🌕

CursorのV1.3とV1.4+周辺情報が出たんじゃ

に公開

初めに

cursorのV 1.4がリリースされました!
1.3では個人的にめぼしい情報が無かった気がしたので、ピックアップしませんでしたが、気付いたら1.4や周辺情報が追加されていたので、まとめてみようと思います。
早速update内容を見ていきましょう〜

1.4で発表された情報

エージェントのステアラビリティ向上

これまでは、エージェントが完了するまでキューに追加して待機する必要がありましたが、エージェントが実行中の際に、操作がより簡単になりました。新しいメッセージを送信すると、通常はツールの呼び出し後に最適なタイミングでスケジュールされます。
新たに ⌥(Optionキー)+Enter(WindowsではAlt+Enter) で従来通りメッセージをキュー送りし、⌘+Enter(WindowsではCtrl+Enter) でエージェントの処理を中断して即時指示を送るショートカットが追加されました

エージェントツールの強化

大規模なコードベースでの動作において、エージェントの性能が大幅に向上しました。コンテキスト選択の精度が向上し、トークンの使用効率が向上し、編集品質も向上しました。

  • ファイルの読み取り:適切な場合にファイル全体を読み取るようになり、2MBの上限が削除されました。
  • リスト:Listツールでディレクトリツリー全体を一度に探索でき、ファイル数や種類といったメタデータも取得可能になりました。
  • Grep:検索系ツール: grepのマッチング精度向上によりノイズを削減、コードベース検索ではインデックスとランキング手法を改善して関連性の高い結果を返すようになり、Web Searchも軽量モデル導入で簡潔かつRelevantな応答を得られるよう調整されています。
  • コードベース検索:ランキングとインデックスが向上し、より関連性の高いコンテキストが得られます。
  • Web 検索:軽量のネイティブ モデルを使用して、より小さく、より関連性の高い応答が得られるように調整されています。

https://www.x-cmd.com/blog/250810

エージェント別のモデル設定

複数のAIエージェントを利用する場合、各エージェントごとに異なるAIモデルを割り当てることが可能になりました。例えば、チャットごとにGPT系モデルとClaude系モデルなどを使い分けることができます。エージェントをフォーク(複製)した場合も選択したモデル設定が引き継がれるようです。

使用料金の可視化

ユーザーのAPI使用状況(これはV1.3で実装)や残りクレジットが編集画面のチャットUI上で直接確認できるようになりました。チャット画面上部に利用量サマリーが表示され、プランの50%以上を使用するとアラートが出ます。

設定方法はCursor Settings > Chat > Usage Summaryをalwaysに設定すれば目視可能です。

コンパクトチャットモード

UI表示を簡素化できる「コンパクトモード」が追加されました。このモードではチャット内のツールアイコンが非表示になり、コード差分(diff)はデフォルトで折りたたまれ、アイドル時には入力欄も自動的に隠れます。長時間のセッションでツール実行結果や差分が大量に出る場合でも、画面が煩雑にならずスッキリとしたインターフェースで作業できるメリットがあります。
これが、

こうなります。

個人的に使用するかと言われると一旦使わないかな〜と思います。これは会社規模やPJ規模にもよると思うので、使用してみたい方は使ってみてください。

バックグラウンドエージェントのGitHub対応

GitHub上のプルリクエストに直接エージェントを呼び出し、コード修正を自動適用・コミット、プッシュできる画期的な機能が追加されました。具体的には、GitHubのPR上で @Cursor とメンションすることでエージェントがそのスレッド内容を読み取り、指定された修正をコードに適用して自動でコミットをプッシュします。エージェントは進捗をPR上のコメントやToDoリストで報告しながら動作するため、開発者はブラウザ上からでもAIにコード修正を指示できます。この統合により、Cursorエディタ外でもチームコラボレーションの中核にAIエージェントを組み込むことが可能となり、レビューから修正サイクルの効率化が期待されています。

マルチエージェント管理のサイドバー

エディタ左側のサイドバーから、起動中の全エージェント(フォアグラウンド・バックグラウンド両方)を一覧・管理できるようになりました。これにより、複数のエージェントが並行稼働している場合でも、サイドバーから各エージェントの状況を一目で把握し、リモート環境で動作中のバックグラウンドエージェントにもクリック一つでアクセスして様子を確認できます。

1.3で発表された情報

チャットでコンテキストの使用状況を表示する

会話の終了時に、コンテキストがどの程度使用されたかを確認できるようになりました。

画像を見ると272Kの2%を使用していると書かれていますね。
ここはトークンでの使用料を確認できますが、料金でどれくらい使用しているかも確認する方法があるます。それは1.4で実装されているので、是非確認してみてください。

エージェントとターミナルを共有する

チャットにエラーメッセージを送って修正してもらうことが多々あると思います。そんな際にチャットで「修正が完了しました。動作確認を行います npm run devを実行します」みたいな文言が出て許可した際に、今までならチャット欄でターミナルの内容が表示されていました。
しかしV1.3からはターミナルで実行状況を確認できるようになりました。私の画面での画像を撮り忘れたので、公式の画像を添付します。

なんか追加されていた機能

Agent to-dos

kiroのToDoListの様なものがCursorにも登場していました。
ただkiroだと事前にToDoListを見せて、「これで実装するよ。良いよね?」みたいな確認がありましたが、Cursorではタスク(依頼)をチャットに記載し、送信して初めてToDoListを見ることができます。この点はkiroみたいに事前に見せてもらって、修正があれば実行前に修正できれば、トークンが無駄になることはないので、是非実行前に確認、修正したいものですね。

ちなみにSlack連携が設定されている場合、To-dosはそこでも確認できます。
autoモードでは使用できないようです。

Completion Sound

これはタスクが完了した際に通知音を出してくれる機能です。Claude Codeが提供した際には皆さん歓喜していた印象があるので、この機能が搭載されるのは嬉しいですね〜

料金的な変更

Teamsプランのエージェント利用料金を、固定リクエスト料金から変動リクエスト料金に移行するようです。個人プランと同じになったという感じです。 次に個人向け「Auto」の制限を更新するみたいです。9月15日以降の次回の請求更新時に、Autoは毎月の使用量に加算されます。

  • 入力: 100万トークンあたり1.25ドル
  • 出力: 100万トークンあたり6.00ドル
  • キャッシュされた入力: 100万トークンあたり0.25ドル

https://docs.cursor.com/en/account/pricing#auto
https://cursor.com/en/blog/aug-2025-pricing

最後に

この記事が誰かの役にたてれば幸いです。
私の勤め先がテックブログやるって〜

GitHubで編集を提案

Discussion