item: Meta Quest 3S

Amazonプライムデーで購入。¥39,930。WebXRの評価機として。
- フィット感を調節する: https://meta.com/help/quest/fit -- これ公式サイトのリンクを探せないんだけど。。
WebXRの挙動はかなり違うというか、これ両方必要だな。。頭は1つしか無いんだからヘッドセットも1台で良いじゃん派だったんだけど。。
Quest 3Sの光学系は基本的にQuest2相当で、PICO4に劣る。が、個人的には画質の差はそこまで気にならなかった -- WebXRの解像度が違いすぎるので。。
PICO4と比べて良い
WebXRの解像度や機能性は流石に優秀なので、普段使いならこっちかな。。
- WebXRのARモードの解像度がかなり高く設定できる。体感で4倍は解像度が違う。
- なんならfoveated renderingも効く
- ソフトウェアの品質は割と良い気がする。例えば、ハンドトラッキングを正式サポートしていて、キーボードを直接触れるようにして操作できる。
- AR(MR)の安定性が非常に高く、フレームレートも高い (PICO4はブラウザ等が60fpsのままなのかガタガタする)
- ファンが静か
- 開発者モードにさえ入れれば、境界線のoffは気軽にできる (PICO4はGUIが再起動になる)
- VRoid HubのVRとARの両方が機能する
PICO4と比べて悪い
- 妙にコールドブートが遅い気がする
- 電池がとんでもねぇスピードで減る (公称は2.2時間程度。まぁそんなもんか。)
- 標準のストラップがEliteストラップじゃないので調整が面倒
- フェイスパッドが顔に合わない
- 開発者モードに行くのが面倒すぎる(要登録) -- 境界線の無効化は開発者モードが必須
- 境界線を無効にするとパススルーまで無効になる -- 危くない。。? (ただしWebXRのARモードはちゃんとパススルーになる。また、QuestではAR体験は明示的に境界線を切れるようになっている)
- 境界線の設定が心が狭い。2m 四方 を確保できないと静止モードになる(PS VR2と同じ仕様だが移動できる範囲はより狭い気がする)
- 境界線をoffにすると、システムのパススルーが無効になる (PICO4は有効なまま)

Out Of Box Experience
箱の開封方法はよくわからなかった。ナイフで切断。
Wi-Fi接続をbluetoothでやる奴はみんないつサポートするんだろうね。。今回もキーを手動で入力。 ちなみにlabs機能としてWi-Fi QRコードがあるが、手元では成功しなかった。 これ通常のWi-Fi QRコードには対応してなくて、専用のコードをMeta Horizonアプリで生成させるらしい。
OOBEは自動的にパススルーモードで始まった。Quest2時代はモノクロだったけど、Quest3以降はカラーなので。トリガーやボタンで選択できることとか、スティックでスクロールできるといった要素の説明が無いので、今後は初心者向けにはハンドコントロールを推していくんだろうか。。Vision Proも(視線と)ハンドが標準だし。。

開発者モード
なぜか手元では 設定後再起動しないと有効にならなかった 。(開発者モードを有効にしているのに、詳細設定に開発者モードが出現しない)
境界線(ガーディアン)の無効化やサイドロードは開発者モードの有効化が必要で、開発者モードの有効化をするには、セットアップされたMetaアカウントに開発者組織が紐付けられている必要がある。開発リソースの一部がNDAなので、NDA署名済を強制するためにこういう仕様になってるんではないか。
開発者モードの有効化は何故かモバイルアプリが推されているが、PC/mac向けの Meta Quest Developer Hub も同様の機能を持っているので有効化に使える。

PICO4との違い
結構設計思想が違う面はある。
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Questは電源を押さないとOnにならない。PICO4は近接センサでOnになる。Questの場合、コールドブートした際は "カメラとマイクを有効にするには電源ボタンを押して下さい" と全画面で出るのでuser concentを兼ねてるんだろう。これ単に3Sは近接センサをコストダウンのため省いているらしい。 - ハンドトラッキングでのメニュー操作: 掌を自分に向けて操作するのは同じだが操作方法には違いがある
- PICO4: 手を閉じて開く = システムメニュー、手を閉じて正面に向けて話す = センタリング (PICO4のハンドトラッキング操作はLabs機能で、OOBEでの説明は無い)
- Quest: 右手人差し指親指タップ = システムメニュー、左手人差し指親指タップ = メニューボタン(OOBEで説明は無い)、人差し指親指タップホールド = センタリング (設定で左右は入れ替え可能だが物理コントローラーと設定を共用)
- PICO4はワールド座標は常に固定で、センタリングは明示的に行う必要がある。Questはアプリや体験の起動時にセンタリングが行われる。Questの仕様は一貫性がなくわかりづらい気がする。
- PICO4は "VRワールドに入る" という明示的なシステム操作を経てから全てのトラッキング機能が有効になる。このため、ヘッドセット装着の度に確認が入ることになる。
- Questは地面高が設定されていない状態でも体験を開始してしまう可能性がある。そのかわり、ヘッドセット装着の度に確認が入ることはなく、それなりの操作は常に可能となっている。
- Questは家庭用ゲーム機並のOOBEがある。PICO4は特にない。どちらもスマートフォン向けのコンパニオンアプリがあり、機能性を補完している。

電源警告
なんか電源入れるときに80%くらいでも充電してから使えって警告が出るんだけど。。の割にはサポートは 50% 以下まで使ってから充電しろと書いている。
バッテリー容量を長持ちさせるには、バッテリー残量が50%を下回るまでデバイスを使ってから充電することをおすすめします。

チュートリアル
3本のチュートリアルがマニュアルアプリには掲載されている。うち1本は "はじめてのQuest2" でプリインストールでなく、別途DLが必要。
特に案内されていないがハンドトラッキング版がある:
First Handはハンドコントロールのチュートリアルだが、誘導がちょっと不親切で迷うところがあった。また、タイトルにHandと入っているが一部の進行には音声入力やコントローラーが必要。日本語の一部は文字化けして判読できない。
First EncountersはMR機能のデモとして良くできている。Quest Pro非対応。
辺境の惑星に不時着した宇宙船から、かわいい乗客たちを救出しましょう。
絵面が全然救出じゃないんですがそれは。。