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Windows10 システム ファイル チェッカー(DISM/SFC)の使い方

2021/05/17に公開

はじめに

開発で重い処理をしていたり、サーバの設定変更やデータベースの更新処理など、今 PCがフリーズするとヤバイ・・・というようなドキドキのタイミングで作業をしたことはありませんでしょうか。

Windows10でフリーズしたり、OSが暴走しているように感じる時、Windows10のシステムファイルが壊れている可能性があります。それを修復するためのツールが搭載されています。

※Windowsアップデートやソフトウェアのインストール・アンインストールなどのタイミングでシステムファイルに異常が出る事があります。

システム修復ツールについて

Windows10に標準で2種類の修復ツールが搭載されています。

1.DISM

DISMは「Deployment Image Servicing and Management(展開イメージのサービスと管理)」の略で、Windowsのイメージファイルを管理するためのツールです。
DISMは「Windowsシステムイメージ」のエラーを確認して、修復してくれるコマンドラインツールです。

DISMの修復コマンド

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

2.SFC

SFCは「システム ファイル チェッカー」の略で、システムファイルの損傷や整合性をチェックして、問題が見つかったファイルを自動的に修復します。

SFCの修復コマンド

sfc /scannow

結果的に似たような意味合いの修復ツールが2種類ありますが、それぞれ違うツールなので両方とも実行するのがオススメです。

システム修復の実行方法

両方ともコマンドラインから実行しますが通常のコマンドラインでは権限が足りなくて実行できません。「管理者コマンドライン」か「Windows PowerShell(管理者)」からコマンドを実行する必要があります。

1.管理者コマンドラインの起動方法
スタートボタンからコマンドラインを右クリックして「管理者として実行」でコマンドラインを起動します。

2.DISMの修復コマンドを実行します
※30分くらいかかる事があります。

C:\WINDOWS\system32>DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.19041.844

イメージのバージョン: 10.0.19042.985

[==========================100.0%==========================] 復元操作は正常に完了しました。
操作は正常に完了しました。

※正常終了のパターンです

3.SFCの修復コマンドを実行します
※こちらも30分くらいかかる事があります。

C:\WINDOWS\system32>sfc /scannow

システム スキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。

システム スキャンの検証フェーズを開始しています。
検証 100% が完了しました。

Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。

※こちらも正常終了のパターンです

どれくらいの頻度でやった方がいいのか?

これは私の体感になりますが、特に調子が悪くないPCに対して「Windwosアップデート」のたびに実行はやりすぎな気がします。半年経ったくらいで実行すると「修復しました」というメッセージが出てくる事があるので、3か月~半年に1回くらい実行するのが良いと思います。

また、Windows10のキッティング(初期インストール・セットアップ)後に実行しても「修復しました」というメッセージが出る事があるため、PCの買い替えはツール類をインストールした後に実行しておくようにしています。

Windows10の修復ツールは、PCがフリーズしたり調子が悪かった時に実行するのは効果的です。ただし、実行しても調子が良くならない場合はメモリ・ディスクなどハード系が壊れている事も疑えるためPCの買い替えを検討してもいいかもしれません。

最後に

PCは個体差があると思います。「調子が悪い」だけで文句を言って改善しないよりも、どんな時に調子が悪いのが探っていくと傾向があり、PCの個性に合わせて上手く付き合っていくと良いと思います。

以上、「Windows10 システム ファイル チェッカー(DISM/SFC)の使い方」でした。

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