Web3全般に関するメモ
永続化、透明化、自動化、がブロックチェーンの特徴
- 永続化:無くならない。維持するコストがかからない。
- 透明化:見える。個人間の取引を中央の取引管理者を必要とせずに第三者に証明できる。逆に隠せないので隠すことで価値が上がる情報は載せられない。
- 自動化:クラウド不要。インターネットで「データ通信」だけではなく「処理」もできる。落ちる心配が(ほぼ)ない。ただしスペックは弱い。
処理能力、電力消費、透明性、がブロックチェーンの課題
- 処理能力:まだまだ弱い
- 電力消費:SDGsが流行している中で環境に悪い
- 透明性:消せないので偽物や著作権違反したものに対処できない
DAO
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DAOはトークンを持っている人が株主でありユーザーになる
株式会社では、経営は株主、所有はユーザーになっていた -
DAOの投票は基本的にガバナンストークンで実行される
投票の設計が重要になる。- 投票数をどうするか
参加期間か、保持トークン数か、何かの貢献度か、など - オンチェーンでガス代を払ってまで投票するか、オフチェーンでDAOツールを作るか
- 投票数をどうするか
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トレジャリー
DAOに集まった資産は透明性を持って分散化されて管理できる -
非中央集権が特徴、であっても、最初は旗振り役が必要、リーダーが統率して目的を達成していく
なので最初は中央集権的になってしまう
が徐々に権限をコミュニティに移譲していき最終的に非中央集権な形態になっていれば良い -
DAOに参加している人の考え方としては「コミュニティに貢献するから報酬がある」という順番らしい
働くというモチベーションが今までとは異なるらしい。やりたいことをDAOでできてそれが報酬になるになら働く、という構図。ほんとか?お金が稼げるから初めている人が大半なイメージ。報酬があるからそのDAOを盛り上げようとする、開発者はちゃんと開発して貢献しようとする、ということではない?DAOの目的が参加者のインセンティブと合っていないと続かない気がする。 -
会社をEXIT、IPOすることがゴールではなく、会社をDAO化することがゴールになる
とAstar Networkの人は言っていた
そのモチベーションはどこから来る?DAO化することで何かインセティブがある?
→ ガバナンストークンを発行し、コミュニティを広げる、取引所に上場するなどで、トークン自体の価値を上げていくことがインセンティブとなるぽい
自分の世界をつくり、そこ独自のトークンを発行し、ファンを増やし、世界を広げていく、というのが個人の一般的な営みになる…?世界を作る人と世界に入る人の二極化になる?DAOの考え方としてはどちらも同じようにトークンを保持して利益を享受できるなら二極化にはならない? -
Coinbase, Uniswap, Sushiswapの例を見ると、会社の利益を追求してもすぐに新しいサービスに刷新されてしまう
個人の利益を追求する方が合理的になる。つまり「個人のスキル・知見を多くのコミュニティで発揮することで、個人に最大の利益が還元される」という考え方。DAOでできること?
個人の情報の発信とコミュニティの広さも、技術力に加えて重要な要素になる。 -
NounsDAOは開発者にもインセンティブとしてNFTが発行されるため、コミュニティとして継続して成り立っている
https://nouns.wtf/vote
メタバース
ブロックチェーンによるメタバースは、Web2の1企業によるメタバースとは異なり、自律的に管理、進化する
複数のDAOが勝手に立ち上がりコンテンツも勝手に増えていく実世界に近づく
そこで何ができるのか?実世界とは異なり何が嬉しいのか?
- 遠い人とのコミュニティを現実感を持って作れる?
- 様々なシミュレーションができる?
→コンテンツ次第で魅力が変わる
GameFi
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Yield Farming
仮想通貨をあるサービスに預けることで、流動性を提供し、金利を稼ぐこと。DeFiで利用される仕組みだが、GameFiでも同様のことができる。 -
スカラーシップ
Gameに必要なNFTアイテムを貸し出しする仕組み。
初心者は貸し出ししてもらうことで初期費用を抑えてゲームに参加できる。
貸し出した方は、初心者が収益を上げるごとに事前に決めた割合のトークンをもらうことができる。その割合は貸し出した方が7~8割持っていく仕組みになっている…。 -
Play2Earn
GameFiはだいたいが遊ぶことでトークンを稼げるようになっている。そしてそのトークンでGameを遊べるようになっている。しかし、スカラーシップのように先行者が大幅に利益を得られるためポンジスキームに近しい。またトークンは運営者が無限に発行できるため価格を操作できてしまう。全然Web3ではない。オンチェーンに全てのデータがあるわけではないため、運営者が突然サービスを終了して資金を持ち逃げることもできる。その場合トークンは何にも使えない。もし市場に出ているトークンだとしたら価格は暴落する。 -
スカラーシップは応用が効きそう
とはいえスカラーシップの考え方自体は「何かこれを普及させたい」というものがあるときにも応用できそう。普及させたいものを安価で提供し、普及を推し進め、提供者は後から利益を回収できる。
ただ、その場合GameFiのように閉じた世界で、借りた側が借りたもので報酬を得たことを確認でき、それを提供者に自動的に分配できる仕組みが必要。ブロックチェーン外に出てしまうと、追跡ができなくなる
ReFi
再生金融。Regenerative Finance。
地球にとって良いことをすることが利益につながる通貨システムを作る、という考え方。
まだ議論が始まったばかりの分野でコンセプトが固まってないけど、既に色々とプロジェクトが立ちあがってるぽい。
Web3とWeb3.0の違い
- Web3.0はセマンティックWebを指すことが多い。けどそもそもいろんな人がWeb2.0の次という意味で「Web3.0」という言葉を使っている。1998年にティム・バーナーズ・リーが提唱したらしく思ったより古い。あまり普及しなかった模様:https://www.sungrove.co.jp/semantic-web/
- Web3はブロックチェーン技術を使ってWeb2.0の技術を塗り替える?挑戦する?全体的な流れのこと。
Web3の闇
- NFTは株とは異なり価格を決める指標がないため、「将来、今よりも高く売れるかもしれない」という期待によって決まる(そのNFT自体を価格度外視で欲しいという人はあまりいない)。
- NFTを持っている人が将来の価値を上げるために、インフルエンサーとして市場を盛り上げ、ポジショントークを展開する
- そうして二次流通市場で値上がりを図り、売り抜けるという構造になっている
- 先行者に利益が入るようになっている
- 後から参加すればするほど損をする
- ポンジスキーム、ネズミ講と呼ばれる
- 将来的には貨幣やトークンのように価値の波が来るのであれば先行者だけに利益がくるわけではないかもしれない
- ただNFTはトークンのように何かを買えるというわけではなくそれ自体に価値はない
じゃあ何が良いのか
- リターンを求めないお金、投資マネーではないお金が流れ込む仕組みが最初から必要
- GameFiで言えばゲーム自体が好きな人、すごいゲームプレイを見たい人
- ウイスキーNFTのように、やること自体は簡単だけど人が一定に留まっている、リアルでそのものを楽しめる、といった特徴が必要
開発
- クリプトゾンビでSolidityを学べる:https://cryptozombies.io/
- 一度スマートコントラクトをデプロイした後は、フロントエンドの開発が中心になってしまう?バックエンドがどの程度必要になるか?