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覚えやすいIT用語
用語の由来を知ると、覚えやすくなることがある。以下に3つの例を挙げる。
カナリアリリース
カナリアリリースとは?
アプリケーションのアップデートを、まずは数%のユーザーに提供し、問題が無ければ全ユーザーに公開するリリース手順。
なぜ「カナリアリリース」というのか?
炭鉱で毒ガスの有無を調べる際にカナリアが使われていたから。無臭の一酸化炭素が発生すると炭鉱夫に危険が及ぶ。そのためカナリアを連れて行き、カナリアが弱ったり止まり木から落ちることで毒ガスの存在を確認していた。これにちなんで、アプリケーションのリリース手順でも問題を早期に発見するために「カナリアリリース」と呼ばれる。Netflixでも採用されている。
ちなみに、炭鉱でのカナリア使用は1986年に法律で禁止された。
参考: カラパイア
デーモン
デーモンとは?
システムでバックグラウンドでタスクを実行するプログラム。
なぜ「デーモン」というのか?
ギリシャ神話では精霊や守護霊を指す。ユーザーから見えないところで静かに働き、システムの効率を向上させるプログラムにこの名前が付けられた。
ただ、「デーモン」というと遊戯王の「デーモンの召喚」を思い出す。異なるものに同じ名前が付けられているが、その由来は同じだ。キリスト教の時代に、キリスト教以外のものが悪とされ、デーモンは悪霊、悪魔とされるようになった。
参考: デーモンの召喚
CSS
CSS(Cascading Style Sheets)とは?
Webページの見栄えやスタイルを定義する技術。
なぜ「Cascading」というのか?
Cascadingとは階段状の滝のこと。上から順番に水が流れるように、スタイル定義が適用される仕組みを表している。この語源を知ると、CSSの思想に沿ってセマンティックに開発しやすくなる。
参考: カスケード
特徴的な名前と出会ったら、その由来を調べてみると覚えやすくなる。
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