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Salesforceの基礎 キャンペーンオブジェクトについて

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キャンペーンオブジェクトとは

Salesforceにおける「キャンペーン(Campaign)」オブジェクトは、マーケティング活動やプロモーション施策を管理するための標準オブジェクトです。展示会・メールマーケティング・広告・セミナーなど、あらゆるリード獲得施策の効果を記録し、リードや取引先責任者との関係性を可視化することができます。


活用例とイメージ

たとえば以下のような場面でキャンペーンが活用されます:

・展示会への出展

・メールマーケティング配信

・オンラインセミナーの開催

・ダウンロード資料の提供

SNS広告キャンペーン

これらの活動をSalesforce上の「キャンペーン」として登録し、どのリード・取引先責任者が参加・反応したのかを紐づけて追跡します。


キャンペーン項目の主な例

項目名 内容
キャンペーン名 活動内容の名称(例:4月展示会/資料DLキャンペーンなど)
ステータス 実施中/完了/計画中など、キャンペーンの進行状況
タイプ イベント/ウェビナー/ダイレクトメールなど分類
開始日・終了日 キャンペーンの実施期間
予算/実コスト かかった費用の管理(ROI算出に活用)
想定リード数 目標としている参加者数
成果レコード 実際に獲得できたリード/商談など(レポートで活用)

キャンペーンメンバーとは?

・キャンペーンには「キャンペーンメンバー(Campaign Member)」という概念があります。

・キャンペーンに参加したリード/取引先責任者を紐づけることで、
「誰がどの施策に反応したのか」が明確になります。

・キャンペーンメンバーには「ステータス(例:送信済/参加済/不参加)」を設定可能です。

・これにより、マーケティング活動ごとの成果の可視化と分析が可能になります。


他のオブジェクトとの関係

オブジェクト 関係性
リード(Lead) メールやイベント参加など、初期接点を記録できる
取引先責任者(Contact) 既存顧客にもキャンペーンを紐づけて反応を追跡可能
商談(Opportunity) キャンペーン経由で発生した商談は「ソースキャンペーン」として記録可能
このように、営業活動とのつながりを一貫して管理できるのがキャンペーンの大きな強みです。

キャンペーンの成果測定

Salesforceでは、キャンペーンと連携する商談の情報から以下のような数値を自動で集計できます。

・商談金額(ROI)

・成約件数

・キャンペーンごとの反応率(参加率・返信率など)

レポートやダッシュボードと組み合わせることで、マーケティングの効果を定量的に分析することができます。
※レポートやダッシュボードは別記事で説明いたします


よくある活用パターン

・MA(マーケティングオートメーション)ツール連携
PardotやMarketing Cloudとの連携で、メール開封・クリックもキャンペーンステータスとして自動反映。

・定期配信やシリーズ企画の集計
毎月のセミナーシリーズをキャンペーンで統合管理し、総合的な成果を比較分析。

・営業連携の強化
どの施策で興味を示したかを営業が把握でき、アプローチの質を高める。


最後に

Salesforceのキャンペーンオブジェクトを活用することで、マーケティング活動を数字で評価し、次のアクションへとつなげることができます。

「なんとなくやっていた施策」から、「成果が見える施策」へ。
マーケティングと営業の橋渡し役として、キャンペーン機能をぜひ積極的に活用してみてください。


株式会社ONE WEDGE

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