Open3
公衆無線LAN規格Passpoint(HotSpot 2.0)
なんか無視しちゃっていたが、公衆無線LANの規格として一応標準な物としてPasspointがある。
Passpointは簡単に言えばWPA-Enterpriseによって保護されたアクセスポイントを可能な限り従来の公衆無線LANと同等かそれ以上のUXで提供するもので、Wi-Fiの標準となっている。
Passpointに対応したプラットフォーム
- Windows10以降でサポート: https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/mobilebroadband/hotspot-20
- Android11以降で必須: https://source.android.com/devices/tech/connect/wifi-passpoint
- iOS/macOS: サポートしているがいつからなのか不明
というわけでクライアント側は割とサポートを期待できる。が、Passpointをちゃんと実装してユーザが得られるものは:
- Wi-Fi側を暗号化できる ...が、最近のWebページはだいたいTLSになっているので恩恵が薄い
- SIM認証のセットアップが容易
- アクセスポイントからWebページをpushされることができる
くらいで、既存のキャプティブポータル型の公衆無線LANに比べたメリットがいまいち感じられない。例えば、Docomoのd WiFiはPasspointではなくEAP-SIMを手動でセットアップさせている。
Cityroam
日本におけるPasspointデプロイメントで最大のものはCityroamだと思う。が、NTT-BPのJapan Wi-Fi https://zenn.dev/link/comments/742e90c2c946e6 とは比べるまでもない規模の違いがあり試すのも難しい。