鞄に入れても正常に歩数が測れるか確認
サマリ
- (十分に固定されていれば)リュックのポケットのような場所に携帯電話を置いても歩数は常識的な精度でカウントできると考えられる
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ただし、カウントの挙動がおかしいように見える -- 一定のペースで増加していない再試したけど再現せず。
携帯電話の歩数計は基本的に携帯電話に内蔵されたIMU(Inertial Measurement Unit: 慣性計測装置)の歩数計機能を使用していて、万歩計でいうと3Dセンサタイプに相当する。山佐の万歩計の説明書( http://www.yamasa-tokei.co.jp/seihin/kasokudo/ex_150.html )では以下の注意点を挙げていて、これらのポイントは携帯電話でも同様に適用できるものと考えられる。
歩数を正しく測るために、胸ポケットや抱えたカバンなどでご使用下さい。
- ポケットでの使用 : ポケットにそのまま入れて使用できます。ズボンの後ろポケットには入れないでください。座ったときに破損する恐れがあります。
- カバンでの使用 : ポケットや仕切の中に入れてください。
- 首からさげる : 首からさげる使用方法は計測に誤差が生じる場合があります。
注) 本体を腰やカバンなどにぶら下げて使用しないで下さい。
タニタのカロリズム( https://www.tanita.co.jp/content/calorism/ )はもうちょっと厳密で、体に密着させることを要件にしている。
オムロンのカロリスキャン( https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hja/ )はさらに厳密で、一部の機種は鉛直方向に装着しないと正常に測定できないと警告されている。
(パナソニックのデイカロリは既に生産されていない。)
QAを想定したコースで50km歩いたらヤバい日焼けをしてしまい腕が痛くてしょうがないのでやりざまを見直すことに。。
一旦プロトタイプをコンポーネントごとに分割してつくり、それぞれで検証データを集めて消費電力はシミュレーションで求める方針にした。
...で、問題になるのは、そもそも検証用のプロトタイプをどのくらい精密に用意するかどうかで、できればコストの掛かる筐体試作は必要最低限にしたいので画面を見る必要がないものは適当なケースに入れて持ち運べば済むようにしたい。
GPS(GNSS)に関しては単にアンテナ感度の問題なのでどうにでもなるとして、歩数計は実際の力学的なプロファイルに影響されるため一旦携帯電話をリファレンスにして実験しておくことにした。もし、ポケットに入れた状態で測定しないと正確な値が出せないなら、実験用の筐体と電源を設計する必要がある。
前回ズボンのポケット左右に入れて比較 https://zenn.dev/okuoku/scraps/fb2ed61baffc99 というのはやったけど、今回は片方をリュックに入れてしまって比較した。
iPhoneをリュックに入れる
今回はPixel5aをポケットに入れ、iPhone SE2をリュックに入れた状態で計測した。極力信号で停止しないコースを選んで、かつ、歩くペースは5.2km/hで一定になるようにしている。
- 11.5km地点: 13,038 vs. 14,034 = 107.64 %
- 21.6km地点: 27,064 vs. 27,234 = 100.63 %
iPhoneが少な目に出る傾向はあいかわらずだが差の縮まり方がちょっとおかしいように見える。移動中にキャリブレーションをしている。。?
11.5km地点
21.6km地点
更に街中で試す
- iPhone SE2: 14.2 km 20,428 歩
- Pixel5a: 14.92 km 20,687 歩
同レベルの結果が出ている。鞄に入れても問題なく計測できると結論しても良さそう。