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aws パブリックサブネットとプライベートサブネットの違い

2024/06/10に公開

パブリックサブネットとプライベートサブネットは、Amazon VPC(Virtual Private Cloud)内で定義される2種類のサブネットで、それぞれ異なるネットワーク設定とセキュリティ要件を持ちます。以下に、その違いを説明します。

パブリックサブネット

定義:

  • パブリックサブネットは、インターネットゲートウェイ(IGW)へのルートが設定されており、インターネットから直接アクセス可能なサブネットです。

特徴:

  1. インターネットアクセス: パブリックIPアドレスまたはElastic IPアドレスを持つインスタンスは、インターネットから直接アクセス可能です。
  2. インターネットゲートウェイ: パブリックサブネット内のインスタンスは、インターネットゲートウェイを通じてインターネットにアクセスします。
  3. 用途: Webサーバー、バスティオンホストなど、インターネットから直接アクセスが必要なリソースに適しています。

ルートテーブル例:

  • 0.0.0.0/0 → インターネットゲートウェイ(igw-xxxxxxxx)

プライベートサブネット

定義:

  • プライベートサブネットは、インターネットから直接アクセスできないサブネットです。インターネットゲートウェイへのルートが設定されていません。

特徴:

  1. 非公開: プライベートサブネット内のインスタンスは直接インターネットからアクセスできません。
  2. NATゲートウェイ/NATインスタンス: プライベートサブネット内のインスタンスがインターネットにアクセスする場合、NATゲートウェイまたはNATインスタンスを使用します。これにより、インターネットへのアウトバウンド通信は可能ですが、インターネットからのインバウンド通信はブロックされます。
  3. 用途: データベースサーバー、内部アプリケーションサーバーなど、インターネットからの直接アクセスが不要で、セキュリティが重要なリソースに適しています。

ルートテーブル例:

  • 0.0.0.0/0 → NATゲートウェイ(nat-xxxxxxxx)またはNATインスタンス

比較表

特徴 パブリックサブネット プライベートサブネット
インターネットアクセス 可能(パブリックIPまたはElastic IPが必要) 不可(NATゲートウェイ/NATインスタンス経由でのみ可能)
インバウンド通信 インターネットからの直接アクセス可能 インターネットからの直接アクセス不可
ルートテーブルの設定 0.0.0.0/0 → インターネットゲートウェイ 0.0.0.0/0 → NATゲートウェイまたはNATインスタンス
用途 Webサーバー、バスティオンホストなど データベースサーバー、内部アプリケーションサーバーなど

まとめ

パブリックサブネットとプライベートサブネットは、それぞれ異なるネットワーク要件とセキュリティ要件に対応するために設計されています。パブリックサブネットはインターネットへの直接アクセスが必要なリソースに適しており、プライベートサブネットはインターネットからの直接アクセスを制限し、内部リソースのセキュリティを強化するために使用されます。

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