バグのバグとか言うロマン
こんにちは。okauchiです。10年ほど前の探索的テストの失敗を供養させたくー。失敗と書いてしまうと100%失敗に見えてしまうんですが、バグのバグにそんなに期待しない方が良いよって話です。
要約
・煮詰まった探索的テストでなんとか成果を出したかった
・バグのバグで新しいインパクトのある不具合を見つければ、PMも考え直してくれるかもしれん
・夢を見過ぎるのはやめよう
それは前前前職の話
当時、組み込み系プロダクトのテストエンジニアをやっていたokauchi。テストケースも改修が遅れているブロック項目を除き、ある程度テストも完了し、何回目かの探索的テストを行っていました。プロジェクトも終盤にさしかかっていたので修正されない不具合も増えてきました。修正されないとわかっていても、検出した不具合は報告していましたし、修正されていないことへの不満感もあまりありませんでした。
とはいえ、成果を出せない日々はしんどい
とはいえ、探索的テストを何時間も何日もやったけど、不具合の検出0みたいなことが続くと、気持ち的にしんどくなるもの。他の方と比べて極端に自分が検出できていなかったことではなかったのですが、これだけの時間をかけたんだから、何かしらの成果(修正されるような不具合検出)、爪痕を残したい。うーんうーん。時間をかけてやったので「もう不具合もよっぽど出ないので、これ以上探索的テストに時間をかけるのやめましょうよ」とか、「安定して動作することが検証できてよかったよかった」とも意見やふりかえることできてなかったです。
で、どこにたどり着いたのか
ここで当時の自分は修正されなかった不具合Aを起こし、その状態から影響度の高い別の不具合B(所謂バグのバグ)を見つければ、不具合AもBも修正されることになるのでは!?と思い、新たなチャーター「バグモード」を見つけるわけです。おお、話の筋としてはわからなくもないし、実利的なチャーターかもしれない!
そんなにうまくいかないものです
結論として、「バグモード」から新しい不具合検出は、ほぼ成功しませんでした。開発状況やプロダクトによっては有効なのかもしれません。詰まった先にちょっと悩んで自分なりに見つけた解決方法ってすごく価値を高く見積もってしまうんですが、試してみると実はそうでもなかったりしますね。ただその大したことないんだよってことを自分で認めたくないが故に、無闇に時間を注いで、あがいていたなぁと。
これでまた1つ供養が出来ました。
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