Data Mapperを使ってみる
Omnistudio Data Mapperとは
Data Mapper は、Salesforce のデータを読み取り、変換し、書き込むために使用するマッピングツールです。
全部で4つのタイプによって構成されます。
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Extract
- Salesforce オブジェクトからデータを読み取り、JSON や XML 形式で出力します。
数式変換(Formula)も使用可能です。
- Salesforce オブジェクトからデータを読み取り、JSON や XML 形式で出力します。
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Turbo Extract
- 単一の Salesforce オブジェクト、またはその関連オブジェクトからデータを読み取るためのタイプです。処理は高速ですが、数式変換(Formula)には対応していません。
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Transform
- JSON等のデータを変換するためのタイプです。Salesforce からの読み込み・書き込みを行いません。
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Load
- JSON または XML の入力データから Salesforce のデータを作成・更新します。数式変換(Formula)に対応しています。
Data Mapper Extractを使ってみる
取引先のSalesforceIdを入力変数として、取引先責任者のリストを出力してみます。
Omnistudioのアプリケーションを開き、Newボタンから新規作成します。
TypeはExtractで作成します。
EXTRACTのタブ
ここでは、抽出対象のオブジェクトを複数指定できます。
今回は、取引先責任者オブジェクト(Contact)を選びます。
OUTPUTのタブ
出力する項目を選びます。
とりあえずサジェストから名前項目(Contact:Name)のみ選択します。
Output JSON Pathは、出力するJSONのパスです。
右側のCurrent JSON OUTPUTに、現在の出力JSON形式が反映されました。
Contact:Nameにすると、ネストされたJSONになります。
関連する階層の異なるオブジェクトの情報を同時に出力する場合は、このように階層を分けてOutput JSON Pathを指定する必要があります。
PREVIEWのタブ
作成したData Mapperを試すことができます。
EXTRACTタブで使用したAccountId(レコードページのURLより取得)を指定し、Executeをクリックすると、その取引先に紐づく取引先責任者のリストが表示されます。
FORMULASタブ
項目値を数式変換して出力できます。
今回は、レコード作成日のフォーマットを変えてみました。
ここで参照できるJSONパスは画面右側 Extraction Step JSON を参照します。
使用できる関数はhelpページを参考にします。
新たに作られたパスをOUTPUTタブで指定し、Data Mapperの出力に含めます。
期待する出力が得られました。
まとめ
今回は、Salesforce のデータを読み取る Extract TypeのData Mapperを調査しました。
次回は、ここで得られたJSON出力をFlexcardにて表示し、簡単なコンポーネントを作成したいと思います。
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