🫠

音を頼りに翻訳するアプリを作った話

2024/12/13に公開

何を作ったのか

普通の翻訳では、

  • This is a pen. => これはペンです。

のように、音の変化は許容しますが、意味は変わらないようにします(意味を固定します)。
これは意味に則した翻訳なので則意翻訳と言えるでしょう。

これとは逆に、

  • What time is it now? => 掘った芋いじるな。

のように、意味の変化を許容しつつ、音を固定する変換も翻訳と呼んでよいのではないでしょうか。
これは音に則した翻訳なので則音翻訳と呼んでみたいと思います。

今回作ったアプリはこの則音翻訳を簡単に実行してくれるアプリです。
アプリはGPTsで作成・公開しています。
名前は「則音翻訳機 / Phonetic Translator」です。
https://chatgpt.com/g/g-67468329a420819199573d56c3e2efb7-ze-yin-fan-yi-phonetic-translator

なぜ作ったのか

誰が言い出したか詳しくは知りませんが、
「かごめかごめ」や「君が代」、ソーラン節や相撲の行司の掛け声などが、
実は古代ヘブライ語で解釈できるという説があります。
そうだったら面白いとは思うものの、
日本語なら何でも古代ヘブライ語で解釈できてしまうのではないか、と疑いたくもなります。
そこで、どんな日本語でも古代ヘブライ語に翻訳できるアプリを作り、
いろいろな日本語を入力して実験してみたいと思い至りました。

遊び方

チャット画面のサンプルを選択してもらえれば使い方は理解できると思います。
とりあえず、ご自身の名前を入力してみてください。
デフォルトが日本語から古代ヘブライ語への翻訳なので、
古代ヘブライ語で読んだ場合に自分の名前がどのように解釈できるのかを知ることができます。
有名人の名前を入力してみるのも面白いかもしれません。
誰の名前が一番かっこよく則音翻訳できるか、いろいろ試してみてください。
ちなみに筆者の名前は「小舟が交わる休息の地」でしたw

課題

筆者が認識している主な課題は下記です。

  • 冪等性がない
  • 長い文章が苦手
  • 変換前後の言語同士の相性がある
    • 日本語と古代ヘブライ語は相性がよいが、日本語と英語はよくない
    • 「What time is it now?」は「掘った芋いじるな。」にならない
  • 意味のある単語ではなく、擬音語のような無意味な単語(しかも造語)に翻訳されることがある

最後に

みなさんもいろいろな単語や文章を入力して遊んでみてください。
改善要望等のフィードバックも頂けると幸いです。

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