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VBAマクロでfor文を扱ってみよう

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はじめに

ほかのプログラミング言語に繰り返し構文があるようにVBAマクロにも繰り返し構文があります。
ここではfor文について取り上げたいと思います。


1章 for文を使うとどんな良いことがあるか

VBAマクロで「For文」を使うと、同じ作業を何度も自動で繰り返すことができます。これは、手作業で一つひとつやっていたことを、一気にまとめて処理できる仕組みです。
たとえば、エクセルで10行分のデータに同じ計算や条件チェックをしたいとき、手でやると同じ操作を10回も繰り返さないといけません。でも、For文を使えば「この作業を10回繰り返してね」と一度指示するだけで、自動的に10行分の作業が終わります。
For文の大きな利点は、作業の効率化とミスの防止です。人が手で何度も繰り返すと、どうしても入力ミスや見落としが起こりがちです。しかし、For文を使ったマクロなら、正確に同じ処理を繰り返してくれるので安心です。
また、柔軟に対応できるのもポイントです。たとえば、今月は10行、来月は50行とデータの量が変わっても、For文なら対応が簡単です。最初に「何回繰り返すか」を変えるだけで、すぐに新しいデータにも使えます。
さらに、同じ作業をいろいろな場所や条件で使い回すこともできるので、マクロの応用力が広がるというメリットもあります。初心者のうちからFor文を使いこなせるようになると、より高度な自動処理にもチャレンジしやすくなります。


2章 VBAマクロでのfor文の書き方

例えば10回ハローワールドと書かれたメッセージボックスを作成したいと思います。
String型の変数textにhello,World!を格納して改行するを10回繰り返します。
for文の書き方は
for 繰り返す条件
処理
next
となっていて、該当のコードが下記になります。
Sub ボタン1_Click()
Dim Text As String
Dim i As Integer

For i = 1 To 10 Step 1
Text = Text + "Hello,World!" + vbLf
Next

MsgBox Text
End Sub

これを実行すると

このように10回繰り返せたことがわかります。
ちなみにvbLfは改行という意味です。


さいごに

ここでは繰り返し構文のfor文について取り上げました。手作業が減り、ミスもなくなるのでオススメです。ぜひ使いこなしましょう。


株式会社ONE WEDGE

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