自動デプロイ環境の構築① ステージング・本番のIISサイトの作成 7日目
はじめに
自動デプロイ環境を構築するために、IISでデプロイ先であるステージング環境と本番環境のWEBサイトを構築します。
デプロイ先がないと何もできん。。。
では、さっそくステージング環境と本番環境のサイトを準備してみたいと思う。IISを利用します。
IIS(Internet Information Services)
は、Microsoftが提供するWebサーバーソフトウェアです。WebアプリケーションやWebサイトをホストするための機能を提供し、Windowsサーバー環境で動作します。
- IISのインストール
まず、IISがインストールされているか確認します。インストールされていない場合、以下の手順でインストールします。
- [コントロールパネル] -> [プログラムと機能] -> [Windowsの機能の有効化または無効化] を開きます。
- [インターネット インフォメーション サービス]にチェックを入れ、必要な機能を選択してインストールします。
- ASP.NET Core モジュールのインストール
- .NET Core Hosting Bundleをダウンロードしてインストールします。これにより、IISがASP.NET Coreアプリケーションをホストできるようになる。
下記のリンクから、ASP.NET Core ランタイム下にあるHosting Bundleリンクを探してダウンロードしてインストールします。
- アプリケーションの発行
Visual Studio Codeでプロジェクトを発行して、IISでホストできる状態にします。
PS D:\works\HelloWorldApp> dotnet publish D:\works\HelloWorldApp\HelloWorldApp.csproj -c Release -o D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp
復元対象のプロジェクトを決定しています...
復元対象のすべてのプロジェクトは最新です。
HelloWorldApp -> D:\works\HelloWorldApp\bin\Release\net8.0\HelloWorldApp.dll
HelloWorldApp -> D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp\
コマンドの構成と説明
dotnet publish D:\works\HelloWorldApp\HelloWorldApp.csproj -c Release -o D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp
-
dotnet publish
.NET CLI
(.NETコマンドラインインターフェース)を使用して、指定したプロジェクトを発行します。発行(publish)は、アプリケーションを実行可能な形式で出力ディレクトリにコピーするプロセスです。 -
D:\works\HelloWorldApp\HelloWorldApp.csproj
発行対象のプロジェクトファイルを指定します。HelloWorldApp.csproj
はプロジェクトの設定ファイルであり、ソリューションファイル(.sln
)ではなくプロジェクト単位で発行することで、ビルドの一貫性が保たれます。 -
-c Release
-c
は--configuration
の略で、ビルド構成(Configuration)を指定するオプションです。Release
は、最適化が施された構成でビルドを行い、デバッグ情報が含まれないため、本番環境向けです。 -
-o D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp
-o
は--output
の略で、発行ファイルの出力ディレクトリを指定します。この場合、D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp
フォルダに発行されます。発行されたアプリケーションは、このディレクトリ内でIISなどのWebサーバーにデプロイできます。
- IISで新しいサイトの作成
- IISマネージャーを開き、[サイト] を右クリックし、[Webサイトの追加] を選択します。
- サイト名を入力:HelloWorldApp
- [物理パス] には、先ほど発行した publish フォルダのパスを指定します。
パス D:\works\staging\wwwroot\HelloWorldApp\ - [ホスト名] には、localhost(任意のホスト名)を指定します。
- ポートを5001(ステージング環境用のポート)
- 確認
http://localhost:5001/
を選択してサイトが表示されていることを確認する。 - 同様の方法で本番環境を作成する。
dotnet publish D:\works\HelloWorldApp\HelloWorldApp.csproj -c Release -o D:\works\production\wwwroot\HelloWorldApp
サイト確認:http://localhost:5002/
表示できましたね。これでステージング環境と本番環境が作成できました。
次はGitのステージングと本番のリポジトリを準備します。
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