Salesforceナレッジ活用:参照数レポート作成のための準備
はじめに
Salesforceでナレッジ活用度を測るには、「どの記事がどれだけ参照されたか」を可視化することが重要です。そのために便利なのが「ナレッジ参照履歴(Article View)」を用いたレポートですが、これを使うにはいくつかの前提設定が必要です。
この記事では、ナレッジ参照履歴の記録を有効化し、レポートを作成可能にするまでの手順を紹介します。
前提1:ナレッジが有効化されていること
まず、Salesforce組織で「ナレッジ」機能が有効になっている必要があります。
1.✅ 有効化方法(システム管理者向け)
「設定」→「ナレッジの設定」
2.「ナレッジを有効化」にチェックを入れて保存
⚠ 有効化後は、オブジェクト「Knowledge__kav」が使用可能になります。
前提2:記事の参照履歴が記録されていること
ナレッジを誰が、いつ、どれだけ閲覧したかを記録するには、「ナレッジ参照履歴(Article View)」が必要です。
✅ 参照履歴の記録を有効にする方法
参照履歴は標準機能で提供されていますが、一部環境ではレポートタイプが有効化されていない場合があります。
・閲覧記録は「記事 - 参照履歴」レポートタイプを通じて確認可能
・閲覧情報は「ユーザー」「日時」「記事タイトル」などを自動的に記録
確認手順:
1.「レポート」→「新規レポート」
「2.記事 - 参照履歴」が選択肢にあるか確認
🔍 見つからない場合は、システム管理者に問い合わせて有効化してもらいましょう。
前提3:レポートタイプ「記事 - 参照履歴」が利用可能である
このレポートタイプは、ナレッジ記事ごとの参照履歴を可視化するための標準レポートタイプです。
※レポートタイプは別記事で説明いたします
✅ レポートタイプの確認方法
1.設定 → 「レポートタイプ」
2.「記事 - 参照履歴(Article View)」が表示されているか確認
3.必要に応じてカスタムレポートタイプとして拡張も可能
トラブルシューティング
症状 | 対処法 |
---|---|
「記事 - 参照履歴」が見つからない | → システム管理者に確認し、ナレッジ有効化・権限セット割当の確認 |
参照データが記録されない | → ユーザーが内部ユーザーであり、記事が公開済みであることを確認 |
そもそもナレッジが使えない | → Lightning Knowledge有効化と必要なライセンスの確認が必要 |
最後に
これらの設定が整っていれば、ナレッジの参照履歴をもとにしたレポート作成が可能になります。
準備が完了したら、実際にレポートを作成して、ナレッジ活用状況を可視化しましょう。
次回は「記事 - 参照履歴」レポートの作成方法や、効果的なグラフ表示について詳しく解説していきます。
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