クラウドストレージの料金とプレミア
アセットエディタは大量のデータを扱うので、いわゆるWebStorage類では不安がある(ユーザはゲームのステージやキャラクタをWebまたはWebベースのモバイルアプリで作成する)。というわけでクラウドストレージと連携して処理したいが特定のストレージサービスにbindするのは非常によくないため何とかしたいところ。
... といってもあんまりマイナーなプラットフォームを選んでもユーザが可哀想なので選択肢はかなり狭い。
基本的にはプラットフォーマーのストレージをプラットフォーマーのIdPで認証して使うことになる。
これも更新しないとな。。(SlackはOpenIDになったとかTwitterがついにOAuth2になりそう等)
ビジネスモデル
PaaSを含めたクラウドストレージのビジネスモデルは以下のように大別できる:
- クライアントプラットフォーム型 : iCloud、OneDrive、Google Drive。AmazonはWhisperSyncの形でクラウド同期を持つが、これはAmazonPhotosとしてユーザに提示されるストレージは消費しないため別物になる。通常、転送量課金は存在しない。
- PaaS : AWS S3やその互換ストレージに代表されるように、転送量課金されるストレージ。アプリ開発者が料金を支払う(& 利用者に広告なり課金で転嫁する)ことになる。RSTOR https://www.rstor.jp のように転送量課金が無いことをウリにしているケースもある。
- ホスティングサービス : Dropbox、box。ユーザがストレージ総量に課金する。
- セルフホスト型サービス : ownCloud、NextCloud。
例えば、Draw.io https://app.diagrams.net/ はGoogle Drive、OneDrive、Dropboxにデータを直接保存でき、iCloudやPaaSをサポートしていない。iCloudはApp Storeで公開されるアプリしか使用できず、PaaSは運用コストが掛かる。boxをサポートしないのは単にマイナーだからと考えられる。
プレミア
例えば、何も存在しない"生"のクラウドストレージ料金はAzureで言うと月額 ¥2.016/GB となる。これを基準にして、各社の料金プランの上端/下端で料金を調べてみる:
ギガバイト単価(年割がある場合適用済):
サービス | 上端 | 下端 | メモ |
---|---|---|---|
OneDrive | 1TB 1.082/mo | 100GiB 2.24/mo | 1TBはオフィス付き、年間割引き有 料金表 |
iCloud | 2TB 0.65/mo | 50GiB 2.6/mo | 年間割引なし 料金表 |
Google Drive | 2TB 0.54/mo | 100GiB 2.08/mo | 全プランで年間割引き有 料金表 |
Dropbox | 2TB 0.6/mo | (なし) | 年間割引き有 料金表 |
Googleが安い。 ... というかDropbox高いな。。banリスクがプラットフォーマーのストレージに比べると低いとかそういう枠だろうか。。
各社とも、料金プランの下端では生のストレージに比べて多少のプレミアが載っていることがわかる。上端はMSがofficeの付帯でプレミアを載せているのを別にすると各社似たりよったりの料金ではあるが通常のクラウドストレージよりも相当に安価になる。言い換えると、 個人がストレージをクラウドベンダから直接買っても、各社のストレージサービスに対する価格的な優位性は無い 。
CloudFlare R2
転送量課金なしで半額近くが来たな。。