M1 Mac で Python環境 (JupyterLab App編)
はじめに
JupyterLab のデスクトップアプリ版がリリースされました。
M1 Macでは、Python環境構築でハマるケースが多いようなので、まずはJupyterLab Appで色々試してみることにします。
ひとまず、本記事ではインストール方法まで記載します。
インストール
-
公式サイトから、
macOS Installerをダウンロードします。 -
JupyterLab-Setup-macOS.pkgを起動し、手順に従ってインストールします。 - アプリケーションフォルダに、
JupyterLabができていることを確認します。
起動確認
上記インストール作業だけで、Pythonに加えてpandasなどのライブラリも準備されていることを確認します。
-
JupyterLabを起動すると、ランチャーが表示されます。
-
Notebookを新規作成し、サンプルデータをpandasで読み込めることを確認します。
以下では、https://raw.githubusercontent.com/mwaskom/seaborn-data/master/iris.csvのサンプルデータを読み込んでいます。
-
Terminalは、後述するパッケージ管理で利用します。(ここでは特に確認しません。)
環境確認
JupyterLab AppのPython環境について、次のことを確認します。
- Python本体やパッケージの管理構成 (がシステムと独立していること)
- Pythonのバージョン
- インストールされているパッケージ
インストール場所
Python本体は!which python、パッケージ管理システム(conda)は!which condaで確認します。
どちらも、JupyterLab.app/Contents/Resources/jlab_server/bin/配下のパスが表示されると思います。
したがって、JupyterLab Appが利用するPythonやパッケージは、システムと独立して管理されていることが分かります。環境のアンインストールもJupyterLab.app自体を削除すれば良いことになります。
Python本体のバージョン
!python --versionで確認します。Python 3.8.12などと表示されます。
パッケージのバージョン
!conda list[1]で、インストール済のパッケージリストを確認します。下記の表示がされます。
# Name Version Build Channel
anyio 3.3.0 py38h50d1736_0 conda-forge
appnope 0.1.2 py38h50d1736_1 conda-forge
argon2-cffi 20.1.0 py38h96a0964_2 conda-forge
async_generator 1.10 py_0 conda-forge
(以下省略)
なお、特定のパッケージのみ抽出したい場合は、!conda list pandasのようにパッケージ名を指定します。
パッケージ管理
ここでは、パッケージのインストール(追加)・アップデート(更新)・アンインストール(削除)の方法について記載します。
pandas-datareaderというパッケージを例にしますが、pandas-datareaderを置き換えれば、他のパッケージにも適用可能です。
インストール
conda install pandas-datareaderで、インストールします。
完了後に、conda list pandas-datareaderで、バージョンを確認します。(下記例では0.10.0が入っています)
# Name Version Build Channel
pandas-datareader 0.10.0 pyh6c4a22f_0 conda-forge
アップデート
conda update pandas-datareaderで、アップデートします。
途中で、依存パッケージもアップデートするか聞かれることがあります(Proceed ([y]/n)?)。特別な事情がなければyを選択してください。
既に最新版になっている場合は、# All requested packages already installed.と表示されます。
アンインストール
conda uninstall pandas-datareaderで、アンインストールします。
途中で、依存パッケージもアンインストールするか聞かれることがあります(Proceed ([y]/n)?)。特別な事情がなければyを選択してください。
Discussion