro modeとは(ChatGPT o1 pro modeの回答)

ChatGPT o1 pro modeは、既存のChatGPT o1シリーズにおける上位プランとして提供される、より高機能で高度なサポートを行うための対話モードです。従来の有料プラン(ChatGPT Plusや他のアップグレードプラン)では、回答の正確性・速度・汎用性を向上させることで、ユーザーが抱える基本的な課題解決や情報取得をスムーズに行うことに主眼が置かれていました。

一方で、o1 pro modeは「プロフェッショナル」な利用ニーズに対応することを目的としています。具体的には、以下の点で従来プランとの違いが顕著です。

専門性の強化

より深い専門知識や業界特化のケースにも対応しやすくなっています。これまでの有料版では網羅性や正確性は向上していたものの、特定領域における詳細な知見を求める際は限界がありました。o1 pro modeでは、高度な業界情報、技術的な詳細、ビジネス戦略立案のシナリオまで、より高精度な回答を期待できます。

柔軟な対応力

従来プランは多目的には使えるものの、回答テンプレートやスタイルにある程度の固定性がありました。o1 pro modeはユーザーの意図や文脈に合わせて表現方法、回答プロセス、情報整理の仕方を柔軟に調整でき、よりパーソナルなサポートを行います。

高度な問題解決・コンサルティング的支援

日常的な情報収集やQA対応を超え、ビジネス戦略やプロジェクト計画、意思決定支援といった一段上のコンサルティング的な役割を担えます。具体的には、新規事業の市場分析、競合研究、組織改善策の提案など、複雑で長期的な課題に対しても有用なアイデアやステップを提供できる点が特徴です。


総合すると、ChatGPT o1 pro modeは「ただの便利な対話AI」から一歩進んだ「ビジネスシーンで活用できる強力なアシスタント」としての性格を強めたサービスであり、専門性、柔軟性、コンサルティング能力において、従来の有料版を超える価値を提供しています。

新たに追加された機能(ChatGPT o1 pro modeの回答)

ChatGPT o1 pro modeでは、従来の有料プランから一歩進んだ機能がいくつか追加・強化されています。主な新機能は以下の通りです。

  • 高度な専門知識対応:
    業界固有の専門用語や高度な技術、ビジネス理論、マーケット分析に対応しやすくなり、より説得力のある回答が可能。

  • 文脈理解・柔軟な表現:
    質問者の意図や文脈をより的確に汲み取り、回答スタイルや情報提示の仕方を柔軟に調整。ビジネストーンからカジュアルトーン、さらには論理的分析やクリエイティブなアイデア出しまで、多様なニーズに対応。

  • 高度な問題解決支援:
    戦略立案、競合分析、市場調査など、従来は別途専門家の助力が必要だったタスクにも踏み込んでサポート。複数ステップにわたる問題解決プロセスをガイドすることが可能。

  • 効率的な長期対話:
    長期的なディスカッションや詳細な要件整理など、複雑なやりとりをスムーズに進めるための対話管理機能が強化。複数回の問い合わせや追加情報の提供にも的確に対応。

これらの機能追加により、ChatGPT o1 pro modeは、単なる情報取得ツールを超えて、ビジネス上の多様な課題解決や戦略策定のための信頼できるパートナーとして機能することを目指しています。

比較1 ネーミング

プロンプト
2024年12月10日に女の子が生まれます。健康で知的に幸せに生きてほしい願いを込めた名前を決めたいと思います。候補を3つほどあげてもらえますか。


ChatGPT o1 pro modeの回答


以下は、健康的で知的、そして幸せな人生を歩んでほしいという願いを込めた、女の子の名前候補例です。

  1. 咲希(さき)

    • 「咲」は花が咲くように元気に健やかに育ってほしいという意味を込められます。
    • 「希」は希望や願いを表し、明るい未来と幸せを象徴します。
  2. 理帆(りほ)

    • 「理」には知性や理性を大切にする意味があり、知的で芯のある女性像をイメージできます。
    • 「帆」は船の帆が風を受けて前に進むように、人生をしなやかに切り拓き、成長し続けてほしいという願いを込めることができます。
  3. 知穂(ちほ)

    • 「知」は知恵や学びへの意欲を表し、知的な成長を願う文字です。
    • 「穂」は豊かに実る穂のように、実り多く健康的で満ち足りた人生を連想させます。

これらの名前は、それぞれ健康、知性、そして幸せを象徴する要素を組み合わせています。2024年12月10日に生まれるお子さまが健やかで、心豊かに成長していくことを願っています。


ChatGPT o1 の回答


  1. 智恵美(ちえみ)

    • 「智」:知性、英知
    • 「恵」:恵み、慈しみ
    • 「美」:美しさ、上品さ

    願い:知的で思慮深く、周囲への思いやりを持ち、美しく成長しながら幸せな人生を歩んでほしい。

  2. 理香(りか)

    • 「理」:道理、理性、深く考え理解する力
    • 「香」:心地よい香り、人を惹きつける存在感、優しさ

    願い:健康で知的な感性を育み、人々に安らぎや幸福をもたらすような穏やかな女性になってほしい。

  3. 咲穂(さほ)

    • 「咲」:花が咲くように健やかで明るく成長
    • 「穂」:豊かな実り、成果や発展の象徴

    願い:健やかにすくすくと育ち、学びや成果に恵まれ、笑顔あふれる豊かな人生を送ってほしい。


考察

ネーミングを決めるだけでも、思慮深さを感じさせます。2段ほど上に感じます。


比較2 プログラミング

プロンプト
ASP.NEC CORE MVC 8.0でChatアプリを作成したいので、そのコントローラークラスのみを作成してみてください。


ChatGPT o1 pro modeの回答

using Microsoft.AspNetCore.Mvc;
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Threading.Tasks;

namespace YourAppNamespace.Controllers
{
    [ApiController]
    [Route("api/[controller]")]
    public class ChatController : ControllerBase
    {
        // 仮のメモリ格納用リスト(実際にはDBや外部サービスを利用する想定)
        private static readonly List<(DateTime Timestamp, string UserName, string Message)> _chatMessages = 
            new List<(DateTime, string, string)>();

        /// <summary>
        /// 全てのチャットメッセージを取得します。
        /// </summary>
        [HttpGet("messages")]
        public IActionResult GetMessages()
        {
            // 最新メッセージが上に来るよう降順に並べ変えて返す例
            var messages = _chatMessages.AsReadOnly();
            return Ok(messages);
        }

        /// <summary>
        /// 新しいメッセージを投稿します。
        /// 例: { "userName": "Alice", "message": "Hello!" }
        /// </summary>
        [HttpPost("messages")]
        public async Task<IActionResult> PostMessage([FromBody] ChatMessageDto dto)
        {
            if (string.IsNullOrWhiteSpace(dto.UserName) || string.IsNullOrWhiteSpace(dto.Message))
            {
                return BadRequest("ユーザー名およびメッセージは必須です。");
            }

            // 非同期処理を想定
            await Task.Run(() => 
            {
                _chatMessages.Add((DateTime.UtcNow, dto.UserName, dto.Message));
            });

            return Ok(new { Result = "メッセージが投稿されました。" });
        }

        /// <summary>
        /// チャットメッセージのデータ転送用DTO
        /// </summary>
        public class ChatMessageDto
        {
            public string UserName { get; set; }
            public string Message { get; set; }
        }
    }
}

ChatGPT o1 の回答

using Microsoft.AspNetCore.Mvc;
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Threading.Tasks;

namespace YourAppNamespace.Controllers
{
    // このコントローラークラスは、チャットメッセージの取得や送信など、
    // 基本的なチャット機能を提供するサンプル実装例です。
    // 実際には、データベースやSignalR等によるリアルタイム機能との連携が必要になります。

    [Route("api/[controller]")]
    [ApiController]
    public class ChatController : ControllerBase
    {
        // 本来はデータベースなどから取得しますが、
        // サンプルのためメモリ上のリストを用いてメッセージを保持します。
        // 実用環境ではこのような実装は避け、永続化ストレージを利用してください。
        private static readonly List<ChatMessage> _messages = new();

        // GET: api/chat
        // 全メッセージを取得します。
        [HttpGet]
        public ActionResult<IEnumerable<ChatMessage>> GetMessages()
        {
            return Ok(_messages);
        }

        // POST: api/chat
        // 新しいメッセージを送信します。
        [HttpPost]
        public async Task<ActionResult> SendMessage([FromBody] CreateMessageRequest request)
        {
            if (request == null || string.IsNullOrWhiteSpace(request.UserName) || string.IsNullOrWhiteSpace(request.Text))
            {
                return BadRequest("メッセージ情報が不正です。");
            }

            var message = new ChatMessage
            {
                Id = Guid.NewGuid(),
                UserName = request.UserName,
                Text = request.Text,
                SentAt = DateTime.UtcNow
            };

            // 非同期処理風にawaitを記述していますが、
            // メモリ上での操作では意味がないため単純なawait Task.CompletedTaskとします。
            await Task.CompletedTask;

            _messages.Add(message);

            return CreatedAtAction(nameof(GetMessages), new { id = message.Id }, message);
        }

        // POST: api/chat/clear
        // チャットメッセージを全て削除します。(開発・デバッグ用)
        [HttpPost("clear")]
        public async Task<ActionResult> ClearMessages()
        {
            await Task.CompletedTask;
            _messages.Clear();
            return NoContent();
        }
    }

    // 送信するメッセージ情報
    public class CreateMessageRequest
    {
        public string UserName { get; set; }
        public string Text { get; set; }
    }

    // チャットメッセージを表すクラス
    public class ChatMessage
    {
        public Guid Id { get; set; }
        public string UserName { get; set; }
        public string Text { get; set; }
        public DateTime SentAt { get; set; }
    }
}

考察

どちらもREST的には正しく実装可能で問題点は感じられません。より高度なプログラミングをさせてみると違いが出るかもしれません。少なくとも悪くなる印象はないですね。


比較3 アイデアの創出

プロンプト
日本は地震大国で、大きな地震がいつきてもおかしくありません。それを改善するサービス案を考えてみてください。


ChatGPT o1 pro modeの回答

地震大国・日本向け防災サービス案:「QuakeWise(仮)」

1. リアルタイムリスク可視化プラットフォーム

概要: 気象庁や地震学研究機関から取得する地震観測・予測データをもとに、ユーザーが指定地域ごとの地震リスク(揺れ予測・津波リスクなど)を可視化できるアプリ・Webプラットフォームを提供。

特徴:

  • AIモデルによる地震発生可能性のリアルタイム表示
  • 「今週の地震発生確率」「揺れやすさマップ」「過去の地震履歴」など、ユーザーが関心を持つ情報を整理
  • 通知機能による警戒レベルの自動アラート

2. 防災行動支援とコミュニティ連携機能

概要: 地震発生時、ユーザーの位置情報を元に「避難場所への誘導」「避難経路の混雑状況」「最寄りの医療機関・救援物資配布拠点情報」を動的に提示。日常時には、地域コミュニティや自治体主催の防災訓練・講習会情報を配信。

特徴:

  • GPS連動でユーザーごとに最適化された避難ルート提示
  • チャットボットを通じたリアルタイム防災アドバイス
  • 「防災グループ」機能で地域住民同士が安否確認や情報共有を実施

3. オーダーメイド耐震・減災コンサルティング

概要: ユーザーが自宅やオフィスの情報(住所・建物構造)を入力すると、耐震性能診断や必要な家具固定、防災グッズの提案など、個別最適化された改善プランを提供する有料コンサルティングサービス。

特徴:

  • 専門家(建築士、防災士)とのオンライン相談マッチング
  • 耐震補強工事業者への見積もり依頼・発注をワンストップで提供
  • キャッシュレス決済やリフォームローン相談窓口をアプリ内でサポート

4. 保険・補償提携サービス

概要: 保険会社と連携し、地震保険や住宅ローン特約の最適化をサポート。ユーザーごとのリスク評価に応じ、適切な保険プランをレコメンド。

特徴:

  • 地域ごとの地盤データやリスク分析を元にプラン提案
  • 地震発生後の保険請求手続きをアプリ内でガイド
  • 被害写真アップロード機能で迅速な保険審査サポート

期待効果

  • 防災リテラシー向上: リスクの「見える化」により日常的な備えを促す
  • 迅速な避難・安否確認: 有事の際には即座に適切な情報と避難経路を提示
  • 住宅・生活環境の強化: 個別対応で耐震化・備蓄強化を支援し被害を最小限化
  • 保険・補償の最適化: 保険情報を比較検討しやすく、被災後の生活再建を円滑化

このサービスを通じて、「防災~災害発生~復旧」まで一貫したサポートを提供し、地震リスクが高い日本社会における安全・安心な暮らしづくりに貢献します。


ChatGPT o1 の回答

サービス案:「QuakeCare」

概要

「QuakeCare」は、地震発生前後の被害軽減事前備えの強化を支援する、総合的な防災プラットフォームです。
地震計ネットワーク・IoT技術・AI解析・クラウドインフラを統合し、以下の3つの柱で個人・企業・自治体をサポートします。

  1. 地震直前通知・自動制御システム
  2. パーソナライズド防災学習・備蓄管理ツール
  3. コミュニティ防災ポータルによる連携支援

サービス詳細

1. 地震直前通知・自動制御システム
  • リアルタイム解析
    気象庁や防災科研の観測網、独自設置の小型センサーからデータを収集・解析。
    P波(初期微動)感知時にスマホや対応家電へ即座にアラート発信。

  • 自動制御
    エレベーターを安全停止、ガス・水道を自動遮断、オフィスビルでは誘導灯点灯、工場ラインの自動停止など、二次被害を最小化。

2. パーソナライズド防災学習・備蓄管理ツール
  • 防災シミュレーション学習
    AR/VR技術で自宅や職場環境を再現し、仮想的な地震発生時の避難行動をトレーニング。過去の大地震事例を元にした対処法をAIが提案。

  • 備蓄品管理機能
    非常食・水・医薬品などの備蓄リストを一元管理し、有効期限リマインド機能で定期的な補充を支援。提携店舗やECサイトで必要物資の即時購入も可能。

3. コミュニティ防災ポータル
  • 自治体・企業連携プラットフォーム
    避難所、医療機関、消防・警察、物流企業が参加する共通ポータルで、避難情報やライフライン復旧状況をリアルタイム共有。

  • 近隣支援マッチング
    医療知識がある人、翻訳できる人、工具を持つ人などをAIがマッチングし、被災直後の近隣サポートを効率化。

ビジネスモデル

  • 基本無料+プレミアムオプション
    個人ユーザーは基本機能を無料提供。拡張訓練や備蓄特典がある有料プランを月額で提供。

  • 法人・自治体向けサブスクリプション
    IoTセンサー導入や緊急連絡網との連携などカスタム機能を有料提供。

  • 提携による収益化
    防災グッズメーカー・保険会社と提携し、広告収入や販売手数料収入を獲得。

メリット

  • 迅速対応性
    数秒から数十秒前のアラートで、安全確保行動が可能。自動制御で二次被害を抑制。
  • 防災意識の持続的向上
    日常的なトレーニングと備蓄管理で、有事の際に落ち着いて対応できる。
  • 地域連携強化
    コミュニティポータルを通じて自治体・住民間のつながりを強固にし、共助を強化。

「QuakeCare」によって、日本の大地震リスクに対するレジリエンスを高め、事前防災・減災を社会全体で実現する新たなエコシステムを創出します。

感想

提案内容が深みを感じます。新しい方がより高度な回答をしているように思いました。

まとめ

実際に触れてみると、o1 pro modeは従来のモデルと同様のこともこなせつつ、回答の深みや応用性が一段上に感じられます。高度な質問や専門的なタスクが多い方には、投資する価値があるかもしれません。一方、日常的な情報取得や一般的な課題解決で満足している場合は、既存プランでも問題ないでしょう。

私の印象としては、「日本一の大学生から世界一の大学生へ」とランクアップしたような感覚です。
今後、他のユーザーによる詳細な検証結果も出てくると思いますので、とりあえず先陣を切ってみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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