Four Keys分析機能をリリースしました
皆さん、こんにちは!
Offers MGRで日本の開発組織の生産性を最大化したい田中です。
今回は、弊社サービス「Offers MGR」に新たな機能である「Four Keys機能」がリリースされたことをお知らせいたします。
この機能は、GoogleのDevOps Research and Assessment(DORA)が開発したDevOps指標を使用して、開発チームのパフォーマンスを可視化し、向上させることを目指しています。
Four Keys分析機能をリリースする背景
弊社での開発生産性指標の変遷
弊社でも、約2年前からFour Keysを可視化し、コーポレートブログに公開していました。
それ以前はD/D/Dなど別の指標で見ていましたが、現在はFour Keys+SLO/SLIを見ています。
CTOの大谷がデブサミ2023で登壇した際の資料
各社の開発生産性指標
他社でも同様の指標が注目されており、Offersデジタル総研のアンケートでもFour Keysが上位にランクインしています。
国内企業でも何社かFour Keysの計測とデータの公開をしている企業がありますが、より簡単に導入し、計測し、開発組織の改善に活かしていただきたいという背景でリリースしました。
機能の概要
Four Keys機能は、以下の4つの指標を使用して、開発チームのパフォーマンスを測定します。
- デプロイの頻度:組織による正常な本番環境へのリリースの頻度
- 変更のリードタイム:commit から本番環境稼働までの所要時間
- 変更障害率:デプロイが原因で本番環境で障害が発生する割合(%)
- サービス復元時間:組織が本番環境での障害から回復するのにかかる時間
これらの指標に基づいて、チームのパフォーマンスはエリート、高、中、低の4つに分類されます。
できるようになったこと
Four Keys機能を使うことで、以下のことができるようになります。
- チームのDevOpsパフォーマンスを可視化し、問題点を特定する
- 各指標に対して改善策を立案し、チームのパフォーマンスを向上させる
- チームのパフォーマンスを他の組織と比較し、競争力を向上させる
- Four Keysのデータを公開して、技術広報などへ活用する(開発組織の透明性)
- プロジェクト・事業部・サービスごと、全社でのFour Keysの可視化によってチームによっての偏りが発生しているかどうかの確認
以下は、弊社の公開の事例です。
毎月会社のコーポレートブログの方で掲載しております。
Four Keys機能の活用方法
Four Keys機能を活用するために、以下の手順を実施してください。
設定手順
1.Offers MGRにログインし、プロジェクトを選択します。
2.左側のメニューから「Four Keys分析」をクリックします。
3.Four Keys分析設定のボタンをクリックし、設定ページにてブランチを設定します。
ミーティング・振り返り・評価での活用
- チームの現在のパフォーマンス指標が表示されるので、問題点や改善の余地がある指標に目を通してください。
- 各指標の詳細を確認し、チームのパフォーマンス向上に向けたアクションを立案します。
- 定期的にFour Keys機能を確認し、改善策が効果を上げているかどうかをチェックします。
- 個人やチームでのMBO・OKRでの活用(指標を改善する目的)
今後の展開
Four Keys機能をさらに充実させるために、以下のような展開を予定しています。
- チーム間の比較機能:同じ組織内の複数チームのパフォーマンスを比較できるようにします。これにより、ベストプラクティスの共有や相互学習が促進されます。
- パフォーマンス改善のためのリソース提供:各指標に関連するノウハウやツールを提供し、改善策の実行をサポートします。
- SPACEでいう「P(パフォーマンス)/A(アクティビティ)」をみれるサービスではなく、さまざまな観点から開発生産性を見るために、SPACEの観点で機能開発をしていきます。(すでにSlack連携・サーベイ機能などもリリースされております。)
SPACEについてはこちらに詳しく書かれておりますので、参考まで。
Offers MGRのFour Keys機能を活用して、チームのDevOpsパフォーマンスを最大限に引き出しましょう。引き続き、サービスの改善と新機能の追加に努めてまいりますので、お楽しみに!
Offers MGRのリリースの背景
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