Omnistudioってなに?
Salesforce Omnistudioとは
OmniStudio(オムニスタジオ)は、Salesforce が提供するプロセス自動化およびユーザーインターフェース構築のためのツール群です。
Industry Cloud の一部として提供され、通信、保険、製造、金融など特定の業界向けに最適化されたアプリケーションの構築に活用されています。
簡単に言えば、Salesforce の UI を自由にカスタマイズできる、ローコード・ノーコードの開発ツールです。
Omnistudioに含まれるツールについて
Omnistudioは、それぞれが異なる役割を持つ以下の4つのツールによって構成されています。
①と②はUI構築のためのツール、③と④はそれを支えるデータ連携ツールと言えます。
① Omniscript
Omniscript(オムニスクリプト)は、複雑なガイド付きプロセスを作成するツールです。
画面フローとよく似ていますが、後に示す②~④との連携やドキュメントの作成が可能です。
例:顧客が契約を申し込む際の入力ウィザードを構築する。
② Flexcard
Flexcard(フレックスカード)は、コンポーネントベースのUIツールです。
例:顧客のレコードページで契約状況やサポート履歴を表示するコンポーネントを構築する。
③ Data Mapper
Data Mapper(データマッパー)は、Salesforce上のデータを取得、変換、保存するツールです。
例:CRMから顧客データを取得し、OmniScript で利用、もしくはFlexCard に表示する
④ Integration Procedure
Integration Procedure(インテグレーションプロシージャー)は、外部システムや複数のSalesforceオブジェクト間でのデータ統合を効率化するツールです。
例:CRMからData Mapperで郵便番号情報を取得し、外部APIシステムに天気情報を問い合わせる一連のプロセスを構築する
おわりに
任意のIndustry CloudのTrial環境を取得することで、Omnistudioを試すことができます。(Industry-Based Trialsより)
私は、自動車業界向けの CRM である Automotive Cloud の環境を取得しました。
アプリケーションランチャーから OmniStudio のアプリケーション を起動し、すでに構築済みの定義を確認できました。これにより、多くのIndustry Cloudアプリケーションが OmniStudioによって構築されていることが分かります。
今後は、実際の設定内容について発信していきます。
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