Julia入門:インストールからHello World!まで
2021年12月にJuliaのv1.7.1がリリースされた. ちょうど良い機会なので, Juliaのインストール方法と, Jupyter Notebookをインストールして使ってみるところまで解説する. 既にJuliaをインストール済みの方は, こちらの解説に従ってアップデートすることを薦める.
インストール
- https://julialang.org/downloads/ にアクセス.
- 自分の環境に合ったインストーラをダウンロード.
- インストーラの案内に従ってインストール.
- PATHを通す.
の順に説明する. まず https://julialang.org/downloads/ にアクセスし, 自分のPCに合ったインストーラをダウンロードする. だいたいはWindowsかMacの64bit だろう(2022年以降に購入したMacなら1つ下のmacOS ARM (M-series Processor) が多いと思われる).

ダウンロードしたインストーラ(julia-X.X.X-XXXXX.exe)のアイコンをクリックしてを起動すると, 次のような画面が表示される. そのままNext をクリックして良い(筆者はCドライブの直下に作成した).

Add Julia to PATH にチェックを入れてNext をクリックする. (ここでチェックを入れておくと, あとでPATHを通す必要がない.)

インストールが始まるので待つ.

終わったらFinish をクリック.

スタートメニューかデスクトップに作成されたショートカットをクリックしてJuliaを起動する. (Windowsの使い方だが, ショートカットを右クリックしてスタートメニューに追加 しておくとよい.)

Juliaの起動画面. これはREPL (Read-Eval-Print Loop)という, 簡単なコードを実行して, すぐに実行結果を見ることができる機能である.

Hello World!
Hello World!をしよう. 次の3つは同じ意味である.
println("Hello World!")
print("Hello World!\n")
str = "Hello World!"
println(str)
すぐ下の行に出力が表示される.

Jupyter Notebookの方が記録が見やすいので, 詳しい使い方はJupyter Notebookをインストールできてから解説する. もしすぐに網羅的な解説が欲しい場合は
- https://qiita.com/cometscome_phys/items/31d0b811345a3e12fcef
- http://www.cas.cmc.osaka-u.ac.jp/~paoon/misc/julia/post/basic/
-
http://www.nct9.ne.jp/m_hiroi/light/juliaa19.html
などを見て頂きたい.
今後
Jupyter Notebookをインストールし, ノードブック上で常微分方程式を数値的に解くところまで解説する.
付録:PATHが通っているか確認する方法
上記のインストール方法なら自動でPATHが通るはずだが, 一応解説する. まず, PATHが通っているか確認しよう.
- コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動.
-
juliaと入力. - Juliaが起動すればPATHが通っている.
コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し,juliaと入力する.

PATHが通っている場合は次のように大きくjuliaと表示されるはずである. 表示されなかった場合はPATHが通っていない.

これは, 環境変数のPATHにC:\Julia-1.7.1\binが(筆者の場合は)登録されており, このディレクトリ内にいるときと同様にjuliaと入力すれば, julia.exeを実行できるようになっている. 複数のバージョンをインストールする場合, 古いPATHを削除しておかないといけない.
付録:PATHの通し方
上記のインストール方法なら自動でPATHが通るはずだが, PATHの通し方を解説する.
1. コントロールパネルを起動.
2. 環境変数と検索.
3. 環境変数を編集をクリック.
4. 新しいウィンドウのPathをクリックして**編集(E)をクリック.
5. 新しいウィンドウの右上の新規(N)**をクリック
6. Juliaのフルパスを書く. (筆者はC:\Julia-1.7.1\bin)
7. OKをクリック.
8. 前の節に戻って, パスが通ったが確認する.
スタートメニュー>Windowsシステムツール>コントロールパネルを起動する.

右上の検索ボックスから環境変数を検索する.

環境変数を編集をクリック.

右上の**新規(N)**をクリック.

Juliaのフルパスを書く. (筆者はC:\Julia-1.7.1\bin)

OKをクリック.

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