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Power Automateでkintoneの添付ファイルをダウンロードする方法
免責事項
本記事の内容は情報提供を目的としており、正確性や完全性を保証するものではありません。記事を参考にした開発や運用は、すべてご自身の責任で行ってください。本記事の利用により生じた損害について、著者は一切の責任を負いません。
また、本記事に記載された情報が最新であることを保証するものではありません。
はじめに
この記事では、Microsoft PowerAutomateのクラウドフロー(以下「Power Automate」)を使って、kintoneの添付ファイルを自動的にダウンロードする方法について解説します。
本記事では、主にPowerAutomateの設定に焦点を当てています。
必要条件の概要
この方法を実現するためには、以下の条件を満たしている必要があります:
-
Power Automateの有償プラン
- kintoneコネクタやHTTPコネクタを使用するには有償プランが必要です。
- 詳細な料金情報は以下の公式ページをご確認ください。
-
kintoneのスタンダートコース以上のプラン
- kintone側でも特定の設定や制約があるため、事前に確認が必要です。
- 詳細な料金情報は以下の公式ページをご確認ください。
手順
事前準備
その上で、次の準備を行います:
- kintoneアプリを作成
- [添付ファイル]フィールドを追加し設定します。
- アプリIDを確認します。
- アプリIDは、Power Automateでkintoneコネクタを使用する際に必要です。
- アプリのAPIトークンを発行
- kintoneアプリの[設定画面]から[カスタマイズ/サービス連携]→[APIトークン]を選択しトークンを発行します。
- トークンには少なくとも[レコード閲覧]の権限が必要です。
Power Automateの設定
Power Automateのフローを作成する
- Power Automateにログインし、[マイフロー]から新しいフローを作成します。
- [自動化したクラウド フロー]から以下のようなkintoneのトリガーを使用します。レコードの作成・更新時の利用を想定しています。
- [HTTP]アクションを設定する。詳細は次の項に記載します。
- [HTTP]アクションのボディ(本文)に、ファイルコンテンツが返ってきます。
- その他の必要なアクションを設定して、フローを保存します。
HTTPアクションの設定
以下の画像を参考に設定してください。
URI
https://(サブドメイン名).cybozu.com/k/v1/record.json?fileKey=(fileKey)
- 「fileKey」は、上述のkintoneコネクタからのトリガーの返り値の配列から呼び出しています。
Method
GET
Headers
-
{ "X-Cybozu-API-Token": "API_TOKEN" }
- 上記の画像の「apiToken」は、[変数を初期化する]アクションに設定した変数を呼び出しています。
参考:
最後に
以上で設定は完了です。
フローをオンにして、kintoneの新規レコード追加や更新を行なってテストしましょう。
この記事で紹介した例では、ダウンロードしたファイルをSharePointリストに添付できました(ただし、SharePointリストには添付ファイル列が1つしかないという制約があります)。
この記事が参考になれば幸いです!🙇♂️
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