FLoCはFederated learningでない
GoogleはFLoCを諦めてくれたようだ:
新しく提案された topics API https://github.com/jkarlin/topics/ は、人間語で表現されたトピックにユーザを分類する仕組みとして考えられている。
FLoCの実装はFederated learningしてない
Topics APIの解説で、FLoCとの違いを纏めた節が用意されていて、そこで:
FLoC didn’t actually use Federated learning, so why was it named Federated Learning of Cohorts?
- This is true. The intent had been to integrate federated learning into FLOC but we found that on-device computation offered enough utility and better privacy.
のように言及されている。 ...まぁそれはそうで、確かに最初のホワイトペーパーの段階でも、将来的に導入したらどうかくらいの言及しかしていない。
As mentioned above, this concern could be assuaged by eventually using federated learning technology. For now, we present the results of this algorithm as a baseline to show a close to optimal utility-privacy trade-off curve.
Federated learningしてないなら何なのか
FLoCの解説サイト https://web.dev/floc/ (日本語訳は割と壊れている)では:
FLoCモデルを作成するバックエンドサービスを実行するのは誰ですか?
すべてのブラウザベンダーは、ブラウザをコホートにグループ化する方法を独自に選択する必要があります。 Chromeは独自のFLoCサービスを実行しています。他のブラウザは、異なるクラスタリング手法でFLoCを実装することを選択し、そのために独自のサービスを実行する場合があります。
のように説明されている。で、多分当初の意図としては、この分割を Federated learning によって改善することを意図してFLoCと命名したんだろう。
Googleは割と Federated learning を推していて、Pixelの無限写真ストレージをやめたり等ユーザからの情報を完全にストアせずに済ませる方向にしている。