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〜SSHを理解する〜🚨刑事ドラマでよく出てくる「PCの遠隔操作」って実はこういうことだった!

に公開

1. 刑事ドラマの名シーン

夜のオフィス。
青白く光るPC画面の前で、ハッカーが高速でキーボードを叩く🌙

ハッカー「ターゲットに接続……突破成功!」🔥

画面には黒い背景に白い文字が流れ、
遠く離れたパソコンがまるで幽霊に取り憑かれたように動き出す――。👨‍💻👩‍💻

実は、現実世界にも遠くのPCやサーバーを操作する方法があります!!!!
その代表的な仕組みが SSH(エスエスエイチ) です。

⚠️ 大事なポイント
ここで出てくるSSHは、悪用するための道具ではありません。
実際のSSHは、許可された人だけが入れる安全な通信方法です。
ドラマのように勝手に侵入するのは法律で禁止されています。

2. SSHって何?

SSHは Secure Shell(セキュア・シェル) の略で、

ネットの向こうにあるパソコンと、安全にやりとりするための“通信のルール”」&
そのルールを使うための道具(ソフト)」

SSHのために必要なもの

  • サーバー側(遠隔操作される側)
    鍵を持った人だけを通す「門番のソフト(SSHサーバー)」を入れて待っている必要があります。

  • 接続する側(遠隔操作する側)
    サーバーの門番ソフトとやりとりするための「通信ソフト(SSHクライアント)」を持っている必要があります。

つまり、

SSHで遠隔操作するというのは
👇
専用の通信ソフトでサーバーの入り口にアクセスし、
鍵(認証情報)を使って門番に本人確認してもらい、中で操作すること。

普通にインターネットでやりとりすると、盗み見られたり改ざんされる危険がありますが、
SSHは通信内容をすべて暗号化するので、たとえ途中で見られても中身はわかりません🙈🙉

(どんな鍵でドアを開けたのかも外からはバレないイメージ)

3. 遠隔操作前のミッション4つ

ミッション① 住所を知る(IPアドレス)🏠

接続先のPCやサーバーの住所が「IPアドレス」です。

例:「203.0.113.10」

これを知らないと接続先を特定できません!!

ミッション② 入り口を見つける(ポート)🚪

家に玄関があるように、PCにもポート番号という入り口があります。

SSHが使う入り口番号は 22番

ただし、ポートが開いても中に入る前に、本人確認があります👮‍♀️

ミッション③ 本人確認=鍵を持ってる?(認証)🔑

鍵の種類は大きく2つ:

  • パスワード(覚える鍵)
  • 公開鍵認証(秘密鍵ファイルを使う鍵)

秘密鍵は自分だけが持つ宝物。これがないと絶対に入れません。
(本人じゃないだろって言われます)

ミッション④ 中に入って操作👨‍💻

ついに!!!
本人確認が完了すると、接続先の黒い画面(コマンドライン)が現れます。

ここから遠隔でコマンドを実行し、まるでそのPCの前にいるかのように操作できます。

(さあドラマの見どころだ!!)

4. 遠隔操作されたくない人はどうすればいい?

ドラマではあっさり突破されますが、現実では次のような対策でしっかり守れます。

対策1:そもそも入り口を見せない🙅‍♂️

  • ポート22を閉じる
    ファイアウォールやルーターの設定で、外からそのポートを使えないようにする
    👉インターネットからは接続できない入り口になる

対策2:入れる人を絞る🙅

  • 接続できるIPアドレスを限定
  • パスワード認証を禁止し、公開鍵認証だけにする

対策3:古いSSHソフトを使わない🙅‍♀️

  • サーバー側のSSHサーバーソフト(例:OpenSSH)は、必ず最新バージョンに更新する
  • 古いままだと「セキュリティの穴(脆弱性)」が残っていて、そこから侵入される危険がある
  • 最新版にアップデートすれば、その穴がふさがれて安全性が高まる

💡 イメージ:
最新の門番ソフトは、泥棒の新しい手口にも対応してくれる。
古いままだと、古い合鍵を持った泥棒にあっさり入られてしまうかも…!

5. まとめ

SSHは、安全にPCやサーバーを遠隔操作できる仕組み

  • 接続には「住所(IP)」「入り口(ポート)」「鍵(認証情報)」が必要

  • 防御は「見せない」「絞る」「新しく保つ」が基本

💡 次に刑事ドラマで「接続完了…」というセリフを聞いたら、
「今、IPアドレスとポートと鍵がそろったな」と心の中でニヤリとしてみてください👮

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