🥰

Salesforce ナレッジとケースの連携

に公開

はじめに

Salesforceでは「ナレッジオブジェクト(Knowledge)」を使ってFAQやマニュアルを一元管理できますが、実際の問い合わせ対応(ケース)とナレッジを連携させることで、より効率的なサポートが可能になります。

本記事では、「ナレッジ」と「ケース」がどのように連携できるのか、活用例や設定ポイントを紹介します。


ケースとナレッジを連携する目的

レッジとケースを連携させることで、以下のようなメリットがあります。

・ケース対応中に ナレッジを素早く検索・参照できる

・適切な記事を ケースに添付して履歴として残すことができる

・ナレッジの内容が ユーザーに公開されていれば、自己解決の促進にもつながる

・よくある質問や対応パターンをナレッジに落とし込み、属人化の防止につながる


ナレッジ検索の使い方

Salesforceの「ケース」レコード画面では、標準で**ナレッジ検索コンポーネント(Lightning)**を利用できます。

特徴
・ケースの内容(件名や説明)に応じて、関連性の高いナレッジ記事を自動表示

・手動でキーワード検索も可能

・見つけた記事をワンクリックでケースに添付できる

(例:ケース画面上のナレッジ検索)


ケースにナレッジを添付する

レッジ検索で適切な記事が見つかったら、以下の手順でケースと連携可能です。

1.ナレッジ検索パネルから該当記事を探す

2.「記事をケースに添付」ボタンをクリック

3.ケースの「関連リスト」に記事が追加される

添付した記事はどうなる?
・ケースの「関連ナレッジ記事」リストに表示され、どの記事を使ったか履歴として確認可能

・レポートで「どのナレッジがどのケースで使われたか」の分析も可能

・サポート担当者の対応品質を可視化する指標にもなる


活用事例

ケース内容 ナレッジ活用例
「パスワードを忘れた」 パスワードリセット手順の記事を検索・添付
「商品が届かない」 配送遅延時のFAQを添付
「使い方が分からない」 製品別マニュアルへのリンクを提供

担当者は繰り返し同じ質問に回答する負担が減り、対応が標準化・高速化されます。


ケース終了後にナレッジ化する

サポート対応を終えたあと、「この内容は他のユーザーにも有用」と判断した場合は、新しいナレッジ記事として投稿することもおすすめです。

・ケースの対応内容を参考にドラフト記事を作成

・承認プロセスを通して公開

・社内向け or 顧客向けにカテゴリ別で分類

これにより、ナレッジの循環と継続的な蓄積が実現します。


設定のポイント(Lightning環境)

・ケースページレイアウトに「ナレッジ検索」コンポーネントを追加

・プロファイル/権限セットで「ナレッジの表示・添付」権限を付与

・ナレッジとケースの「関連リスト」を有効化して表示

必要に応じて、フローや承認プロセスと組み合わせて自動化も可能です。


最後に

ナレッジとケースの連携は、サポート対応の効率化・ナレッジの再利用・品質向上に直結する強力な仕組みです。

一度運用の土台を整えてしまえば、日々の対応でナレッジが自然に蓄積されていきます。

次回は、「ナレッジの検索性を上げる工夫」や「レポートでの活用方法」など、もう一歩進んだ運用術を紹介予定です。


株式会社ONE WEDGE

【Serverlessで世の中をもっと楽しく】
ONE WEDGEはServerlessシステム開発を中核技術としてWeb系システム開発、AWS/GCPを利用した業務システム・サービス開発、PWAを用いたモバイル開発、Alexaスキル開発など、元気と技術力を武器にお客様に真摯に向き合う価値創造企業です。
https://onewedge.co.jp/

Discussion