「こうしたい!」を現実にする提案のテクニック
はじめに
働く中で些細なことでも「こうしたいなぁ」「こうできたら良いなぁ」と思い、
実際に「これをやりましょう!」と提案するのは素晴らしいことです。(拍手)
ただ、それをミーティングでいきなり言ったり伝え方を誤ると、
関わる人から実は不評だったり、
実施してみたものの効果が薄かったりすることがあると思います。
そこで、なにかを提案する人やそれに関わる人がなるべく幸せになれるよう、
提案のフローをまとめてみます!
考えた提案フロー
1. 「なぜ提案したいのか」を整理する
何が課題で、なぜそれが課題なのかを明確にします。
例えば、「チームとして一体感が出ていない」という課題がある場合は、
「なぜそれが課題と感じているのか?」を改めて書き出した方が良いと思います。
書き出してみて、もしこの課題が「本当に課題なのか?」が不安な時は、
みんなの課題感を聞いてみると良いと思います。
"問い"が間違っていると、何の意味もなさない施策になります。
2. 課題に対する解決策を吟味する
課題を整理した上で、それに対する最善な解決策を改めて考えてみます。
「解決策が微妙かも?」「色んな意見も聞いてみたい!」という時は、
課題に対してどんな解決策が思いつくか意見を募っても良いと思います。
(そうすると、みんな自主的に案を出して前のめりで参加してくれるようになるメリットもありそうです)
解決策を考える上では下記のことをすると良いかと思っています。
2-1. 解決策をいくつか書き出す
提案をしようと思った段階で「これやったら良いのでは?」という解決策は浮かんでいると思います。
ただ、他にも案がないか考え比較することによって、なにが最善かが自分からも関係者からもはっきり見えるようになると思います。
2-2. 解決策のメリット・デメリットを書き出す
解決策を行うとハッピーなこともあればアンハッピーなこともあると思います。
みんなが「このことはちゃんと考慮されてるの?」と言う前に洗い出しておきましょう。
2-3. メリット・デメリットを受けての自分の考えを書き出す
メリット・デメリットを並べただけでは納得感はありません。
人によって「デメリットの方が大きくね?」となったりもすると思います。
そのため、デメリットも受けつつ、他の解決策と比較しつつで「なぜその解決策やった方が良いと判断したのか」を書き出した方が良さそうです。
3. 一度関係者に聞いてみる
全員に一気に「こういうのどうですか?」と投げかけると、
素案の状態をブラッシュアップするのに多くの人の時間を割いてしまいます。
そのため、一度関係者の中で「合意を取るのに望ましい人」もしくは「その事柄に詳しい人」、いなければ「親しい人」に聞いてみると良さそうと思います。
※人数が少ないチームであれば飛ばしても良い工程かと思います。
4. まとめて書き出して意見を募る
文章で上記の1と2の項目の内容を書き出し、共有して疑問点や他の案がないかなどを聞きます。
軽い内容で事前知識が要らない場合は、ミーティングで直接聞いても良いかと思います。
(長く議論しそうであれば非同期のコミュニケーションにしましょう!)
提案をしても反応が薄いときもあると思います。
そんなときはミーティングのときに「こういう提案をしたんですが、微妙でしたかね…?」と聞いてみたり、
Slackなどのツールで「なにか意見をもらえると嬉しいです…🙇♂️😭😢」と自分の悲しみをのせて聞いてみるなどしていきましょう。
5. 意見を受けて練り直し決定する
何度か意見をもらい練り直し、
明確な意義を唱える人がいなくなったら実施をします。
「他の案の方が良いかも?」という曖昧な意見が挙がっていたとしても、
明確にそちらが良いという意見でなければ走り出してダメなところは軌道修正という方針で基本は良いと思います。(大きな提案だと色々な人の合意が必要そうですが)
※「やらなくて良くない?」という人がいたら、ちゃんと意見をもらいましょう。そして、自分が「たしかになぁ…」となったら潔く引き下がりましょう。ずっと執着する頑固な男は嫌われます(?)。
6. 定期的に実施した内容に対してアンケートを取る
これ忘れがちかと思うのですが、
定期的にその取り組みに対しての振り返りをした方が良いと思います。
1ヶ月とかある程度期間が経ったら口頭でも良いので、「これやってみてどうですか?」と聞くべきです。
(スケジュールに入れておくと良いですね)
僕はやりっぱなしが嫌いです。
組織は変化するので、元々良いからと言って始めたものだから続けるというのは間違っていると思います。
定期的に提案した人や組織の上の人などがアンケートを取るべきだと思います。
おわりに
提案し、実行する人は組織を変えていける力を持つすごい人だと思います。
その提案した内容がスムーズに受け入れられ、より適した形でフィットしていくようにと思い、
記事を書いてみました。
「改めて書くほどのことでもないのかな?」と自分で思いつつ、せっかく書いたので載せてみます。
(数年前に会社で投稿した記事をほぼそのまま召喚しました…!)
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