スクラムのためのビジョン、プロダクトゴール、スプリントゴールの設定方法
結論
運用方法
POの責務
- POはプロダクトのROI(費用対効果)を最大化する責務を持つ
- ROIを最大化するために中長期的に 「我々は何のために(Why)どんなことを(What)」するのかを考え、チームに示し続けるべきである
- 効果的にチームに Why, What を伝えるためにビジョン(数年), プロダクトゴール(数ヶ月), スプリントゴール(数週間)をそれぞれ設定するべきである
- 示し続けるためにスクラムイベントの中にビジョン(数年), プロダクトゴール(数ヶ月), スプリントゴール(数週間)について触れる時間を確保することが好ましい
所感: Must: 1、 Should: 2, 3、 More: 4 くらいの重要度の個人的認識。ROIが最大化されてれば多分やり方はなんでもいいけどスクラムに従うが吉
策定の順序
- ビジョンの策定(数年の目線)
- プロダクトゴールの策定(数ヶ月の目線)
- スプリントゴールの策定(数週間の目線)
所感: まずはスクラムに慣れないと難しいと思うのでスプリントゴールをまず何回か設定してから考えるのもありだと思います。スクラムには「経験主義」という大事な概念があるので、修正前提で大胆に設定していこうと思っています
スクラムイベントごとの対応
ビジョン、プロダクトゴール、スプリントゴールとイベントの関係
イベント | 実施すべきこと |
---|---|
スプリントプランニング | ・ビジョンの共有 ・プロダクトゴールの共有 ・スプリントゴールの草案を基に擦り合わせ ・スプリントゴールの決定 |
デイリースクラム | ・スプリントゴールの確認 |
スプリントレビュー | ・スプリントゴールの達成検査 ・プロダクトゴールに対する進捗確認 |
レトロスペクティブ | ・ビジョン、プロダクトゴール、スプリントゴールの運用について振り返り |
所感: 上記の感じでできたら理想ですが、まずはスプリントプランニングにフォーカスして考えるとやりやすい気がしてます。スプリントプランニングの資料に「ビジョン、プロダクトゴール、スプリントゴール」の項目追加してSMに拾ってもらっています
Why, What の設定方法とテンプレート
ビジョン(数年)
設定する意味
FIXME:
設定方法
FIXME:
項目 | 内容 |
---|---|
ターゲットとなる顧客 | XX したい人 |
ニーズや機会 | |
プロダクトの種類 | |
強み, ユーザーが使う理由 | |
主要な競合 | |
差別化ポイント |
テンプレート
FIXME:
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プロダクトゴール(数ヶ月)
設定する意味
FIXME:
設定方法
FIXME:
テンプレート
FIXME:
スプリントゴール(数週間)
設定する意味
- チームが価値基準「集中」の状態になるため
テンプレート
スプリントNo | 開始 | 終了 | 日数 | 開発者 | why(情報) | why(判断) | What(スプリントゴール) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2023/11/27 | 2023/12/06 | 9 | 6 | ・上位組織からの情報 ・割り込みタスク |
・案件名、背景、見積もり、今スプリント | ・XXXを達成して、YYYという状態になっていること |
2 | - | - | - | - | - | - | - |
.. | - | - | - | - | - | - | - |
21 | - | - | - | - | - | - | - |
所感: 背景(why)を書くのが理論「透明性」、価値基準「公開」の観点からとても大事だと思います。全部まとまり切ってからテーブルに書いていくより、テーブル埋めながら考えると考えやすいです。随分先のスプリントまでテーブルにかいておくと意外と時間ないなってわかるのでおすすめです
過程
ビジョンの決め方
ビジョンステートメントの決め方を参考にしようと思ったんですが、ちょっと長くなるようなので別の方法にしました
項目 | 例(online shopping mall) | 英語 | 日本語 |
---|---|---|---|
For | people | target customer | ターゲットとなる顧客 |
Who | want an easy way to buy grocery items | statement of need or opportunity | ニーズや機会 |
The Product is a | web-based grocery mall | product category | プロダクトの種類 |
That | allows consumers to buy items from the web | key benefit, reason to buy | 強み, ユーザーが使う理由 |
Unlike | existing solutions that require consume to buy from physical stores | primary competitive alternative | 主要な競合 |
Out product | will provide a totally web-based shopping experience | statement of primary differentiation | 差別化ポイント |
スクラムガイドに記載されているプロダクトゴール
原文
スクラムの基本単位は、スクラムチームという⼩さなチームである。スクラムチームは、スク
ラムマスター1 ⼈、プロダクトオーナー1 ⼈、複数⼈の開発者で構成される。スクラムチーム内
には、サブチームや階層は存在しない。これは、⼀度にひとつの⽬的(プロダクトゴール)に
集中している専⾨家が集まった単位である。
プロダクトゴールは、プロダクトの将来の状態を表している。それがスクラムチームの計画の
ターゲットになる。プロダクトゴールはプロダクトバックログに含まれる。プロダクトバック
ログの残りの部分は、プロダクトゴールを達成する「何か(what)」を定義するものである。
プロダクトゴールは、スクラムチームの⻑期的な⽬標である。次の⽬標に移る前に、スクラム
チームはひとつの⽬標を達成(または放棄)しなければならない。
解釈
- スクラムチームは 「プロダクトゴール」 を達成するための専門家集団
- 「プロダクトゴール」 はプロダクトの将来の状態であり、スクラムチームの長期的な目標である
- 「プロダクトゴール」 はプロダクトバックログに含まれる
- 次の 「プロダクトゴール」 に着手するためには、着手中の 「プロダクトゴール」 を達成、または放棄しなければならない
プロダクトゴールとは
以下の記事を参考に作成する
プロダクトゴールの始まり
スクラムガイド 2020 年版では「プロダクトゴール」を導⼊した。スクラムチームに⼤きな価値
のある⽬的に集中してもらうためである。各スプリントでは、プロダクトを全体的なプロダク
トゴールに近づける必要がある。
参照
Discussion