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インストールされている全てのVisual Studio構成をPowerShellで一括エクスポートする方法
本稿はエクスポートした設定を、逆に一括インストールするにはこちらを参照ください。
解法
Visual Studioの構成をPowerShellスクリプトを使用して一括エクスポートする方法を紹介します。以下のスクリプトを使用することで、システム上のすべてのVisual Studioインストールの構成を自動的にエクスポートできます。
# Visual Studioの全インストールの構成をエクスポートするスクリプト
# エラーが発生した場合に即座に停止するように設定
$ErrorActionPreference = "Stop"
# Visual Studio Installerのパスを変数として定義
$vsInstallerDir = "${env:ProgramFiles(x86)}\Microsoft Visual Studio\Installer"
$vswhereExe = Join-Path $vsInstallerDir "vswhere.exe"
$vsInstallerExe = Join-Path $vsInstallerDir "vs_installer.exe"
# vswhere.exeを使用して、インストールされているすべてのVisual Studioインスタンスの情報を取得
# -prerelease オプションを使用してプレリリースバージョンも含める
$vsInstallations = & $vswhereExe -format json -prerelease | ConvertFrom-Json
# エクスポート先のディレクトリを作成(存在しない場合)
$configDir = Join-Path -Path $PSScriptRoot -ChildPath "vsconfig"
if ((Test-Path -Path $configDir) -eq $false) {
# 出力を抑制するために > $null を使用
New-Item -Path $configDir -ItemType Directory > $null
}
# 各Visual Studioインストールに対して構成をエクスポート
foreach ($installation in $vsInstallations) {
$productId = $installation.productId
$channelId = $installation.channelId
$exportPath = Join-Path -Path $configDir -ChildPath "$channelId.vsconfig"
Write-Host "Exporting configuration for ProductId: $productId ChannelId: $channelId..."
# Start-Processを使用して構成のエクスポートを実行
# 重要: Start-Processを使用する理由
# vs_installer.exeの実行後、スクリプトが自動的に終了せず、Enterキーの入力を待つ問題を解決するため
$process = Start-Process -FilePath $vsInstallerExe -ArgumentList "export", "--productId", $productId, "--channelId", $channelId, "--config", $exportPath, "--quiet" -NoNewWindow -PassThru -Wait
# プロセスの終了コードをチェックしてエラーを報告
if ($process.ExitCode -ne 0) {
Write-Error "Failed to export configuration for $channelId. Exit code: $($process.ExitCode)"
}
}
# エクスポートプロセスの完了を通知
Write-Host "Export process completed." -ForegroundColor Cyan
解説
このスクリプトは以下の重要な手順で動作します:
-
インストール情報の取得:
vswhere.exe
を使用して、システム上のすべてのVisual Studioインストール(プレリリースバージョンを含む)の情報を取得します。 -
構成のエクスポート: 各Visual Studioインストールに対して以下の操作を行います。
-
Start-Process
を使用してvs_installer.exe
を実行し、構成をエクスポートします。 - エラーが発生した場合はメッセージを表示します。
-
特筆すべき点として、Start-Process
コマンドレットを使用していますが、これはvs_installer.exeの実行後にスクリプトが自動的に終了せず、Enterキーの入力を待つ問題を解決するためです。
補足情報
- エクスポートされた構成ファイルは、スクリプトと同じディレクトリの
vsconfig
フォルダ内に保存されます。 - 各構成ファイルは
channelId.vsconfig
という名前で保存されます。
このスクリプトを使用することで、Visual Studioの構成を簡単にバックアップしたり、別のマシンに移行したりすることができます。また、コメントが含まれているため、スクリプトの各部分の目的が明確に理解できます。
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