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読者コミュニティ|計算科学のためのWindowsセットアップ

桑原 一真桑原 一真

計算化学の環境を立ち上げようと思い立ち貴書にたどり着きました。知識のない私にとって、まさに道標であり、大変感謝しております。
現在、訳あってGaussian09(Unix)をwslで動かせるか情報収集しています。なにかご存知のことがございましたらご教示頂きたくコメント差し上げました。
ちなみにHPCソリューションに問い合わせましたが、動く可能性はあるが試したことがないから動作保証できないと回答されました。

大野 周平大野 周平

ご質問頂きありがとうございます。取り急ぎご返信いたします。

実際にやったことはありませんが、動かない理由が思い当たりません。特別な理由がない限りは、純粋なUnix/Linuxマシンで動くものは基本的にWSL(Ubuntu)でも動くはずです。ただし、デフォルトではWSLのメモリの使用量がマシンメモリの50%までに制限されていますので、計算コストによっては設定を変更して頂く必要があると思います。

バイナリ形式でしたらこちらのマニュアルにインストール方法がありました。一部はWSL用に換える必要があると思われますが、見たところsetenv mntpnt "/mnt/cdrom"の部分だけ変えれば動くように思われます。こちらの解説に従って、Windows機に接続しているインストールディスクに変えて試してください。インストールできれば、あとはUnix/Linux版のマニュアルに従ってご利用いただけると思います。

その他のファイル類はこちらの手順に従ってインストールWindows側のファイルをUbuntu側に渡すことができます。

問題はソースコードをビルドする場合ですが、そもそもUnix/Linuxでビルドするのが大変で、WLS(Ubuntu)でも同じだけの手間がかかります。Windows版を購入するか、使い勝手は違いますがフリーソフトのGAMESSでも同じ計算ができますので、こちらをご利用いただくことをお勧めします。

桑原 一真桑原 一真

早速ご返信頂きありがとうございます!
また導入に際しての手順を詳細にご説明いただきありがとうございます。
実際にWSLで動かせるか検討してみます。