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【資格:統計検定 準1級】独学で合格するための勉強方法

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統計検定 準1級に合格しましたので、勉強方法を参考までに記載します。
統計検定2級と比較すると、出題範囲が大きく広がり・少し深くなり、全体的に難易度が上がった印象です。そのため、『勉強に必要な時間・労力』と『仕事で活かせる度合い』のバランスを考えると、2級までで十分だと思います。

1. はじめに

データ分析の業務スキルを強化するため、統計検定 準1級を独学で勉強し受験しました。
私自身、理系出身で統計学も学んだ経験もあったので、勉強期間1.5ヶ月程で合格できました。
この記事では、どのように勉強して合格できたのかをまとめます。

(参考)試験結果とセクション分析

  • 試験結果:評価得点 65点(合格水準:60点以上)
  • セクション分析:下表の通り
  • 感想:結構ギリギリで、分野によっては完成度が低かったです・・・(´•̥ ω •̥` )
項目 正解率
1. 確率と確率分布 80%
2. 統計的推測 50%
3. 多変量解析法 48%
4. 種々の応用 85%

2. 試験概要

項目 内容(2025年時点)
受験方法 CBT方式試験(テスト会場のPC受験。)*1
出題形式 5肢選択問題、数値入力問題
問題数 25問~30問
試験時間 90分(計算問題がやや多いため、意外とタイト)
合格水準 100点満点で、60点以上
受験料 一般価格 8,000円、学割価格 6,000円
出題範囲 公式サイトをご確認ください

*1:テスト会場さえ空いていれば、前日でも申し込み可能。(私は2日前に申し込みました)

3. 使用教材

1. 統計検定 準1級公式問題集(公式問題集)

  • 公式問題集は、6回分の試験問題が載ってます。
  • 2級と同じ方針で公式問題集だけで勉強しようと思ったのですが、出題範囲の広さに驚き、次のワークブックを買いました。

2. 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック(以下、WB)

  • WBは全部で32章で、説明(例題含む)+章末問題の構成。ただ、説明の分量が多いので、頭から読むと発狂しそうでした。(私には無理…)
  • そのため、例題と章末問題を解いて、分からなければ説明を読むスタイルにしました。
  • 公式問題集を解く限り、下表の章の出題頻度が高いので、しっかり解くのがオススメ。
出題頻度 該当章
高い 1章:事象と確率, 5章:離散型分布,
6章:連続型分布, 10章:検定の基礎
16章:重回帰分析, 20章:分散分析
27章:時系列解析
やや高い 3章:分布の特性値, 8章:統計的推定の基礎
12章:一般分布の検定法, 14章:マルコフ連鎖
21章:標本調査法, 22章:主成分分析
23章:判別分析, 28章:分割表
31章:ベイズ法

コメント

  • WB公式問題集は、被っている問題が多いです。
  • まれに、同じ問題でも解法が異なることがありますので、ご注意ください。

4. 勉強計画と進め方

勉強計画

項目 内容
勉強期間 1.5ヶ月(平日2時間+週末4時間)
勉強ステップ ステップ①:WBを1周
ステップ②:公式問題集を1周(不明点はWBの説明を確認)
ステップ③:WB+公式問題集を2周(全体1周+間違った問題1周)

勉強ステップ①:WBを1周

  • 前述の内容と被りますが、WBは、説明(例題含む)+章末問題の構成。
  • 説明の分量が多いため、例題と章末問題を解いて、分からなければ説明を読むスタイルで勉強しました。

勉強ステップ②:公式問題集を1周

  • 先頭の2021年6月は、WBと被っている問題が少ないので、難易度高めです。
  • 2つ目以降は、古い試験ほどWBと被る問題が多くなるので、スムーズに解けるようになると思います。
  • 公式問題集の不明点は、WBの説明を確認しました。

勉強ステップ③:WB+公式問題集を2周

  • 1周目は、WB+公式問題集の全体を1周しました。
  • 2周目は、間違った問題だけ1周しました。特に、前述の出題頻度が高いを中心に勉強しました。

工夫した点

  • 2級の反省を活かし、時間短縮のため以下を暗記しました。そのおかげか、時間が足りなくなることはなかったです。
    • 代表的な確率分布の期待値・分散
    • 推定・検定の公式

反省点、次に受けるなら改善したいこと

  • 試験を受けた印象は、出題分野が、過去問よりも偏りがなく満遍なく出題されていた印象です。
  • 加えて、WB+公式問題集では見かけなかった問題がそこそこ出題されていました。
  • ギリギリ受かったのですが、余裕を持って受かるためには、以下を改善したいです。
    • 出題範囲は、山をはらずに均等に勉強するのがオススメ。(ギリギリでもOKでしたら、前述の出題頻度が高いを中心に!)
    • 初見の問題は、理論を理解していないと解けないので、WBの説明も丁寧に読んでいた方が良い。

5. まとめ

統計検定 準1級は、統計学の基礎を体系的に・幅広い分野を学びたい人にオススメです。
ただ、実務では統計学をそこまで活かす機会が少ないので、実務のことを考えると2級までで十分だと思います。

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